木原音瀬さんのレビュー一覧

HOLLY MIX 小説

安芸まくら  尾上与一  木原音瀬  さとみちる  

良かった…。

「日月星、それからふたり」は本編未読なので、それ以外の感想です。植物の一生の様な一冊でした。種である二月病の蒼司の恋心に始まり、恋から愛に実った明日も愛してるの津田の献身。どのストーリーも大変良かったです。

◯真夏の花
二月病の番外編です。その後の話ではなく、本編より前の二人でお遍路へ行くストーリーです。1番札所である霊山寺の階段で恋の終わりを願おうと決意した蒼司。でもいざ参拝所にいくと、…

4

「熱砂と月のマジュヌーン」初回限定封入特典 特典

読めて良かった

この小冊子がなかったら消化不良のままモヤモヤしているところでした。たった数ページですが、私にとっては救済の数ページでした。ありがとうございました。ファウジの目が良くなるといいなと心から思います。頑張れハッサン笑

3

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

しんどかった

木原音瀬作品を読む時は体力と精神力が必要で、高い高い山の頂上…クライマックスには必ず幸せなシーンがあると信じてーー他の作家さんなら「萌えがあると信じて」読みますが木原音瀬作品ではソレは期待しないーーめげずに、へこたれずに読むことにしています。今作も、読み手の気力を削いでいくかのごとく過酷で容赦ない展開で、痛くて辛くて泣きそうでした。

これ…エロスじゃなくて虐待です。酷い虐待の連続で、出てくる…

13

さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

余韻ある続き

2000年発行のノベルズの新装版です。
描き下ろし短編が追加されているのでこちらがお得!と言いたいのですが、表紙・口絵・挿し絵のイラストが新しくなっているので、深井先生がお好きな方はどちらも買い!になるのではと思います。

描き下ろし「空を見上げて、両手広げて2」はノベルスにも収録されていた作品「空を見上げて、両手広げて」の続きで、氷見の息子・貴之が主人公です。

本編の主人公二人は仲良…

2

POLLINATION(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

BLかと言われると疑問ですが

裸ん坊3部作のラストを飾るのは、最低人間谷脇と自閉症の少年佑哉。
勝手気ままで冷血漢。傲慢で鼻持ちならない、人として終わってる谷脇が、ちっとも自分の思い通りにいかない佑哉相手に必死になる様は見物でした。

前作で松本が不憫すぎたので、今作の谷脇見てると哀れみよりも先に谷脇ざまぁ(ぷっ)と思っちゃうんですが、読み進めていくと、何だかとてつもなくせつない展開が待ってて大変でした。
もう、なんと…

10

FLOWER(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

痛すぎて中々読み返せない

裸ん坊3部作2作目。
前作でも大概でしたが、今作ではもうフルスロットル。
敷き詰められた地雷をいかに避けながら走破するかというデスレースもかくや、なお話です。
木原作品で嫌いな攻を三人挙げなさいと言われたら、迷わず飛び出す

谷脇、甲斐谷、寛末!!

そんな谷脇が主役の2作目。ムカムカ度は相当です。
人として色々と終わってる男ですが、適当にみつけた松本を酒で潰してレイプし、それだけ…

3

WEED(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

表紙が買いにくいシリーズ

裸ん坊3部作の中で、このWEEDが一番好きです。
傍若無人でプライドはエベレスト級。
嫌なことがあればすぐに人に当たり散らし、後輩相手に嫌味をたれる、超我儘男、若宮。
人としてどうかと思うような、兎に角いちいち腹の立つ男なんですが、こいつが何だか憎めない……。
注いでも注いでも満杯にならないコップみたいな若宮相手に、岡田は本当に懸命に愛を注ぎます。
でも、岡田も若宮と一緒で、やっぱり愛に…

7

あのひと 小説

木原音瀬  桑原祐子 

年の差好きには涎たらたら

前回【片思い】がへたれツンデレバカップルなら、今回は老成した大人カップルです。
受の門脇が攻の松下への想いに気づき、決断するまでの過程がものすごく潔くて良かった。
仕事を辞め、家族にカミングアウトし、全てを捨てて松下のいる神戸に追いかけていくんですが、なにこのメロドラマ展開は!

全体を通して静かにしっとりとお話が進みますが、門脇の強さが猛烈に愛しいです。
松下おまえしっかりせんかい!て…

0

片思い 小説

木原音瀬  桑原祐子 

ツンとデレの間で悶える

驚異のツンデレ受登場です。
ツンが9割9分9厘で残りがデレ、みたいな半端ないツンツンでした。
そこら辺のなんちゃってツンデレなんてお呼びじゃないくらい、受の吉本のツンツンぶりは激しく、攻の三笠を見てるともう可哀想な犬みたく思えてきますが、実は好きになったのは吉本が先。
なにこれなにこれ、ツンが行きすぎて拗らせてて堪らない!

プライドが高い故に、絶対に下手に出たくない吉本の不器用さに悶え…

3

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  門地かおり 

後味最悪だけど……

幼馴染ものです。
受はいい加減でだらしなくって、頭が悪くて意志薄弱。
対する攻は受の事が好きで好きでしょうがない真面目男という設定。
この受、一度は結婚して子供までいます。大好きだった奥さんにも先立たれ、ひとりで子供を育ててるんですが、構いたがりの攻とのコンビが絶妙。

表題作よりも何よりもこの話の良さがにじみ出てるのは、書き下ろしの『歯が痛い』です。タイトルに??となりますが……。

6
PAGE TOP