木原音瀬さんのレビュー一覧

Don't Worry Mama(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

いつもの期待を裏切られた心地よさ

木原さんだから、まさかこんな楽しく幸福なまま終わるはずはない、絶対何か痛いものがあるはずだ…と恐る恐る読んでおりましたが、心配御無用とばかりに、コミカルで、甘々で、楽しくと終わりました。
なんか逆にその心配を逆手に取られた気分。
でもそれが今回、逆に気持ち良かったです。

最初に2人が無人島に取り残されてしまった経緯に関しては、ご都合主義と言われようがなんのそのっといわんばかりの不幸続き(…

2

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

啓太のパラノイアは大丈夫なの?!汗

⚠︎この感想は、先に読んだら駄目なネタバレをしてます。読んでない人は回れ右して!!



んー...え、ていうか啓太の妄想癖はどうなったの?!大丈夫なの?あれ、正真正銘の精神的な病気だよね?!パラノイアだよね?治療はしたの?
...というのが読後の正直な感想です。 前半で啓太の秘密が彼自身の妄想が生み出したものだと明らかになったところで終わりました。後半は、お互いの傷を舐め合いながら精神…

4

Don't Worry Mama(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

表紙で察してください

当時ね、おかしいと思ったんですよ。
今でこそBL小説のおひとりさま表紙って珍しくもなくなってきてますが、当時はまだBL小説の表紙と言えば、肌色面積やたら多い2人の男が絡まって見つめ合ってるみたいなこっぱずかしいのが多くて。
その中、異彩を放ってたのがこの表紙。
ぱっと見は攻っぽい人のぼっち表紙なんですが、よく見てみましょうよ……背後に、ね。なんかいるよね。
こう、なんかやたらむっちりした感…

3

牛泥棒 小説

木原音瀬  依田沙江美 

木原さんだから何か色々期待しちゃうよね

オレサマ主人と従順使用人のほのぼの系です。
ほのぼの系ですよ、ほのぼの系。
ほのぼの系といえばその辺に普通に転がってる系統の話ではあるんですが、こと木原さんにおいては『ほのぼの系!? Σ(゚д゚;;』くらいの衝撃でした。
びっくりするくらい普通(?)の展開で、途中まで読んでからこの後とんでもないどんでん返しが待ってるんでしょ? と穿った見方をしたほどです。
なのに痛い描写も(火傷はしますが…

4

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

お、重っ……。

心底【WELL】を読んだ後にこれ読まなくて良かったと思いました。
そうじゃないと、この暗闇ループの衝撃に耐えられなかった。
そこはかとなくダークな展開で、ちょっと読むのが途中耐えられなくなり、完読するのに3日を要しました。
それでも挫折できないというか……挫折させてくれないっていうか。
結局、怖いもの見たさで最後まで読んでしまいました。

後味の悪さは木原作品の中でも屈指だと思います。…

2

吸血鬼と愉快な仲間たち 5 小説

木原音瀬  下村富美 

読後の心地よい疲労感が癖になる

度重なる発売延期に、期待と落胆を幾度も繰り返して漸く手にした吸血鬼シリーズ5巻目。
いそいそと読み始めて、あっというまに本編終了。
面白いのは面白いのだけど正直、



え…………? こんだけ?



と思った読者が一体全国にどれだけいたことでしょう(白目)
そんな絶望を余所に読み始めた暁の過去編に、心の隅で「こんだけ?」と落胆した自分を殴ってやりたくなりました。
このタイ…

9

吸血鬼と愉快な仲間たち 4 小説

木原音瀬  下村富美 

ちゃんと終わるのかどうか

吸血鬼シリーズも4巻目。
発売延期を乗り切って、わくわく手にした記憶も新しいです。
がっ……!!
そこで終わるか、普通っ!?
ってな具合の極悪な引きでもって、5巻へ続く……。
焦らしプレイも限界点を越えると幻覚が見えてくるものなんですね。

毎回毎回、血まみれになって大変な目に遭うアルは、今回も例に漏れず大変な目にあってます。
大変さ具合のスケールもどんどん大きくなってきて、ついに…

5

さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

恋愛は人を人でなくす

発売順では、こちらの発売、2008年新装版の発売、2009年のコミック発売ではあるのですが、表題作しかコミカライズしていないコミックから入った方がとっつきやすいかなと思います。

なお、新装版には「空を見上げて、両手広げて2」が収録されているようですし、表紙からしてもイラスト描き下ろしなので、今から購入されるなら新装版がお勧めだと思います。

構成は、表題作、続編、番外編の3作品です。

2

月に笑う 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

情に飢えた苛められっ子と下っ端ヤクザの傷の舐め合い


あらすじは他のお姉様方のレビューを参考にお願いします。私は特に印象的だったポイントをあげたいと思います。
まず、この本の魅力はずばり表紙だと思います。実はこれ、上下でくっつけると一つの龍の絵になるのです。そして、上下で変化する路彦と山田の関係が如実に表現されています。上では、まだ幼い路彦に手を差し伸べる山田が描かれています。一方、下になると路彦が大人になり、山田の方が逆に守られる立場になりま…

5

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

こころを持っていかれます

BL初心者です。去年からコミックスを読み始め、現在200冊ほど。今年から小説を読み始めました。そして、腐の先輩がたから名作と名高いこちらの作品にあっさりとノックアウトされました。1日で上下巻、小冊子愛しいことを一気に読みました。そして、今もときどき読み返してます。ここでは上巻の感想を。
女装の松岡(受け)に純愛でじりじりせまる寛末(攻め)。だんだんと寛末を好きになってしまう松岡の展開にドキドキハ…

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