奈良千春さんのレビュー一覧

先生と僕とちっちゃなマシマロ 小説

安曇ひかる  奈良千春 

なんかピンとこないまま終わってしまった…

旧華族な受け・雅人を、身近に引き寄せて読むことができなかったのが敗因かも……。
浮世離れして世間とズレてるおぼっちゃまも嫌いじゃないのになー……。
鼻血出しちゃうところや、7万円のボールをプレゼントしそうになるところなども、クスッと思うことができなくて白けた気持ちで読んでしまった私……。

旧華族の跡取りとして幼い頃から自分を律して生きてきた人の芯の強さ・凛としているところが魅力的ではある…

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駆け引きはベッドの上で 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

なかなか面白い!

ふゆの仁子さん、読ませて頂いたのはこれが初めての作品です。

日本の国内スーパーに勤める受け、遊佐奈央。米国の流通大手のウェルネスとの提携を進めていたが、ある策略によって頓挫します。
その責任をとる形でリストラにあった奈央は、落ちる所まで落ちてやる、とベガスでの賭け三昧に出かけます。
底で攻めのヨシュアに出会い、自分自身を賭けるのですが、お約束通り負けちゃいます。
そして身体を差し出す羽…

2

オメガの乳雫 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

噴射系甘エロオメガバース

ミルク噴射系BLといえばバーバラ先生の「下僕には極上ミルクを」が傑作だと思うのですが、この作品はそれにオメガバの味付けを施したような感じで楽しく読めました。
ただ、受けがオメガなので、おっぱいからミルクが出るのは、そこまでおかしなことではないのかな?と感じてしまい、個人的には「下僕には〜」ほどの強烈なトンチキ感(いい意味で)は感じなかったかも。
よく言えばオメガバースの世界観に、おっぱいミルク…

2

少年しのび花嫁御寮 小説

沙野風結子  奈良千春 

少年✕しのび✕花嫁=王道エンタメBL

タイトル通り、少年モノ✕花嫁Bモノかつ忍者モノで最後まで面白く読めました。
萌え的には王道なカップリングで目新しさはないものの、俺様系攻めと健気受けがお好きな方にはドンピシャだと思われます。

おおまかなストーリーは、特殊能力を持った受けがその能力を狙われ、敵対勢力のリーダーの花嫁に…というドラマチックなお話。
カラダをモノにされるとその力も転写される、ということで、精通すら未経験なウブで…

1

跪いて、永遠の愛を誓う。 小説

夜光花  奈良千春 

説得力が欲しい

久しぶりに読みたくなって数年ぶりに3か4度目の再読をしようと思ったのに最初の数十ページで一旦挫折。読んで一度手放してやっぱりまた買って手元に残したのに。
2006年発行なので16年前の作品ですね。すでに文章はさすが夜光花さんです。

そして別荘の悪趣味なパーティーを乗り越えると、引き込まれてページをめくる手がとまりません。

出来栄え点は満点だと思うのです(何様?)
ただ好みの問題です…

1

エス 裂罅 小説

英田サキ  奈良千春 

硬派な世界の男達がかっこいい!

宗近×椎葉の4部作の3作目。起承転結の転にあたる話で、一番話が展開してラストに向かっていく山場です。
すっかり宗近に惹かれてしまった椎葉の、心の内の葛藤が辛いし可哀想だし、めっちゃ切ないー! それを宗近に抱かれたり、優しくされることでさらに苦しくなってもう……。
刑事を辞めて宗近を選びたいとまで想ってるし、ついつい宗近に会いたくなってるし。そんなに好きなのに、迷いや怯えを必死で隠して、姉の仇の…

2

梟はなぜ烏を黒く染めたのか 小説

中原一也  奈良千春 

鳥擬人化話

鳥擬人化話。
よく考えたなぁと思いながら、政治の話で堅苦しくなるところを、鳥の世界という一捻りでクスッとなり、楽しく読めました。

親同士が険悪だった幼い頃に出会った2人、深森と黒羽は些細なことからケンカになり、それ以降仲違い。
深森は議員になり、自分の秘書に黒羽をスカウトするが、心惹かれながらも中々良い返事をできない黒羽。。。

秘書への誘いなのか、恋人になれとの誘いなのかあやふやだ…

2

発育乳首~白蜜管理~ 小説

秀香穂里  奈良千春 

清々しいはっちゃけっぷり

今作もはっちゃけてて面白かった!桐生の純情な所と乱れっぷりのギャップがすごかった。
桐生はどこまで流れてくんだろうと心配になるけど、3人を(特に坂本を)好きだから彼らの望む方に延々流されるんだろうなぁ。途中SMクラブの件はどうなる事かとハラハラ、守も諦めた訳では無さそうだし次の展開に繋がればいいなぁ。ラストの4pすごくエロくてドキドキしました。今回は念願叶って坂本とも結ばれて良かった。
個人的…

1

愛とは与えるものだから 小説

中原一也  奈良千春 

斑目の卒業

シリーズ完結のこの巻は、二人が将来のために歩き出すというシーンで終わります。
先に双葉が息子との将来を目標に卒業したわけですが、斑目は「いつか先生と診療所をやる」という目標のために島へ旅立ちます。

先生の方も色んな問題や自分の家族のことも好転し、いつか斑目と診療所をやっていくために頑張っています。

大団円、なんですけど…実は「じゃぁ、なんで今からでも一緒に働かないの??」と疑問に思っ…

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熱砂の黒鷹と約束のつがい 小説

中原一也  奈良千春 

やはり人外は苦手なのか

中原さんの作品なのと評価を見て読んでみました。
結論としては、やはり私には響かなかったかなという。人外はそうでもなかったですが、受けの少年さがね。

物語は他の方も書かれているように、受けの少年の成長(攻めへの想いも含めて)があり、おもしろいと思います。
展開にある要素は工夫されていて、鷹匠と鷹族の関係性とか、戦いによる消耗の癒し効果とか、面白いです。少年の昔の記憶のオチもうまく回収されて…

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