水原とほるさんのレビュー一覧

彼氏とカレシ 小説

水原とほる  十月絵子 

深刻なようで意外と気楽?な3Pもの

長年連れ添ったカプが、素直で優秀でイケメンな若者を仲間に入れて三人で楽しむ。

3P、DV、レイプ…と色々あるけど、エロ過ぎずイタ過ぎずで読みやすい。

読後感としては、
エキセントリックな三角関係も、メインカプの破局の危機も、
あっさりシンプルに片付いてしまい、何かもう少し捻りが欲しかったなという印象です。



デザイナーの啓と、デザイン事務所社長の芳樹は、公私ともにパート…

2

彼氏とカレシ 小説

水原とほる  十月絵子 

倦怠期の夫夫は犬を飼いました!?

水原作品の3Pです!!
といっても、さほど濃くなくあっさりと。
本当に水原作品は最近変わってきてますよね。特にCharaのものは1作前のはおいておいても、その前の「The Barbar」とかそんな感じの雰囲気路線です。
作者名を隠して読んだら水原作品だってわからないかも?
主人公達、登場人物の関係がかなり特殊であるので(感じ方によっては背徳的?)ユニークな設定ではあるのですが、きっとダメな…

6

氷面鏡 小説

水原とほる  真生るいす 

陸が幸せになる話が読みたい…

『お互いのみが必要』と思い込んでいた双子のの虚無と覚醒。彼らの成長が綴られています。

高校生の陸と郁は事情により離れて暮らしていたが再会後は自分の分身を取り戻すかのように共に過ごし、ごく自然に体の関係を結びます。

このふたりって恋情以上に相手の中に『そうだったかもしれない自分の姿』を見つけて慈しんでいるのかな、と思いました。

陸は郁の中に母と住んでいたかもしれない自分を、郁は親戚に預けられ孤…

1

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

コンビ結成のその後が激しく読みたい

受けがDVなど酷い目に遭うような作品と、そんなこともない作品(男前受け率高し)に大別される水原作品(最近は後者が多い?)。

今回は、そんなこともない作品の中でも特に、受けの魅力が際立っていました。
持ち前の洞察力・交渉力で危険を切り抜け、攻めに抱かれてても主導権を奪う機会をうかがっている男前女王様受けが魅力的です。
また細かいことですが、水原作品の「ひぃっ…」という受けの喘ぎにどうしても…

6

夏陰 -cain- 小説

水原とほる  高緒拾 

恐いくらいに・・・

水原とほる先生の本を読むのは、3冊目になるのですが、これがデビュー作・・・すごい圧倒されました。
--以下ネタバレと感想を含みます--
殴るだけじゃなくて、受けを流血させるほど暴力を振るって抱こうと、もうこの場合は犯すといった方がいいかもしれないですが(@@;)ぞっとするのですが、何故か続きが気になる。
あとでじっくり読むつもりで、立ちながら挿絵などをパラパラみていたつもりが、結局最初に戻っ…

7

青の疑惑 小説

水原とほる   

こんな受けは珍しい

注意
SMなプレイが出てきます。
主人公の相手は一人ではありません。
でも輪姦や3Pはなし。

主人公は、横浜の野毛で整体院をやっている恭。
そこに患者として通っている県警の刑事・九鬼と、
近所のバーのオーナー、実は地元ヤクザ組織の跡取り・陽介。
恭は、この二人から口説かれながらも、その誘いをかわしつつ、かといって、突き放しもせずに、もう恋愛は二度どしないと思い定めながらも、微妙な…

7

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

もしかして似たもの同志の二人

面白かったです!

初めて「受け」様が「攻め」様の探偵事務所を訪ねたシーンなんて、
二人共、最初なんも喋らないんですよ!お互いの観察に忙しくって。
いざ喋りはじめたら、食うか食われるかって感じの腹の探り合いで・・・。

「受け」様は典型的なツンデレですね。
あー言えばこう言う、でも別れ際には甘い一言。
「攻め」様が翻弄されているのが目に浮かびます。
でも、ただのやさぐれ探偵ではな…

4

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

中華モノとして初めての納得作品。

中華モノ(台湾・香港・中国大陸ふくめ)というのがしばしば適当な書き方されているBL小説で、はじめて見ましたマトモな中華モノ!
ということで、神評価。
いやだってビッグネームな作家さんのモノでも
さっぱり調べてないのがわかるぐらいテキトーなのがあったり・・・(涙)
ファンタジーだからいいだろとは言えないレベルで。

日本に置き換えていえば、
京都へ行ったらトイレは全部和式でっせぐらいの…

7

午前一時の純真 小説

水原とほる  小山田あみ 

攻めが凄すぎて・・・

他の方も作者様も仰られてる通り、BLならぬヴァイオレンス・ラブ・・・だったと思う・・多分。
史也(受け)は、毎日平穏の変わり映えのない毎日を送る大学生。
今まで彼女も友人もたいしておらず、人と付き合うのが苦手・・・顔の似ている活発の姉とは、違う自分に少し劣等感を抱いている感じですが、仕方ないと言い聞かせて日々を送っている。

ある日、駅のエレベーターで怪我をした男を助ける。と言っても「救急…

15

二本の赤い糸 小説

水原とほる  金ひかる 

純文学めいた語り口が…!萌えないけどねw

積み上げてある3Pモノ本の山をはじから読んでいて、思わず「お?」と目を止めた。
文章に独特の魅力があります。
突き放した視点で、ところどころにマニアックな好奇心をあおる文は
ともすれば純文学的ですらあります。

でも水原先生の食べ物の好みはたぶん自分とは合わない……
バナナペッパーってナンデスカー!?と調べてしまった。
うん、これはちょっと食べてみたい。
だが、ミネストローネにブリ…

4
PAGE TOP