深井結己さんのレビュー一覧

さようなら、と君は手を振った コミック

木原音瀬  深井結己 

切ない 

誠一ザマアの展開。
男女の恋愛だって、想うようにはいかない事もあるし、
まして、同性同士の恋愛なら 
啓介のように自分の気持ちに蓋をする別れは多いと思う

二人は従弟。
芦屋誠一:着飾ることに価値を置く雄鶏男 
生き方は勝手、その場のムード次第の自己本位。

氷見啓介:旅館の跡取り息子 
近眼 心優しい美貌の男子


誠一は、美貌の啓介を無理やり犯す。
そして「高校を卒…

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さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

青春の一ページが

攻めの誠一と受けの啓介は高校生の頃に一時だけ、、、お互いを必要で好きだった。
しかし、大人になって誠一は遊び人となり、10年経ったある日に再会することになる。啓介は、ずっと誠一のことを思い続けていたが、誠一の都合のいい相手に見切りをつけて去っていく。
誠一は失って初めて啓介の大事さを知ることになる。
今度は誠一が待つ番、と誠一は考えていたところに啓介が離婚したことを知って迎えにいくが、啓介は…

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明日も愛してる 小説

安芸まくら  深井結己 

記憶がないって苦しい

図書館の蔵書にあったので、あまり深く考えずに手に取りました。
が!なんとも深いお話で、彼らのバックグラウンドやこの先も見ていたいと思いつつ、津田の苦しみと深い愛情に脱帽です。自分なら逃げ出してると思う。。。

記憶は13分しか持たない。
でもそれを毎回、毎日、新しい出会い、新しい物語だと思える津田。そうじゃないと無理よね。

この本で描かれているのは切り取った「一日、24時間」の部分。…

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その唇に夜の露 コミック

深井結己 

ひりひり

無邪気な子ども心も言葉で伝える術を持たず暴力的に襲ってしまうのが痛い…精神的に子どもだったからと言っても痛い痛い…そこから拗れて拗れて大人になって再会してやり返されるわけですが、本当にどうしようもなくて、心が痛い痛い…切なさもしんどくて辛いんだけど、最後まで読ませて、あぁ…ってなるのがすごいところ!

そして、修正はチラチラ見える蛍修正だった(電子シーモア)昔は緩かったのかな。 花音は巨大白な…

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男の上手な泣かせ方 コミック

深井結己 

暗さのない主従関係

◆男の上手な泣かせ方(表題作)
 久々にこういうご主人様×愛玩ペットという攻め受けを読みましたが、深井先生の描き方は本格的なSM、主従関係と愛のバランスが非常に良いなと感じました。もちろん互いの想いが通じるところまでいくのですが、最後まで角野は犬というポジションも保ったままなんですよね。この2人にとってはそれでも愛し合う関係なんです。北城が宝物を見せびらかしたいという感情から角野を趣味の世界に連…

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可愛い秘書ではいさせない コミック

深井結己 

秘書だからこそ、できること

 『ぎこちないけど愛だろう』にも登場した代議士×秘書の物語。2人ともこの殺伐とした世界の中でよくやれるなぁと感心してしまいます。氷室の立場に絶対隙をつくらないよう、自分の気持ちも徹底して抑え込み、周りに仄めかすようなやりとりを慎むミネ。対する氷室は優秀だけどそういうところに関しては危なっかしく、ミネのお陰で足元を掬われずにいるけれど、そのミネが好きというなんとも歪な関係になってしまう。この世界で誰…

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ぎこちないけど愛だろう コミック

深井結己 

ドラマを観ているような良質な短編集

◆ぎこちないけど愛だろう(表題作)
 傷心な者同士の、自分も相手も傷付けまいとするようなもどかしい関係性に引き込まれました。傷付きたくないから遊びでしか付き合わない。けれど、好きになる感情は、そんな簡単にコントロールできるものではない。相手を好きになってしまった時、2人がどう行動するのかワクワクしました。第三者の力を借りて、暢明にぶつかった頼人。多少荒療治でも、暢明の心が溶かされてほっとしました…

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祈る人(2) コミック

深井結己 

個室は1人用です

一冊丸っと「祈る人」の2人。ややポジティブな雰囲気になりました。深井先生に良くあるハイテンションさと暗さの波が激しいそれ。

就職と大学で離れ離れになる前の蜜月…
男と女でもそうそう野外では抱き合いませんけどね!
男と男にセックスさせて楽しむって…姉よお貴族様の遊びかいな。身内のそんなもん見たくないわ。この姉のテンションは不愉快だったので、滝野が一喝してくれてまさに「かっこいい…」でしたよ…

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祈る人 コミック

深井結己 

一線越えたいくらい好き

◾️祈る人/君住む街で
「好きだよ滝野 一線越えたい それくらい好きだ」
このセリフに妙にグッときた。平凡なフレーズのようで、最近のBL漫画では出てこないセリフな気がする。それも受けからのセリフ。なんで出てこないのだろう。高校生の恋愛を描くBL漫画で後ろ暗さがあるものが少なくなったからかな。世の流れに乗って、友人も周りも男同士の恋愛に否定的なキャラクターが少ない。あるいはむしろ身体から入ってし…

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さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

文字が腹の底に溜まる

新潮社や講談社から出された木原さんの本の、著作紹介では「コゴロシムラ」「箱の中」は勿論、この作品名を何度か目にしました。
神BL作品数多の中、この作品は2000年旧作の新装版で2008年発行、ちるちるさんの購入ボタンはamaz0n中古のみ。わざわざどうしてと思っていました。
読んだ後「分かるわ……(上から目線みたいな言い方ですみません)頭抱」
最近は糖分補給目的でBL小説を読んでいたので、複…

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