奈良千春さんのレビュー一覧

キスは痛いくらいがちょうどいい 小説

千地イチ  奈良千春 

傷を負ったピュアな猛獣が守るものは

自分の将来も何もかも投げやり気味の攻め様が出会ったのは
強烈なまなざしで人を射抜くような目をした受け様

攻め様は、美大在学中なんですが、己のデザイナーとしての才能に悲観的で
難関の美大に入る為に努力したが、その後は燃え尽き症候群にでもなったように
自堕落な生活や遊びを覚え、借金でクビが回らなくなってるんです。
紹介されて、アルバイトに来たデザイン事務所で受け様と出会うのですが
受け…

3

キスは痛いくらいがちょうどいい 小説

千地イチ  奈良千春 

ぼくはバカだから。。。

ラヴァーズで新人さんって、自分は初めてお目にかかるかもしれません。
絵が奈良千春さんで、すごく期待していました♪
表紙にネコが隠れてるんだけど、ひょっとして登場人物の比喩なのかな?とも思ったのですが、自分の印象はワンコだった(!?)
そして、最初に一番びっくりした事を描いてしまうんですが、攻め受けのポジションが年下攻めだったことです!
しかも体格差あり♪
この意外性が、ほんとうに意外だっ…

2

ヘブンノウズ 小説

英田サキ  奈良千春 

その先が気になる!!

また1冊、とりこになってしまったシリーズものと出会ってしまいました。
引き込まれるようにして読み進めた1冊。読み応え満足度抜群です。
また前回に続きマズイ1冊と出会ってしまった。。。と内心嬉しい悲鳴をあげたりするのです。

登場人物それぞれ皆とっても気になる人達ばかり。

旭・渋澤先生の今後の展開も気になるのは勿論なのですが
それ以上に気になる存在になったのがミツル。

BL的観…

6

ヘブンノウズ 小説

英田サキ  奈良千春 

面白かった~!!

「神のみぞ知る」和約すればその言葉があてはまるのですが、何と今回の新作は心霊現象を盛り込んだ謎解き風なお話。
冒頭、主人公の「千野旭の一番嫌いなものは後悔だ」の一文から始まるプロローグからぐいぐい引き込まれる様は、久々によみごたえのある超ヒットの予感♪
色々な言葉の引用や展開に、一瞬、榎田尤利作品なのか?と頭が混乱するような錯覚に陥ったりもしたけど、その個性的な登場人物達はあまりに魅力的でした…

10

形代の恋 小説

四ノ宮慶  奈良千春 

片想い受万歳な1冊!

「玩具の恋」のスピンオフ作品です。前作でも登場していたケイゴの友人・ガクのお話です。「玩具の恋」を読む前にこちらの方を先に読んだのですがほとんど支障はありません。単品でも楽しめる作品となっております。

ガク(受)は性癖のせいで家族から非難され、家出をします。あてもなく彷徨うガクは声をかけられたヤクザから騙されて借金を負わされ高級男娼館「赤い鳥」で男娼として働くことになります。
家族・元恋人…

4

玩具の恋 小説

四ノ宮慶  奈良千春 

好感度大の片想い受!

今更レビューです。既読したのはかなり昔だったのでまた改めて再読しました。

高校生のケイゴ(受)は歳を偽ってネットで知り合った同じ性癖のガクと一緒に初めてゲイバーを訪れる。そこで男に絡まれていた時助けてもらったのが冷徹でクールな草加だった。一目惚れだったケイゴは自分の想いを告げるが、ガキには興味はないと一掃される。それでもどんなに草加に冷たくあしらわれても驀進していき、背伸びして草加に対等に見…

1

薔薇色の罠 小説

義月粧子  奈良千春 

もっと読みたかった!

「琥珀色の誘惑」のスピンオフです。
バー「S」で個人的に気になっていたマスター磯谷の物語。
磯谷のキャラが良すぎて、期待大で読んだのですが、
本編以外に、「琥珀色の誘惑」の2人の物語が入っているので、
ちょっと残念でした。もっと読みたかったです。

一流ホテルのバー立て直しのため、次期社長候補の秋吉は、
バー「S」の磯谷を引き抜こうとします。
でも、癖のある磯谷、そんな簡単にうなず…

4

ヘブンノウズ 小説

英田サキ  奈良千春 

新シリーズスタートですよ~

英田サキ先生のシリーズ1作目になるプロローグ的なサスペンス色の物語です。
出てくるキャラも非常に濃いめの人ばかりで皆さんが主役級かも~
主役の一人は母子家庭で育った千野旭で、何者かに母親が殺され、その殺人現場に
歳の離れた弟が目撃者として・・・でもその事件から弟は言葉を発しなくなる。
そんな幼い弟の面倒を見る為に、大学を中退してアルバイトで生計を立ててる健気な
旭くん、そして母親に優しく…

6

スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. 小説

榎田尤利  奈良千春 

スウィーパーじゃなくなる時

キヨと智紀のお話。
キヨの視点によって、キヨが普段どんなことを考えているのかがわかります。
それにしても、キヨは交渉人のシリーズ内では本当にスウィーパーはイメージでした。
芽吹の危険を察知して助けに来てくれたり、無口な割に相手を見ているため何も言わずに気持ちを汲みとったり、機械系が得意で体力もあって…というイメージでした。
しかし智紀が絡んでくるとそうではない。
いつもなら助けに入る側の…

1

琥珀色の誘惑 小説

義月粧子  奈良千春 

薄めだけど、

本は薄めだけど、かなり楽しめました。
ストーリは王道ではあるのに、入り込んで
読めてしまうのは、義月さんの本だからでしょうか。

リストラにあったうえに、家が火事にあい、
行く場を無くした受が、偶然行ったのは、
ゲイバー(ゲイ専門ではないらしい)。

受自身、ゲイでもないし、お酒に詳しいわけでもないけど、
自分の境遇と店のオーナーやマスターの人となりから、
働くこと決定。

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