日高ショーコさんのレビュー一覧

花は咲くか (4) コミック

日高ショーコ 

抜けない棘

 表紙は蓉一です。裏表紙と一枚絵にして眺めると、蓉一を後ろから抱き締める桜井がいて、離れたところに藤本がいます。なんとも言えないシリアスな表情の二人と空を仰ぎ見る藤本。この作品の淡い色使いは本当に綺麗ですね。風に吹かれる蓉一は、なんて美しいのでしょう!

 転勤のことをどう話そうか悩む桜井は仕事が忙しく、中々会えません。桜井を待つ蓉一は、真剣に課題に取り組んだり、藤本のことをきちんと考えて答え…

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花は咲くか (3) コミック

日高ショーコ 

伝えることの大切さ

 3巻でやっと表紙が桜井と蓉一の二人になりました。実は『花は咲くか』の表紙は裏表紙まで一枚絵になっていて、1巻の蓉一の後ろには少し離れて桜井、更に後ろに菖太とタケさんと言う構図になっています。2巻の桜井の後ろには桜井に視線を向ける蓉一と、蓉一の肩に手を掛ける藤本。そしてこの3巻では見つめ合って蓉一の腕を取る桜井ですが、裏ではもう一方の腕を藤本が掴んでいて・・・なんとも意味深です!

 キスはし…

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花は咲くか (2) コミック

日高ショーコ 

距離とはどこに存在するのか

 1巻の表紙は蓉一で、この2巻の表紙は桜井さん。1巻ではくたびれたサラリーマンの桜井が、子供みたいに慌てたり、自分の気持ちに気付いて少年みたいに戸惑う様に、なんて可愛いんだと思っていたのですが、この表紙の桜井はとてもかっこいいです

 1巻で登場した蓉一と同じ美大の藤本が下宿したいと言い出して・・・。この藤本、蓉一に興味津々で、つまり好きなのですね。とても鋭い男です。桜井と接する蓉一がいつもと…

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花は咲くか (1) コミック

日高ショーコ 

苦手なのに消えない存在

 すっかり楽しみになった日高先生の作品。黒髪のちょっと長めの髪の蓉一の見た目は、とても好みなんですが、性格は全然可愛くない。その上無表情でぶっきらぼう。そしてくたびれたサラリーマンの桜井は、見た目年齢を裏切る子供っぽさで、なんじゃこの二人?が第一印象でした。全然デレない蓉一を苦手だと言う桜井。だけど気になって気になって、気がつけばいつも蓉一のことを考えてしまいます。キライ嫌いも好きの内って言葉もあ…

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知らない顔 コミック

日高ショーコ 

『顔』から溢れ出る思いと色気

 表紙のシリアスな二人。すっぽり腕の中に収まる可愛さとか、意味ありげな視線とか、黒髪の田辺がたまらなく好きです!
 ほとんどがテーマアンソロに沿って描かれた作品と言うことで、表題作は「ツンデレ」と「びしょ濡れ」のようです。それででしょうか、攻めも受けもツンデレキャラです!

・『知らない顔』『見えない顔』『消えない顔』
 春山を追いかけて卓球を始めたのに才能あふれる田辺と、差を付けられてし…

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リスタート コミック

日高ショーコ 

日高先生が描く長髪キャラは

私にとって初めての日高ショーコ作品です。なにより好きなのは匡の長髪です!女々しくない長髪の男性が大好きですっ!!!もちろん短いのが駄目だと言ってるのではありません。短くても好きなキャラも沢山います。でも素敵な長髪男性って私にとってロマンなのです!!

・『リスタート』『ステップ』『クリア』『リバース』『contact』
モデルの先輩の匡はアキよりずっと上にいたはずなのに、いつの間にか立場は逆…

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初恋のあとさき コミック

日高ショーコ 

未熟な自分を思い出す

『嵐のあと』で私の心を大いに揺さぶった日高先生。その時の美山が、ツンツンしてとんがっていて、ノンケ相手にすごい傷を負っているのは想像できていたのだけど、想像以上の展開でした。
 この作品の設定は『嵐のあと』の4年後なのですね。『嵐のあと』での美山が子供っぽく(見た目も)感じたのは間違いじゃなかった。だからこの作品の美山がとても大人びて見えて「え?これってあの美山?」と驚き、『嵐のあと』での美山が…

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嵐のあと コミック

日高ショーコ 

私の心にも風が吹いた

完全に私を日高ワールドに惹きこんだ作品。ざわざわ心が騒いで、ぎゅっと掴まれて、鼓動が大きくなって、なんだろう?恋しちゃったような感じ?そんな気持ちになれるお話です。

 一目見た時から意識する榊と、榊がゲイだと知らない岡田は、自分の言葉や態度がどんな風に見られているかなんてまったく自覚もせずに、どんどん近付いてきます。身なりを気にする榊に「オカマっぽいね」なんて軽く言っちゃったり、カミングアウ…

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シグナル コミック

日高ショーコ 

「おあずけ」ワンコ

『足りない時間』に同時収録された『感情サイン』の続きの『言葉より強く』が同時収録されています。この高校生カップルが好きだったので嬉しいです!表題作のカップルのお話は四つの話と彼らの過去の描き下ろし一つです。
バーのオーナーの芦原と彼目当てに通う村上。村上は会社の先輩に連れられて芦原の店を訪れ、綺麗な芦原に一目ぼれ。奔放な芦原を先輩がいない間だけでも自分だけのものにしたいと思うのですが・・・。

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足りない時間 コミック

日高ショーコ 

才能あふれるデビュー作

日高ショーコ先生の初コミックス。私はリブレ出版の『リスタート』を先に読んでからの購入だったので、私にとっての2冊目の日高作品です。

・『感情サイン』
 この話が一番好きでした。学年NO1の渋谷とNO2の三上。飄々とした渋谷が三上を翻弄しているようですが、より必死なのは渋谷のほうに見えるんだな。「俺のこと好きだよね?」なんて何度も聞いたり、忘れた携帯をわざわざ届けにきたり、2週間も放置して泣…

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