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榎田尤利 志水ゆき
羊
ネタバレ
榎田さんのPetLoverシリーズ、ちっょと苦手視していて、これまでの二冊は読んでいないのですが、今回のはタイトルに惹かれて購入! は~~泣けました。 もしラブがなくても、設定だけですごく魅力的で、素敵でした。 時折挟まる毬崗老の日記がまた、なかなかいい。 孤独で誰も信じていないと思われていた老人が、その心のうちでは、猫も、人も、大切に思い、妻子との確執を後悔していたことが短い文章から…
榊花月 志水ゆき
むつこ
読みやすくて面白かったです。 主人公は傲慢な遊び人(攻め)。 生まれてはじめて相手からフラれ、ショックを受けている。 そんなとき、とあるきっかけから、部屋に生意気な家無し男(受け)が転がりこんできて、同居生活をすることになる。 苛立つ攻めは、受けをレイプしようとする。けど、奇妙なほどに怖がって震える受けに、何か大きなトラウマがあることを予感して、未遂に終わる。 はからずもはじまった禁欲生活のなか…
木原音瀬 志水ゆき
菊乃
木原さんの描く人物って、本当に容赦ないですよね。 今回の藤原も、見事なまでに嫌な上司で すべてを売れる、売れないのみで判断し 他者の意見を取り入れるなどという人間臭さのまったくない機械人間で そんな上司に常に小言を言われ無能者扱いされている甲斐谷と一緒になって 読んでるこっちも怒り心頭になってしまいます。 (この時点ですっかり木原マジックにかかりつつあるわけですがw) 明らかにこ…
前作で あんなに最悪な話の通じない堅物上司の藤原には共感できない! ってあれだけ思っていたのに。。。 最初の数ページですごくいい人に見えてきちゃいましたw もうすでに、こっちも甲斐谷と一緒に藤原に惚れちゃってるみたいです。。。 やっぱり木原さんにしてやられましたね^^; 甲斐谷も、たった一言、それも本心からではない「好き」という言葉で ここまで変われるなんて。。。恋愛ってすごいね…
ともふみ
萌萌。(MAX:萌萌萌:めちゃオススメ) 「食われる獣と、食う獣。これは自然の摂理だ」 「百獣の王であるライオンは、決して誰にもひれふさない」 との帯の文句に煽られ、読む前からとんでもない蔵王のキャラクターを想像しすぎていたせいで、肩透かしをくらいました。 いやいや、結構いい奴です蔵王。でもとても面白かった。 ある事情で義兄に縛られてきた千昭が、蔵王と出会い、その鎖を断ち切る話です。…
顔さえ見たことのない祖父の「シュレーディンガーを正しく指摘した者に財産を譲る」という遺言の元、集められた3人の孫たち。 Pet Loversシリーズで、こんな切り口でくるなんてさすが榎田さん。 発想とセンスに舌を巻きます。 えーっと、館と猫なんて噴きだしてしまいましたよ。コレ、狙ってるんですよね?笑 じいちゃん日誌挿入でアクセント利いた構成と、館の意外なおとぼけ和み要素で飽きさせません…
久能千明 志水ゆき
雀影
ハードカバーで読み応えガッツリな本。 でも私には、文章のリズムが相性良いのか、サクサクと読みやすかった。 お話は、映画のオーディションから始まって、映画の完成までと、後日談の短編。 映画の設定上、着物での生活に慣れるため,真琴は郁馬の実家である料亭旅館に無理やり連れてこられて、毎日着物で過ごすように命令される。 撮影が始まり、真琴の出番となるが、真琴には、陰りや憂いが足りないといわれ、…
ほとんど予備知識なしで読み始めたんですが 冒頭に登場する人物の中で 裕一がメインキャストだと言う事はわかったんですが 彼のお相手は?と考えた時に 出来れば、コイツが相手じゃなきゃいいな~って思ってたヤツがビンゴで がっかりした、って言うのがホンネだったりしましたw デブ・チビ・仕事出来ないのにその責任を他人に転嫁する・怒りっぽいマザコン30代。。。 でも、そんな最悪な上司・今…
かにゃこ
上巻では、藤原がムカっとしたんだけど よくよく考えてみたら、この甲斐谷ほんっと仕事できねぇーっ! イラっとするのは、甲斐谷のほうだったw ふと気づけば、上巻では、甲斐谷目線で藤原の上っ面だけを見ていたんですよ。 下巻では、甲斐谷が藤原の上司としての手腕に気づきはじめる。 そして内面も惹かれていくわけですが、このあたりが木原マジック 読んでるほうもどんどん藤原がかわいく見えてくるから…
【とりあえず、下巻まで読んでっ!!と、言いたい】 化粧品メーカーの営業促進部のエリート課長の藤原(受け) 甘いフレグランスを漂わせ、上から下まで嫌味なほど完璧な着こなし。 仕事も出来て女も切れない男。 縁故入社で、おしゃれだとかには縁遠い体育会系部下の甲斐谷(攻め) 序盤、甲斐谷がチクチク藤原にいびられ、ワンマンで企画書が通らない。 頭にきた甲斐谷は、藤原を酔いつぶし全裸の…