北畠あけ乃さんのレビュー一覧

それはなにかとたずねたら 小説

榊花月  北畠あけ乃 

深海魚たち

作者様のノリは独特です。ハマった人にはたまりませんが、初めてだと面食らうんじゃないかと思います笑

ひょんなことから愛人契約を結ぶことになった二人が、本当の自分の気持ちを認められるようになるまでの天邪鬼ラブ。

受け視点。作者様の受け、ほんと好きです。

事情があって高校を中退して勘当された椿。昼はアパレルの販売スタッフ、夜はビルの清掃業をしていましたが、清掃バイトの方で突然ビルのオー…

0

顔のない男 小説

剛しいら  北畠あけ乃 

引き込まれました

俳優を題材にしたBL作品は色々あると思うんですが、これはなかなか面白かったです。三冊通してのレビューです。

子役からやっている大物俳優の飛滝と、顔が少しばかり良いけれど中々芽の出ない三年目俳優の篁音彦。ある映画で飛滝の弟役として出演するために実際に兄弟として暮らすことが条件になっていた。
音彦はチャンスだと思うものの、当初はやってられないと思いつつ、、、。
実際に飛滝と暮らすうちに飛滝の…

0

最終兵器彼氏 コミック

北畠あけ乃 

短編集だった

表題作まるまる一冊かなーと思ったら短編集でした。

表題作は、女装っこ受け。これが乙女とは正反対の襲い受けというのがおいしい。
同時に、攻めが地味メン。こちらは、おしゃれ上手な受けの指導でこざっぱりするという育てものという趣向が凝らされていました。
でも、長髪眼鏡をとったらすごいイケメン、かと思いきやそうでもなかった。

他に、パティシェの兄と弟というちょっとしっとりしたお話や、老人と…

0

あなたに落ちていく 小説

麻生玲子  北畠あけ乃 

体から落ちるお話

クロスノベルス作品。

作者様の作品は2作刊行されていますが、どちらもしっとり切ない系です。本作はストーリーのシンプルさで勝負に出ているところに、見事ストレート負けしてしまった記念碑的作品でもあります笑。北畠先生ファンなのもあって、これは手放せない…。

ゲイの大学生がハッテン場で出会ったリーマンと、セフレから本気になっていくだけのお話です。なのに、なんでこんなにキュンキュンしてしまうのだ…

0

午前五時のシンデレラ 小説

いつき朔夜  北畠あけ乃 

元ヤクザとシンデレラ?

このお話、タイトルと北畠先生のカバーイラストのイメージとはかけ離れた内容なんですよね。カップリングはパチンコの釘師と元高校教師。ほとんど裏社会ものといっていい笑

教職を追われてパチンコ店で住み込みバイトをしていた優也と、営業日に毎日パチンコ台の調整にやってくる釘師の飛良。出会う前の二人は全く異なる世界に住んでいたわけですが、バイの飛良から優也にアクションを起こします。

優也は慣れない業…

1

さよならを言う気はない 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

天海の成長を見守るお父さん(嘘)

天海が少年の頃から知っている陣内。
天海に殺人という罪を犯させてしまった罪悪感を持ち続け、恋愛の好きという気持ちも蓋をしながら、寄り添ってしまう陣内。
会長の情人になる前に純情を陣内に捧げたい気持ちを抑えられず実行に移す天海。

読んでるこちらがヤキモキしながら読む事になります。
陣内はなんとなしに父性本能で最初は見てたんじゃないのかな。それが愛に変わり、認めるまでが焦ったいー
天海は…

2

真夜中が過ぎてゆく 小説

火崎勇  北畠あけ乃 

絵のおかげで何故か心に残っている作品

後書きに主従関係ものと書いてあったから購入したのに、読んでみたらどこが主従関係と困惑した作品。
確かに立場上では攻めは受けの親に雇われたバトラー、受けはその家の子供。
主従関係というのでしょうかこれは。
攻めの八束の性格は執事なわりに傲慢だし叱るためとはいえ水季をビンタするし、謝れと命令するしで、水季が可哀想で腹立つやらイラつくやら。
それでも何故か惹かれるのは、ひとえにカバー絵と挿絵を描…

0

時のない男 顔のない男3 小説

剛しいら  北畠あけ乃 

受けの成長が足りず終われない感

シリーズ三作目で二話構成。最初の話は同業で付き合う面倒臭さ全開で、音彦が飛滝の才能に嫉妬したり悩んだりとぐるぐるしている。ちょっと売れて自尊心の高まりも見えるため、今までより複雑化し、あまり読んでいて楽しいとは思えなかった。

恋人としての付き合いが安定し、慣れが生む傲慢さはある種リアルだが気分良くは読めない。音彦はその点を自覚しながらも感情制御が下手になっていて、飛滝の相手としては物足りない…

0

見知らぬ男 顔のない男2 小説

剛しいら  北畠あけ乃 

可愛くて切なくて危うくてちょっと怖い

メイン二人が恋人になってからのお話で、とても甘い始まり。俳優として順調に売れ始めた音彦は、飛滝の建てた家でいちゃいちゃしながら不安を覚えている。飛滝は相変わらずというか、音彦視点からはさっぱり本心が見えなかった。

音彦の心理描写からは、まだ兄弟を演じていたときの飛滝への未練が見え隠れしていて、本当の飛滝が見たいと言いながらも、自分の望む飛滝であって欲しい願望が溢れている気がした。自分が分から…

0

顔のない男 小説

剛しいら  北畠あけ乃 

スタート地点に立つまでの話かな

面白かった!モヤるところもあるし、結局あれは何だったの?って謎は残ったままだし、本当にそれでいいの?ってキャラに問いたいところもあったりするけど。攻めのキャラとストーリーがとても良くて即続きを欲するくらい面白かった。

天才俳優×売れない俳優。役作りのために同居生活を始め、徐々に役と己の境目が分からなくなりながら惹かれていくお話。

始まりから甘ったるい兄弟としての触れ合いが繰り広げられ、…

0
PAGE TOP