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ハマりました

 大ベテラン岩本先生の凸凹バディー×オメガバースもの作品で、中身はやはり王道…のストーリーでしたが、安定感があり私はハマりました。
(理由はあるものの)やさぐれた感のある天音のキャラクターが良かったです。
一応身体的には出来た2人ですが、恋人としての関係はこれから…という終わり方で続編に期待です。

刑事2人が普段意識的に抑えているとはいえ、類い稀なるフェロモンの持ち主というところもツッコミ所満載で面白かったw 天音の普段の姿からすると、渋いオヤジを想像してしまうので、水も滴る美貌とイメージが序盤はなかなかマッチングしませんでしたね。未だに年齢不詳…だ。刈谷と出来てからは彼も可愛く見えました。
刈谷も一歩下がる控えめなスパダリで良かった。天音が彼に本気になる姿を見たい。

 オメガバースものでは、オメガと女性の人生とを照らし合わせるような話が苦手だけに、天音からは、1gもそういう部分が感じられないのでホッとしました。
欲を言えば、事件部分もモノクローム・ロマンス文庫並みに力を入れて欲しいです。
そこだけ残念でBLとしては◎。

みずみずしい純愛に萌えました

 沙野先生のダークファンタジー・「チェンジ・リング」シリーズの一作目。
童話を読んでいるかのようなファンタジー色溢れるダークで美しい作品でした。またもや主役のカップルに過酷な運命が投じられていました。。それも二度も、、。途中展開がしんどくもありましたが、続きが気になり一気に読み終えました。ファンタジー描写も丁寧で、映像化したらとても映えそうです。

裏切り、虐待、残虐描写等の痛ましい展開の根底にあるのは、意外にみずみずしい純愛ファンタジーでした。読後爽快な気分になれました。後味の悪い作品も好きですが、こういうピースがぴっちりはまるエンドもいいですね。続編の騎士と暗黒王子の話も期待です。

 ゼインとルカの子供の頃や少年の頃の描写が可愛くて萌えました。
海賊の長でありながら、小学生のままに大人になったような意外にピュアな心のゼインも良かったし、か弱げでありながら、肝が据わっているルカも良かった。2人に共通しているのは芯の強さです。要するに似た者同士だねw なんてったって世界の命運を握っている2人ですから…。

 海賊を取り上げる作品では、「今日を精一杯生き、明日の事は知らない」
という「俺たちに明日は無い」的な生き方が描かれる事が多いですが、コロナ禍やテクノロジーの発展等で目まぐるしく変化していく今を生きる中、将来設計をあまり考えず、その日その日を生きる生き方もあるんだ…と逆に励まされます。世の中想定外の事が多すぎて、ままならない事が多いし、、。この物語の主人公達のように、それを一つ一つ克服していくのが人生の醍醐味かもしれませんが。

 沙野作品は、多作で試みが多い中で完成度が高く、いつも感心しているのですが、先生の創作活動のモチベーションの維持の秘訣は裏テーマなんですね!今回もあとがきを読んで「あー。そうか(笑)」でした。裏テーマのために(?)これだけの盛大な設定とストーリーを盛り込んでくる沙野先生がやっぱり好きだな。

読後感が重い作品…

ちょうど二月になる前日に手を取りました。
表紙からは想像がつかないようなハードでショッキングな内容でした。
前半での設定がめいいっぱい活かされた後半は怒涛の展開で夢中で読み進めました。
極限状態の中で芽生える恋心。こういう吊り橋効果的な恋愛ものは巷に溢れていますが、なかなか八方塞がりの重い内容で前半は息詰まりしそうでした。その中でかけがえのない存在である蒼司を助けるため、ひたむきな千夏の姿に心を打たれました。
若いが故に思慮に欠けるけれど、純粋な衝動と思いがけない余波、、。

 歳を取ったせいか、2人の青い恋の結末より、切迫した中での一種の愛情表現という「行為」が引き起こした顛末の影響力の大きさに打ちのめされました。そう、忘れた頃にその存在は余りにも大きく立ちはだかります、、。2人の罪の重さに身震い。最悪の結末は逃れたのかもしれませんが。。
もっと若い時に読めば、もっと2人の気持ちに共感も持てて読後感も変わったかも。若田も今の歳に2人に出会っていたら、確実に2人を止めていただろうな。若田が良識ある大人であれば、2人の信頼は得られていなかったであろうけれど。


 実際あった事件を題材に(ハード&ロマンチックに)脚色されたそうです。未解決事件のようで真相に色々な憶測がされていて気になります。その事件を全く知らなかったので、余計に驚きました。
 色々な人の感想を読んでいると、組織が何故自力でしなかった等の意見もあるようですが、特殊な犯罪組織グループの破壊工作活動の意図は一般人には理解出来ません。小説でも犯行グループの意図は明かされず、未解決事件として終わっています。最終的に引き起こされた顛末を起こす事が最初からの目的で有れば、身バレしない様に自ら手をくださない事もあり得るように思いました。2人の行動も事件に巻き込まれた当事者として緊迫状態の中でした行動だと思うと、不自然では無いですし。。


 圧倒的な読後感のある作品でした。タイトルの暗示する通り、しばらく引きずりそうです。「私の二月は三日足りない」と無意識に口ずさみそうです。処女作という事で恋愛心情描写にブレもあるかもしれませんが、四国という土地柄を生かした設定や文学的でありながらも、事実が淡々と語られる文体はとても良かったです。

まさかのFBI小説のオハコな展開?…

 美術ビジネス業界のウンチクもあり、今回もストーリーが面白く、新鮮でした。アート界が舞台ということもあり、登場人物のゲイ率が高い。
今回はまさかの…展開があり、衝撃でした。。二度と無い経験だよね??
 ケネディも何と同じ体験(こちらはもっと重い)を過去に経験済みという事も判明します。それが原因でケネディが○○と結婚しているという形容にも噴いたw。意外とケネディの乙女(?)な部分に触れられて面白かった。あくまでもハードボイルド小説なので、甘さ控えめの中で、今回はスイート風味があった方かな。あくまでジョシュ・ラニヨン基準です。

 終盤から舞台が島に移り、閉ざされた島の秘密に興味が惹かれました。最後はハリウッド映画のような盛り上がりも見せ、とても面白かったです。ただ事件の犯人や動機も主人公の推測等で語られて終わり、なのが気になります。犯人や事件に関わる重要関係者から真実や心情が語られないのが、日本のサスペンス・ミステリードラマや小説に慣れている身からすると、少し物足りなく感じるのは否めません。犯人側のドラマも見たくなる。お国柄の違いかな?
事件が日常にあるFBIにとっては、日々こなす実務の一つにしか過ぎず、こちらの方がリアリティがあるのかな。。現実はその時の突破的な衝動で事件が起きる事も多いだろうし。犯人が事件を起こすに至った動機や育った環境まで気になるのが、日本人の性だと実感しました。

素敵なドラマでした…

 タイBLドラマにハマるきっかけとなった作品です。一作目がこの作品でなければ、このジャンルにハマらならなかったかも。。一作目って大事だなぁ。

 ジャケットから、よくある胸キュン学園ドラマと思うと、一味違いました。設定が複雑で入り組んでいるんです…。悲劇をもたらした前世も絡み、現世もどこか不穏なムードがあり、観ていて切ないです。17話と長めですが、続きが気になり、一気に視聴しました。
最終話で表題の「赤い糸」にとても重くて深い意味がこもっている事を知り、涙しました。学園恋愛ものの要素だけでなく、家族の物語でもあるので、スケールもありました。
 現世のカップルと前世のカップルともに、カッコいい攻め&cuteな受けな王道カップリングで目の保養になります。キスシーンの美しいこと、、全体に目を惹きつけられ耽美なシーンが多いです。テーマソングも耳に残ります。

 ドラマから親日が伝わり、某アニメの影響を受けているように感じられて微笑ましかった。タイでは大学生でも制服があるので、日本人の感覚からすると不思議で高校生に思えてなりませんでした。タイドラマは大学生ものが多い特徴があります。

 日本のBLドラマはどこか「見たらいけないものを見た…」ような雰囲気を拭えないですが、タイは性が18種類ある多様性の国のせいか、BLに寛容で、俳優さんも伸び伸び演じられているので、こちらも恥ずかしがらずに視聴できるのがイイです。
「BLあるある」も多いので、楽しく見れます。「陳情令」と同じく、何度も見返したくなるドラマでした。

圧巻の映像美作品!!

 この道に来てかなりの年数が経ち、漫画、小説、アニメ、ゲーム、映画等で心の琴線に触れる素晴らしい作品に多数出会う事ができましたが、「陳情令」を視聴した時、長年追い求め続けてきた「この世に存在しない理想郷」の集大成だなーと思える作品でした。

 BLシーンはカットされたブロマンス・ドラマとは言え、BL小説原作の実写もので「ここまでの作品が見られるんだ!!」と感激はひとしおです。こちらの分野でも中国に圧倒されるとは…。毎回映画を観ているかと錯覚するくらい豪華絢爛です。圧倒的な映像美でため息が出ます。。爆発的に人気が出たBL小説原作を礎にした実写化作品という事で鳴り物入りで製作されたようで、多額の資本が投入されているそうです。納得の出来栄えです。中華仙人ファンタジーもので全50話もあるようです。

 最初は五大世家など登場人物も多く、全体的に慣れない中国名や地名も飛び交う事もあり、何度も付属のブックレットの関係図を見つつ視聴していましたが、理解できるようになる頃にはストーリーも激動し、沼にドボン…状態で抜け出せません。

  さすが中国のあの人口の中でのオーディションから選ばれただけあって、主役の二人がステキな方達です❤︎ 特に藍忘機の麗人ぶりが際立っていて、今だに「この世にこんな美しい人が存在するんだ…。」と見惚れてしまいます。小説では攻めの様ですが、どう見ても清楚なお嬢様ヒロインにしか見えない…。
  
  魏無羨も最初はとっつきにくかったですが、壮絶な体験や特殊事情を経てどんどん魅力的に変貌していきます。二人からもう目が離せません、、。壮大なスケールの話ですので、いつも二人の関係性にクローズアップとはいきませんが…。その程良い飢餓感もイイです。定期的に組み込まれる二人の絆を深めるシーンを見る度、「やば〜〜!」となります。最高に盛り上がるシーンでエンディング・テーマソングが流れる演出が憎いw 中盤以降の二人の心情を想うと毎回涙が出ます。。

 特筆すべきは残虐描写ですねー。当方は過去に中国歴史映画にハマっていた時があったので、ある程度耐性があり、その辺は大丈夫でしたが、日本だと考えられないような血生臭い部分もあります。

 ちるちるさんの記事を見なければ、「陳情令」を視聴していなかったので、ホント感謝です。ここまでの実写作品を見せられると、逆にアニメを見るのが怖いかも。
中国ではこの作品を機に、どんどんブロマンス・ドラマ作品が企画されているそうで羨ましい限りです。日本も優れたBL原作も多いのに、世界観やストーリーが練られたものほど、メディア化されない傾向があるのは何故なんでしょうか??作品の質よりも、商業的に売れそうな万人受け作品しか多方面に展開されないのは勿体ないです。状況が変わって欲しいな。

工場系、こんなに面白いとは…

 ちるちるユーザーさんからのオススメでよく挙がっていたので気になって読み始めましたが、評判に違わず文句無しの名作でした。

 ガチ中小企業で、しかも製造業系で、工場が舞台という男臭さのオンパレード。
女性には慣れない未知の領域(?)なので、読み始めた時少し心配でしたが、「製造系工場のあるある…」がこんなに面白いとは、、、。
工場で日々起こりうるちょっとしたミステリー事件ものを読んでいる様に先が気になって一気に読みました。工場で日々地道に業務に励む人達にスポットが当てられるのがとても良かったです。

 BL要素も結構ありますが、阿久津&前原コンビで未来の喜美津工業を担っていくところが何より燃えますねw 阿久津&前原コンビが生まれた経緯を知った時は不覚にも号泣しました。現場の空気が伝わるリアルなお仕事ものとしても◎な上、人情物小説としても良く出来ています。キャラクターが一人一人立っていて、心理描写も明確なので、ストーリーにとても入りやすかったです。難しい用語も使われていないので読み易いです。シリーズものなので、先が気になります。

 雑誌に掲載された本編の二編は勿論のこと、書き下ろしの「消化訓練デー」もまたまた面白くて。辻さんの怪談(?)話が面白すぎw。おじさんが絶好調活躍するのも許可証シリーズ名物で微笑ましい。阿久津の○と○の豹変ぶりは、ホラーだ…。辻さんの話が現実味帯すぎで、前原のこれからが思いやられます。
 
 BL小説は新刊も気になりますが、古い作品にもダイヤモンド級のものが紛れているので、ホント困りますね。。新刊、旧刊どちらを手に取る???永遠の命題です…。

シリーズ集大成のような作品

 桂人とスタンが結ばれた後のアフターストーリーの様な位置付けと思っていたら、全然違いました。内容が素晴らしかった…。前作は内容の理解が難しかったですが、今作はストーリーに入りやすく、読み終えた時にこみ上げる物が大きかったです。
1ページ1ページの内容が深いのと、ボリュームが多いので、読むのに時間がかかりました。この内容が現実に起これば、心身共に消耗しそう。スタンと桂人凄い。。

 読み出した時には、ピンとこなかったスタンの母という壮絶なトラウマ。想像するのが流石に難しくて。。人は自分で経験した事ければ、本当の意味で理解することはできないと言います。それでも、このボリュームのある一冊の後半まで進んだ頃には、スタンの母への複雑な想いに胸がいっぱいになりました。スタンは母への想いを桂人への想いと共に墓場まで持っていくんだろうな。

 スタンが葛藤しつつも音楽に一心不乱にのめり込む姿が良かった。今作では、非常に人間的な姿に共感できる部分が多く、前作よりずっとスタンが好きになりました。
 私は昔の少年漫画の主人公の様な受けが好きなので、樋口先生が描く女性的な受けはどちらかというと苦手なのですが、今作の桂人はカッコ良かったです。時々荒治療な行動もあり、読んでいてヒヤヒヤしましたが。。
スタンのライバルのアーサーも憎めないキャラでいい味出していました。彼の開き直り方がイイわ。

 音楽をする人は、他の演奏者と楽器を合わせて奏でる時間は、他で経験する事が出来ない魂の共感ができるので病みつきになると耳にします。その為に日々の鍛錬も生涯続けられると、、。スタンが自らの魂を震わせてヴァィオリンを奏でる事により、それを聴く人の世界に干渉し、多かれ少なかれ日常に影響を与える。。これからのスタンの人生はかけがいのない物になりそう。それを支える桂人の人生も。

 パブリックスクールの日常や演奏者の音楽との向き合い方や世界との関わり方についての描写についても非常にリアリティがありました。何度も樋口先生はイギリスに留学されていないの?昔音楽されてたんじゃないの?と疑問符があふれました。力量ある作家さんは分野外の事もまるで経験した事があるかの様に描くのが、流石上手いなーと感心しました。余談ですが、樋口先生が沖縄出身と知り、作風のイメージとのギャップにビックリしました。

不朽の名作…

 以前から、ちるちるユーザーの人が耽美系小説のオススメで挙げられる事が多かったので、気になって手に取りました。JUNE小説の復興版だそうです。
「落語の世界がテーマ?馴染みが無いし、地味なのでは??」そんな不安をひっくり返してくれる不朽の名作です。

 この小説を読んで鳥肌が立ちました。落語界が舞台ですが、どの逸話も面白くもあり、怖くもあり…。人間の業の深さや情念が際立つ話が多いです。これ完全に文芸作品ですよね?? 男同士の絡みも入りますが、耽美小説を読んでいる感じで、登場人物の生き様が強烈で読み応えが有ります。

  最近木原先生、凪良先生とBL小説界の人気作家が文芸界に呼ばれる傾向に有りますが、剛先生は先駆者の一人だったのだなーと実感しました。今は亡き剛先生の小説は数多く出版され、どれも面白い小説が多いのですが、こちらが代表作と聞いて納得です。JUNE小説では剛先生の他に吉原先生、秋月先生、英田先生、江森先生の小説を読みましたが、皆只者でないです…。凄い時代だったんだな。。

 この小説では、 落語界で生きていく主人公要と相棒の寒也の生き方、恋愛模様を有名な落語の噺に絡めて短編のオムニバス形式で紡がれます。
何と言っても初助師匠の存在が大きく、彼からは情念の塊りしか感じず、何と恐ろしい存在か…。でも目が離せないんですよね。要も激しい気質で驚かされる事が多いですが、初助師匠の器に辿りつくには、まだまだ人生の経験値がいるようで。。
あまりBL萌えと口に出すのが、申し訳無いような作品ですが、どこか危なっかしい要を陰で支える献身的な寒也の姿が良く、カップリング萌も出来ました。

 特に「品川心中」と「蚊帳」はストーリー展開も絶妙で読んだ後にしばらく放心しました。「もっと色々な話を読みたい!」という純粋な欲が出てきます。終わるのが哀しくて。。もう一巻「花扇」があるのがせめてもの救いです。
  
  創作物の世界で「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」という言葉を耳にする事があり、印象的で聴き心地良いフレーズだなーと思っていたのですが、この作品で都々逸という昔の流行歌が由来と知りました。教養も深まったかもですw

 最後にBL界にとってかけがいの無い存在であった剛先生が亡くなられた事は、非常に惜しまれますし、実現しえなかった新作を読みたかった気持ちもありますが、先生が遺された数々の作品に慰められています。本、電子書籍等を通して剛先生の作品がいつまでも読み継がれて欲しいです。

ディープな世界に引き込まれました

相変わらずやめ時が見つからない程面白かったです。
ミステリーや小説のプロットが緻密であるという訳でもないですが、ストーリー進行がテンポよく、登場人物が実に個性豊かな人達ばかりで引き込まれるんだよね。。。
今回はオカルト系の話でカルト教団的な話にまで及びますが、引き出しも多いし、なかなかディープな知らざれる世界も味わえるので没頭できました。

 今巻は主人公アドリアンはお相手ジェイクにメンズラブでお約束的な酷い仕打ち(?)を受けます。読者も予想外でガーンとショックを受けますが、ジェイクの事を忘れちゃうくらいオカルト事件の展開が忙しいし、ガイやらガリバルディといったアクが強く妖しくも魅力的なキャラクターが次々出てくるので、紛れました。このシリーズの起承転結の「転」の巻でした。まだまだ謎も解き明かされていないし、ガイの事も気になります。

 アドリアンは自主的に事件に巻き込まれ型主人公なので読んでいてハラハラします。ジェイクも本気で心配していると信じたいな。
個人的には色々マイナスに作用される面も受け入れつつも、プライベート趣向をオープンにしているアドリアンやガイの生き方の方が共感できるな。社会性を一番重視して自分を偽るジェイクの方が葛藤とかストレスすごそう。。
恋愛色が薄くても、それ以上にストーリーが面白ければ、満足度が高く感じられる証になった巻でした。

 作家のジョシュ先生は親日家でしょうか?話の節々に感じる所がありニヤニヤしていました。オカルト話でも「遊戯王」が出ていたりと嬉しかったです。