成宮ゆりさんのレビュー一覧

その男、侵入禁止! 小説

成宮ゆり  桜城やや 

ちょっと蛇足感が……

一巻のようなハラハラするようなスリリングさはなく、二巻は恋人同士になった二人のすれ違いが描かれていて焦れ焦れしました。

敬介の元バリタチゆえの戸惑いがすごくいいです。
ほんの数ヶ月前には男に抱かれるようになるとは思ってもいなかった敬介。
それまで知らなかったネコの快感を覚えていく自分の身体に戸惑いつつも、緒方に抱かれたいと思うようになってしまうとか、女みたいに喘ぎたくないと思っているのに…

5

その男、取扱注意! 小説

成宮ゆり  桜城やや 

謎解きを楽しむ一方で、巧みな攻め攻め攻防がたまらない。

面白かった!
物騒で不穏な導入部分、それがどう繋がっていくのか、まったく予想ができない。
張り巡らされた意味深な伏線。何か意味があるに違いないと思うのだけど、それがどう展開されていくのか予測ができないので、本を捲る手が止まらない。

お話の謎を解いていく楽しみがある一方で、巧みな攻め攻め攻防が繰り広げられるところがこれまた良かったです。

公務員だと言うけど、それにしては謎が多い隣人の…

5

コイビト偏差値 小説

成宮ゆり  水名瀬雅良 

成宮さんのファンになるぞ!

電子書籍で読了。挿絵、あとがきなし。

面白い!
ここの所、成宮さんのお話をいくつか読んで、ルビー文庫を敬遠していた過去の自分を激しく罵りたい気分になりました。もっと早くに読んでいれば良かった(ちょっと悔しい)。「やはり偏見は人生の喜びを半減させるものだと肝に銘じなければならぬな」と思った次第。

『過去の名作』ですので、感想のみを。
いい加減に見える教師はいい加減な教師じゃないし、恋…

1

迷える羊と嘘つき狼 小説

成宮ゆり  ヤマダサクラコ 

可愛いストーカー

全体的にコミカルで明るい作品です。

表題作は、世宗(受け)が出会ってから15年間一途にストーカーしていた男性と恋人になる話ですが、世宗が可愛いです!お風呂を借りることになり鼻血を出しそうになる乙女ぶりや、すぐにフラれると自信がなく会社の同僚に告げる率直さやらが愛おしいです。同僚との会話が楽しい!

同時収録の「律儀な羊と腹黒狼」は理央(攻め)視点で、世宗にどう惹かれたという過去&どうメロ…

3

野蛮な恋人 小説

成宮ゆり  紺野けい子 

お約束通り「そっちかい!?」と思ったよ

電子書籍で読了。ルビー文庫なのですが、電子化が2011年と古いためか挿絵もあとがきもなし。

『その男、取扱注意!』がとても面白かったので「処女作のこちらも」と購読。
他の方も書いていらっしゃいますが、これが第1作目ですか……なかなか変化球が効いているお話だなぁ。

成宮さんはヤンキーあがりとでも言うか『ちょっと前までブイブイ言わせていたけれど今はもうヤンチャは止めてきちんと働いています…

1

その男、侵入禁止! 小説

成宮ゆり  桜城やや 

剛速球!

電子書籍で読了。挿絵もあとがきもありました。

昨日、前作の『その男、取扱注意!』を読み終わり、そのあまりの面白さに矢も楯もたまらず、間髪を入れずにポチってしまいました。自分の堪え性のなさに呆れておりますが、面白かったのでとても満足。
大変レビューが多いので、感想のみ書かせていただきます。

続編は得てしてボルテージが落ちる場合があるのですが、このお話がそうならないのは前作と同じ土俵で勝…

5

その男、取扱注意! 小説

成宮ゆり  桜城やや 

小説の面白さを堪能出来る一冊です

電子書籍で読了。挿絵もあとがきもあります。

成宮さんの作品で大変高評価の一冊。
確かに面白い!
多くの方がレビューを寄せていらっしゃるので、感想だけ書きますね。

9年前の作品なのでレビューも最新で3年前なのですけれど、これ、殿堂入りの面白さだと思います。
お話の構成が、興味をずっと引っ張る形になっているのです。
不穏なプロロークがあって、そこから反転。敬介の、割と平穏な土木作業…

7

迷える羊と嘘つき狼 小説

成宮ゆり  ヤマダサクラコ 

恋と言うよりもはや宗教

電子書籍で読了。挿絵もあとがきもありました。

ストーキングしていることを気づかせない為に細心の注意を払うストーカーって、果してストーカーなのでしょうか?だって、気づかれたくないのは相手に不快感を与えないためなんですよ。世宗はストーカーというよりは、理央教の信者、それも殉教者の様に見えます。気づかれなくてもいい、ただ一心に愛を注ぐ。その姿は『一途』を超えて滑稽になってしまっています。で、滑稽す…

5

恋はゲームというけれど 小説

成宮ゆり  桜城やや 

恋なんて言わば…

ふと読み返したくなるリーマンもの。この作品で成宮先生デビューしました。

非社交的な性格で、安全で確実な道から外れる事を得意としない優等生タイプの沖津(受け)の部下は、傲慢で怠情なくせに仕事の出来る年上の槇(攻め)だ。
普段はクールで たまに口元を緩めると相手が顔を赤らめてしまうような魅力的な沖津だが、何故か槇の前ではいつも取り乱している。
偶然会った昔の男にしつこくされ 暴力を受けている…

2

理想の男の作り方 小説

成宮ゆり  桜井りょう 

とってもヘタレな男の話です

主人公の2人は1年違いの高校の先輩と後輩で、20代半ばになった今は弁護士と美容師になっています。
2人とも高校は進学校なのですが、先輩の清水は父親が暴力をふるう事もあって、喧嘩で誰かが一方的にやられていると放っておけないタイプでしょっちゅう体中に痣や傷を作ってきます。
それを黙ってみていられない直。
こんな2人の過去と現在を交錯しながらストーリーが進んでいきます。
特に何の前触れもなく現在…

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