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3巻に引き続き、玄間×氷見のお話になります。
玄間を庇い、魄死(ハクシ)となってしまった氷見。
氷見を失いたくない玄間は、人形師の和記に彼の再生を懇願します。
「欲しいのはただ一人」だという玄間の強い想いが伝わってきて、切なかったです…。
玄間だけの紙様として、再生を果たした氷見は
全ての記憶を失くし、生まれ変わったような状態になっていました。
弦間は自分を覚えていない氷見に、氷見は玄間を覚えていない自分に
絶望し、お互いに苦しみます。
最終的には、「俺の氷見だ」と玄間が認め、無事ハッピーエンドとなりますが
最初にニセ者扱いされたことによって、氷見が儚げな感じになっちゃったなぁ…。
生まれ変わった時にはなかった翳りみたいなものを感じてしまいます。
この翳りがたまらないと言えばそうなんですが…。
うう。でもやっぱり、なんだかやるせない気分かも…。
現在に話が戻り、雷蔵は玄間から、
「一生に一度だけ紙様は白紙に戻る時、涙を流す。」と聞かされるのですが、
ふと、「雷蔵が死んだら俺はたぶん泣くと思う」と紺が言っていたことを思い出します。
何気なく交わしただけの会話の中に、静かに隠されていた重み。
このシーンがまた泣けました…。
後半は、双子の言霊師×キュート系紙様が登場し、
雰囲気ががらりと変わって、コメディ風味。笑えました。
玄間×氷見編の続編と、双子言霊師×かわいい初陽編。
「是」を久々に読みましたが、まず何巻から読むかというと、やはりこの4巻。
玄間×氷見は、のちの彰伊×阿沙利編の前哨編といった趣もありますが、
まず、直感的に感じるのは「えらく演歌なカップルだなぁ~」(笑)
いや!演歌は日本人の心!
玄間を庇い、もとの白紙になってしまった氷見を蘇らせようと、
玄間は和記に再生を頼み込みます。
そして再生した氷見はそれまでの記憶を全部亡くしていた…。
それを受け入れきれない玄間と、己がニセ者であることに引け目を感じる氷見。
BLでよくありがちな「記憶喪失」というテーマをちょっと変則的にヒネったものですが、
それをうまくファンタジーと融合させているところはさすが!!!と言いたいです。
エロス満ち溢れる濡れ場も健在!
一方、氷見編と真逆な趣の双子編では…やっぱり・・・3Pキターーーッ!
BLでは下手をすると地雷になりかねない3P、ゆえに上下のお口で・・・
みたいなシーンが意外に少ない。
ですが、ここではガッツリ。
「是」の魅力として、人間の業や人の生死といった重いテーマを根底にしながら、
笑いやエロスとのバランスを非常によく保っている点があげられます。
エロさやそのバリエーションの多さは並の長編コミックの追随を許さない、
それぐらい特盛りなんですが、単なるポルノグラフィー的な描写になっていないのは
ストーリーに強い説得力があり、またそれぞれのキャラが非常に魅力的だからでしょう。
「是」が実写映画化されるという話がありますが、果たしてどのカップルを起用するのやら…。
とりあえず、玄間と氷見ではないだろうな(笑)
俺様と楚々とした支える妻的なカップルですが、エロシーンも多いし…。
あ、ラストでちょこっと出てくる玄間と氷見の69が大変エロいながらも愛しさ全開です。
マジ泣きした。
涙が「ボロっ」と音を立てて落ちることってあるんだな~と思いました。
案外、楽しくて、あほな話を読むの好きなんですが、こういうギューーーーーーーーーーーーーーーーっと切ない話を読むのも好きです。
懐かしいこの感じ。
前回からの引っ張りがようやく解決です。
父の紙様だった氷見が、自分をかばってはくしになってしまった~な話。
どれだけ、玄間が氷見を求め、不器用に愛したか。
もともと、玄間のものでもない氷見が玄間を庇ってハクシになったこと。
よみがえった氷見の記憶は消え、消えた代わりに、玄間への忠誠心。
消えた記憶によって、自分は違うといわれたことへの悲しみ。
せつな過ぎて鼻水だらry・・・・・(ダマレ
玄間は玄間で、怖いけど純粋なんだな~と実感いたしました。
ウマw
さて、次は双子~な話かなw
一番大好きな漫画家さんです!
絵もきれいで、話も深く、エロもあり、本当に大好きです!
シリーズ物なので、長く楽しめると言うこともありますが、話がしっかりしているので本当にハマりました。どのカップリングもそれぞれの良さがあり、毎回愛の深さに泣かされました。
中でも3巻と4巻でのメインの玄間×氷見のカップリングが本当にきゅんきゅんさせられました。
普段は無口で強面の玄間が、氷見に対してだけは執着心むき出しで、必死な姿に愛を感じます!
氷見も、最初の頃の無理やり~段々惹かれていく様に萌え、白紙になった後の従順に玄間を愛する氷見に更にきゅんきゅんさせられ、本当にたまりません!
前巻はあまりにどシリアスであったために読み返すのが好きではないのですが、この前巻からの続きは最高に好きです。
前巻では氷見が玄間を庇った結果、紙様としての命を全うしたわけですが、今回はその氷見を再び再生させようとするところからスタート。
ただ新しく生まれた氷見は、言葉通り『新しい生』。
玄間との記憶も無くし、ただただ過去の自分を自分越しに見つめる玄間に対し、不安と存在意義を自分に問い続ける氷見は切ないです。
そんな氷見へ玄間が下した決断…良かったです。
もちろんその後も一事が万事順調というわけではなくても、このふたりは大丈夫なんだろうなと思わされる終結でした。
玄間が実はひじょうに情け深いというシーンも用意されていて(雷蔵関係)、満足な一冊でした。