明治カナ子さんのレビュー一覧

うつしみの手 リアル1/2 コミック

明治カナ子 

同時収録作も好き

◾︎市川潮(うしお,兄)×市川陸(弟,中学生)
◾︎谷口先輩×シオ
存在感の薄い父も怖い。明治先生の作品て、どこかに落とし穴があるんじゃないかとずっと怯えて、結局落とし穴はないのに、恐怖の記憶ばかり残っているような気持ちになる。落とし穴こそなくとも実際怖いは怖いんだけど。
誰が抱えた闇だったのか。陸はいずれ潮を捨てるかもしれないと思ってしまう更なる闇。

◾︎帰る男
古典なんですけど、…

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リアル1/2 コミック

明治カナ子 

ハサミ、買いましょう

絵本のような始まり方。明治カナ子先生の作品を久々に読んだので、空気感に入って行き方に戸惑いつつ、それもまた楽しい。この巻では正直帰着点が分からず、モヤッとしたまま終わります。1冊にまとめていただきたかった。

◾︎市川シオ(潮,うしお,兄)×市川陸(弟,中学生)
◾︎谷口先輩×シオ
この3人の到達したい先が見えない感じ、大変良いです。しかし基本的にはドエロ。下半身を丸出しにしてるシーンが多…

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ギフト コミック

明治カナ子 

「地獄行きバス」続編

明治カナ子先生の単行本としては、同時収録も含めてかなりとっつきやすい1冊。

7割ぐらいが「地獄行きバス」の続編。続編出てること長らく知らずにいました。あんなに荒れて拗らせていたカンちゃんが、こんな幸せそうになって…
俺依存症とかいってヘラヘラ笑えるようになって…
純粋に嬉しいです。

長く付き合ってる同棲カップルの、少々下ネタ多めの面白おかしい日常が覗き見れます。
ピザの日はHする…

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ためつもの コミック

明治カナ子 

いとおしい、とはこういうことかなぁ

皆さんのレビューに導かれて本作品に出会いました 初読みの作家さまでしたが、本当に出会えて良かったと、皆様に感謝でした

とにかく、読後何でしょう、この世界観!
淡々とストーリーが進んでいくようで、関わりのなかで、じわじわとふたりの情緒が成熟し、濃厚な愛が成就する、という引き込まれる物語でした
これから、新たな神さまの宿る山で、不器用なふたりがどのように愛を育んでいくのかなぁと想像せずにはい…

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黄金の川岸 坂の上の魔法使い(3) コミック

明治カナ子 

旅路

魔法使いシリーズ完結。
二巻の無二の王から心待ちにしていました。
今回もぶ厚い(OvO)
キラキラした魔法使い的なBLではないですが、カナ子さんの練られた世界観が好きです。
私もリリドのこと嫌いじゃなかったよ。。
親子ものには弱い......王とリーも形は変えてもちゃんと繋がっていたなって泣けた( ; ; )
広い世界があって、様々な人が繋がって、そして2人の今がある。
これからも愛…

1

ためつもの コミック

明治カナ子 

村BLの一種のような

田舎の小さな山村を舞台にした土俗系のファンタジー。
山神の声を聞く巫女のような存在「かんなぎ」と、そのお供え物である「ためつもの」のお話。
かんなぎとためつものは番のような感じ。肉体的精神的な結び付きによって、かんなぎは力が強くなる。

一話めは難解でよくわからなかったが、読み進むうちに、幼いうちに自分のためつものを失ったかんなぎの末路、という話だったということがわかる。そして、山の神に背…

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地獄行きバス コミック

明治カナ子 

人間の滑稽さ

目次を見ると短編集っぽいですが、単行本の半分は表題のCPです。

◾︎修(おさむ)×カンちゃん
幼少期の母の影響か、モノの執着が薄い修。一方で服マニアでモノへの執着が強いカンちゃん。修が、モノより自分に構ってほしがったりしつつも、真逆な2人は足りない部分を補い合って支え合って生きています。

明治カナ子先生は人間のどうしようもなく滑稽なところを描くのが本当にお上手。エッチシーンが生々しく…

1

ためつもの コミック

明治カナ子 

琴線に触れるお話

最高にもどかしい、恋を知らなすぎる大人の素敵なお話でした♡

真敷様が繋ぐ、真敷の分家のお話が1冊に入っています。
お話の筋は大きく分けて3つ収録されていますが、実質まとめて1つのお話です。
神の声を聞く『覡』と、その覡と体を繋げることで力を与える『ためつもの』のお話。


一番最初に、真敷の分家・二敷家の覡である二敷信が山崩れによって亡くなるお話が入っています。
この作品の時点で…

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ためつもの コミック

明治カナ子 

冒頭の余韻にもっと浸りたかった

 明治先生の絵のタッチが存分に活かせる設定で、不思議さと神聖さと少しの笑いが絶妙に織り交ぜられた雰囲気が良かったです。目次を読んで短編集かと思いましたが、すべて繋がっていて1つの世界観を満喫できます。一番ページ数が多いのはやはり表題作で、反発し合っている豊と定用の物語。傲岸不遜な定用ですが、学校にも通っていなかったため世間知らずで、攻められたら脆そうなところが放っておけないと感じさせますよね。

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ためつもの コミック

明治カナ子 

柚子の大馬鹿18年

山の神に仕える「覡」に美味しく頂かれる「ためつもの」。
人でも木でもない不思議な存在です。誕生木が枯れてしまうと、そのためつものも死んでしまいます。

「覡」と「ためつもの」の関係が上手くいっていれば、「覡」は仕事もうまくでき、立場が良くなっていくようですが、子供同士のときに引き合わされるので一筋縄ではいかないようで。

連作短編です。「土塊」で山に仕えるという不思議な話が語られ、「雨敷…

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