中原一也さんのレビュー一覧

虹色の翼王は黒い孔雀に花嫁衣装をまとわせる 小説

中原一也  奈良千春 

最高のワクワクとドキドキを!

めっちゃ面白かった!
主役は鳥です。鳥人!!
時代背景は近未来ですが文明が退化しており、印象としては明治時代頃に近いのでは?と思いました。
確固たるヒエラルキーを描いた作品でありながら、本作は『みにくいアヒルの子』なのだと思いました。

羽の色によって階級が分かれる鳥人世界。
トップに居るのは、虹色の美しい絶滅危惧種。
そして最下層は黒or茶(低危険種)であり、特に黒は不吉な存在とさ…

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虹色の翼王は黒い孔雀に花嫁衣装をまとわせる 小説

中原一也  奈良千春 

君は綺麗だ

こちら、鳥人(孔雀人間)BLで、壮大なファンタジーになります。

人々は羽の色で明確に区別され、階級制度が絶対と、テーマとしては重いしシリアスなお話なんですよね。
ただ、だからこそ、悩み迷いながらも自分の気持ちと真っ直ぐ向き合う二人に、心を打たれて。

いや、教育や文化によって培われた価値観って、なかなか覆す事が難しいと思うんですよ。
なのに攻めは、不吉とされる受けの黒い羽を、美しいと…

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うさぎと狼 小説

中原一也  寿たらこ 

本格派ぬいぐるみBL

本当にぬいぐるみ×ぬいぐるみ(!)
BL界のぬいぐるみたちは動けるしセックスもできるし、唇には血も滲みますし、中出しもできるようです。どうなってんだ。こいつらすごい。

ぬいぐるみという設定を十二分に活かした作品で、とても面白かったです。面白さのあまり短編なのに、レビューがとてつもなく長くなってしまいました。

うさぎのぬいぐるみのハクは、持ち主に飽きられて以来、クローゼットの中の段ボー…

4

ろくでなし 小説

中原一也  和鐵屋匠 

ピュアな二人

うそつき
あばずれの陸の弟空と獣医の志垣カップルです。こちらは爽やかですね。
オヤジ要素はないけど楽しめました。

空の双子の妹を好きな志垣。そのことで陸と空に何度も恐喝されて小心者で気弱な印象でしたが。
ちゃんとやっぱり大人で、変態さんで、勇敢で優しくて。
実は志垣が惚れたのは女装した空だったんですね。
普段は弱気な志垣が空に対してSっ気があったり、なかなか手慣れていたり、素顔はイ…

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あばずれ 小説

中原一也  和鐵屋匠 

腹黒オオカミ紳士と強がり子羊ちゃん

わりとさっぱり目ですね。先にドラマCDを聞いてたのであの二人の声で再生しながら読みました。収録されなかったエピソードもありましたね。

もう陸がいい子で上月の掌の上で必死にもがいたり悩んだり傷ついたり。
悪ぶってあばずれと言っても、本当は真っ直ぐでまだ19歳で。
上月にひかれてるのに男同士なことにこだわって、なんとか上月に嫌われようと流されまいと策を練るのですが、上月の妹やいとこに自分で言…

0

俺が好きなら咬んでみろ 小説

中原一也  小野浜こわし 

男臭くて可愛げがあり、かつ色気も備える二人の男!面白く無いわけない‼︎

作者買い。
中原さん大好きですよv

正直私個人としては、オヤジ系はあまり得意ではないのですけれど、
中原さんの書かれるオヤジ供は皆可愛い。
……というか、私の中では三十代はオヤジに入りませんから!

オヤジというか、ビジュアル的にキラキラしたイケメンではなく、
男臭い男達とでも申しましょうか。

今回の二人も実に男臭い!
そして小野浜さんのイラストがそれに拍車をかけている!…

3

花吸い鳥は高音で囀る 小説

中原一也  笠井あゆみ 

「眼白」なんと美しい鳥人!

「眼白」ー闇取引されるほど美しい声で鳴き、眼の回りに白いタトゥーのようなアイラインを持つ鳥人。
この設定だけで胸が高鳴ります。

眼白であることを隠した刑事、白井と、伝説の鳴かせ屋、鵙矢が闇取引の黒幕を暴くべく、身分を隠して潜入捜査を行う。

幼い白井に恋にも似た憧れを植え付け、マーキングした眼白の謎、鵙矢の過去、闇取引の黒幕。
ぐんぐん引き込まれるストーリーと、時折挟まれる妖鳥化した…

1

破廉恥なランプ 小説

中原一也  立石涼 

思っていた以上に泣かせるじゃないか

あの笑撃作の続編という事で既にわくわく。
匡とキファーフとちびっこのサラマ。
そして今作で新たに加わった、人を魅了する美しいランプの精・イシュタル。
1人暮らし用の決して広くはない部屋で4人がわいわい賑やかに共同生活を送っている光景にほのぼのとした気持ちになります。
みんなで食事を作ったり、買い物に行ったり、匡にランプを擦られたキファーフが「ぅおぉぉおおおーーーっ!」とランプに吸い込まれて…

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淫猥なランプ 小説

中原一也  立石涼 

ジェットコースター級の爆笑アラブ

答えて姐さんでおすすめして頂いた作品です。
中原先生流のアラブもの、ランプの精、オヤジ。
これだけで気になって仕方がないのですが「千年ぶりに俺の大砲の火種に点火しやがって」の煽り文でもうだめでした。
これは絶対に面白いぞ!読まなくては!という気持ちに。
いやもう最高に面白くて笑いました。

「ないないないのない尽くし」「草食系を通り越して植物そのもの」なんて、ここまでボロクソな言われよ…

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愛は脱兎のごとく 発売記念ペーパー 特典

肉食獣のような

相変わらずワイルドで男前なシマが人参を食べている様子にも、見惚れている小平です。

自分のひょろひょろしたら容姿と違い、力強いシマに憧れを抱いているのです。

他人がが幸せそうにしていると幸せそうな顔してるなとシマに言われていました。
それがそんなに特別な事かと首を傾げる小平があざといです。

すいませんやはり偽善者にしか思えません。笑

おまえを喰ってやると兎なのに肉食獣のよう…

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