杉原理生さんのレビュー一覧

Love Affair 小説

杉原理生  名倉和希  木原音瀬 

合同誌

2023年春のJ GARDEN新刊。今頃読み返したのですが、やっぱりどれも強烈、めっちゃ好き。ちょっと強烈なのが1つあるので萌2にしました。さすがと唸ります。

1.杉原理生先生 甘露の日和
なんだろうなあ、ほんとにその辺にいそうで。
いや、尋常じゃないレベルの美の方と、可愛い系美の大学生なんで、そんじょそこらにはいないはずなんだけど、そのモダモダ感が本当に身近に感じられて、そしてその各々…

2

いとしさを追いかける 小説

杉原理生  麻々原絵里依 

ちりちりとした緊張感

10年ぶりに読み返しました。
以前は紙の本を持っていましたが、生活の変化に伴い泣く泣く処分をしました。
でもずっと心に残り続け「あぁ読みたいな」としばしば思い出し、とうとう電子で購入。昔の作品を電子でまた所有できる良い時代になりました。掛井先輩の甘やかしは本当に中毒性があります。
杉原先生の作品はほぼ読んでおりますが、本書が1番好きです。
表紙のイラストがブラウン管のテレビなのですが、今の…

1

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

シリーズ化しないかな。


シリーズ化しないかな…。

ネタバレありです。

大好きな坂の上シリーズの様なお話かと思ったけれど、同じファンタジーでも、攻めと受けがいて、しっかりBLがありました。ちゃんとラブになった所がまた良かった。エrの場面も何とも言葉で表せないほど、優しくて美しくてロマンチック。

攻めは、寡黙で落ち着きがあって、少々自分勝手で、ぶっきらぼうで、しかし受けには意外と丁寧で優しい。

受…

2

きみと暮らせたら 小説

杉原理生  高久尚子 

ツンデレ執着ワンコ

ちるちるに掲載されているあらすじまんまの内容でした。
それ以上でもなく、それ以下でもなく……。

萌えどころは無愛想で素っ気ないくせに、何かと世話を焼きたがって攻めってところでしょうか。
でも、予想以上にツンがすごいというか、殻が固めなので、私としてはもーーっと露骨な態度を取ってくれてもいいのよと。

せっせと受けの大好物であるシフォンケーキを作って、他の人より多めに切ってくれたりと攻…

0

親友の距離 小説

杉原理生  穂波ゆきね 

どうしてもわからず

七海の心情は、語られることや出来事からすんなりイメージ出来るんですが、何とも攻めの進一の気持ちが、どこからどういう風に七海へ傾いたのか?友達、親友の好きから、恋愛感情へ移行したのかがわからず、萌えどころを掴みきれませんでした。

ただ、七海の気持ちが痛くもわかるというか、他の男性に抱かれてしまう弱さや、勢いで吐露してしまった本当の気持ちを、忘れてくれとバッサリ切り捨ててしまうところとか。
き…

0

神獣と騎士 小説

杉原理生  サマミヤアカザ 

「神代記」を受け継ぐ類と騎士の冒険譚 恋愛は添え

単調な解説で壮大な世界観を述べるファンタジ―。

壮大で煩雑な世界観の中で貫かれる主人公と騎士の純愛。
著者は、濃厚官能描写は添えで、
壮大な世界観と、こんがらがった事情の中でメインキャラはどう生きるのか、
という人間愛を書きたい人みたい。
タッチは、「錬金術師と不肖の弟子」と似ている
BLで出さなければ良かったんじゃないかと思うようなファンタジー。

冒頭:
奇妙な「天空倫理…

0

薔薇と接吻 小説

杉原理生  高星麻子 

バンパイア・ファンタジー はじめの巻

じっくり、ゆっくりの杉原理生先生のファンタジー。

2018年以降、新作が無いのが気になってます。
この作品は、2014年販売開始の電子版。表紙のみ挿絵無し。

律に、「二十歳になるまで自分のことを覚えていたら迎えに来る」と言っていたのに、
再会した櫂は、律を忘れていた。
櫂が律を思い出して、千年生きた一族の代表と交代するまでの物語。
日本人のバンパイア、シリーズは四作。続編も読ん…

0

夏服 小説

杉原理生  テクノサマタ 

夏服の白いシャツ、自転車を漕ぐ背中を追いかけて

ポエムなタイトルをつけたくなる、DKの初恋。めちゃくちゃキュンキュンする可愛いお話で、テクノサマタさんの挿絵がベストマッチ!あの絵だからこそイメージが膨らみます…

表題作を含め5編収録されていて、「夏服」(初出は雑誌)「キスとカレーパン」(個人サイト掲載)から数年後に「クリスマスとアイスクリーム」「日なたとワイシャツ」「卒業」を書き下ろして一冊にまとめた作品です。大好きです、杉原先生…。

1

37℃ 小説

杉原理生  北畠あけ乃 

萌えどころは無いけれど

恋愛模様が丁寧に書かれています。
受けも攻めもどちらにも感情移入は出来なかったけれど、この二人には幸せになって欲しいし、こんな風に(大小じゃなく)人を好きになることが出来るのは羨ましいなとも思えました。

野田の自分の性嗜好に気付かないまま、流される風に結婚して、仕事もそれなりに順調で、なのに過去に重い荷物を抱えたように生きている。そしてその荷物の一つが再び目の前に現れたら…
若杉もあの時…

1

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

淡々と紡がれる静かで美しい物語

初読み作家さんですが、美しく静謐で、まるでおとぎ話のようなお話でした。
作者さんの好きを詰め込んだ、と後書きにもありましたがラブストーリーと言うよりはある人に関する人生の一瞬を切り取った、みたいなお話で、錬金術師や国のこと、それらも深く掘り下げて書かれていました。

ので、最初はちょっと物足りなかったんです。
過去のお話もちょっと説明的かなぁ、と思う場面もありました。
なのでそれらを加味…

0
PAGE TOP