竹美家ららさんのレビュー一覧

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

楽しめました。

出だし、最初の数行が漱石の小説でも読んでいる気分になりました。
かなり婉曲な言い回しと表現で言葉を綴られる。
沢山の作品を読まれている文学好きな方だと推測。
前半、それがやや鼻に付く所もあった物の後半は随分読みやすくなりました。
これがデビュー作だという事ですが文章力は確かな人だと思いました。

当初桂に対しては「やな先k…(以下略)」だと。
口の訊き方とか教科書にチョークで殴り書き…

5

羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

面白かったー

大好きです、こういうお話。
杉原理生さんの文体が大好きで作家買いしてるんですが、この作品のポップさはツボにきました。明るくてポップでコミカルでホノボノしてるんだけど、ドタバタ感がない。上滑りしてる感じもない。

キャラみんなが生きてました。
みんな最初と少しずつイメージが変わってくるんですよね。
で、私、攻めの気持ちとずっとシンクロしてました。
冒頭で「このブラコン兄ちゃん、あんまり好きになれない…

3

羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

ブラコン兄萌え

この作家の作品はどちらかというと静かな印象を受けることが多いのですが、これは予想外にポップで「この人がコメディを書くとこんな感じなのか」と新たに知らされた気分でした。コメディといっても大笑いするものではなくクスっと笑わせるタイプで、馴染み易い反面個性が薄まりやや凡庸な感じがしました。個人的にはブラコン兄弟のラブラブっぷりが好きなので楽しめましたが。

因みに基本弟バカな兄(主人公)ですが、デキ…

2

しもべと犬 小説

玄上八絹  竹美家らら 

切なさ一本勝ち

信乃は人間の細胞から作られた「犬」だ。
犬の仕事は危険な現場で人の代わりに働くこと。
警視庁に備品として存在する信乃とコンビを組むのは無愛想な刑事、智重。
ただひたすらに「主人」である智重を慕う信乃に、智重の態度はいつも冷たい。
身体をつなげてもつながらない心に信乃は……

玄上さんの話は毎回ピンポイントにツボをついてきてくれるんだ。
人外とか人外とか健気受とか。
だけど、どうも文…

6

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

かわいかった。

絵とタイトルに惹かれてで買ったのですが、かなり大当りです。

話がとても深く、かなり感情移入できるので、私は思わず泣いてしまいました(´д`)

本当にこんな先生いたらな~

同人誌でその後の話が出てるのでそのうちゲットしたいです^^

8

羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

可愛くてあったかい

ブラコンの兄弟(章彦と太一)と太一の友人・高林のお話です。
親を亡くして、年の離れた弟を一人で育ててきた章彦は、ブラコンを理由に彼女に振られるほどの弟第一お兄ちゃんです。
その大好きな弟と二人だけの家に、高林が居候することになったので、お兄ちゃんは余計な心配をし始めるのです。

高林×章彦のお話になることは最初からわかっている展開なのですが、こちらも章彦の過去やブラコンの弟・太一の事情、高…

1

キスなんて大きらい 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

無料配布分が好き

やっぱり可愛かったです志緒ちゃん。
風邪でもないのにマスクで口を隠している志緒。

桂は親知らずを抜いたところだというのに、
自分は…乳歯。
乳歯!
そんなことを気にしちゃう彼のいじらしさに桂がメロメロなのが、手に取るように分かります。
結局志緒からのクリスマスプレゼントは乳歯なのでしょうか?笑

ららさんの裏表紙、キスで桂が勢い余ってるのを志緒が必死で止めてます。イイ!
コミ…

1

茨姫は犬の夢を見るか 小説

玄上八絹  竹美家らら 

御主人様マジ命!!

もうこれ泣けるし~っ
前作の「しもべと犬」でも号泣したのに、これもかよ~Σ(ÅロÅ)
今回は2カップルでてきて、どっちの犬も「御主人様マジ命!!!」
本当に死にそうなくせに、ご主人様を守ろうとするんだもの~

細菌テロの鎮圧のために任務に就くわけで
犬姫は別の場所にいたので大丈夫だったけど三人は感染。
でも見つけたワクチンは2つだけ…
犬は勿論ご主人さま2人にと差し出すけど
そこ…

4

羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

可愛い羊2匹と怖いけど本当は優しいオオカミのお話・・・

とっても素敵なお話でした。杉原さんの独特な世界を堪能出来たし・・この作品は私が読んだ杉原さんの作品の中で、一番面白かったですね~・・いつも素敵だったり、綺麗だったり、しんみりしっとりだったりしたんですが、今回は面白かったです!

前半は会話がぽんぽんと弾んで楽しいですね~・・笑顔で答えながら心の中では「寝言いってんじゃない」とか「この若造が」なんて思っててそんな感じで始まるのですごくお話に入…

1

羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

お兄ちゃんだいすき!

お兄さんは、血が繋がっていない、けれどもたった一人の家族である太一をものすっごく可愛がっていて、太一が大学生になったいまもずっと彼中心に世界が回っています。朝は部屋まで起こしに行き、ご飯は 「美味しい」 と言われ喜び、弟からの 「いってらっしゃい」 も必須。夫婦ですか?というツッコミをしたくなりますが、二人は恋愛感情一切なし、ただしお互いを大切なあまり行き過ぎている兄弟なのです。
そこへ割って入…

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