木原音瀬さんのレビュー一覧

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

もやもや

元々は、日高ショーコさんのイラストに惹かれて購入しました。
木原さんの作品は「さようなら、と君は手を振った」もそうですが、攻めの人が結構酷いです。
この作品の寛末も、まあ酷かったです。女装した松岡に惚れはしたものの、男と分かってからは急に冷めてしまい距離を取ろうとする。
そのくせ、酔った勢いとはいえ松岡を乱暴に抱いてしまう。上巻でもイライラしましたが、下巻は上巻の比じゃなかった…。
とくに…

2

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

死とエロスの境界線を描く

初めて木原小説にエロスを感じた作品です。作家さまの淡々としたリアルな作風が好きで、濡れ場も即物的な描き方なので、えっちで滾るBLというよりはそれを遥かに凌ぐ物語の独自性に思わず心奪われてしまうのですけれど、正直これまで読んでいてエロいなぁ…と思ったことはあまりなかったのですよね。(喘ぎ声に色っぽさを感じられない…。)

職場の上司と部下という関係で出会った大河内と青池。大河内は出世欲の塊で、今…

5

是 -ZE- ファンブック コミック

志水ゆき  新也美樹  北沢きょう  橋本あおい  未槻直  雨隠ギド  カキネ  三池ろむこ  立野真琴  木下けい子  ねぎしきょうこ  阿部あかね  小椋ムク  津守時生  門地かおり  夏目イサク  南野ましろ  麻生海  二宮悦巳  草間さかえ  北上れん  小鳩めばる  藤川桐子  金ひかる  木原音瀬  栗城偲  一穂ミチ  久我有加  榎田尤利 

お祭りのような楽しさ

冒頭から3分の1は、志水ゆき先生のイラスト、八代不動産のメンバーによる描き下ろし温泉話、キャラクター&ストーリーズ紹介です。
残り3分の2は、対談と、ゲストの先生方の作品ですので、アンソロジーやパロディがお好きじゃない方は戸惑ってしまうかもしれません。

とにかくゲストが豪華です!
先生方の持ち味そのままでそれぞれに「是」を書いてくださっていますので、ゲストの先生方のファンだけれど「是」は…

3

恋愛時間 小説

木原音瀬  やまかみ梨由 

地味だけど心に余韻が残ります。

むちゃむちゃ…むちゃむちゃ良かったです。
木原さんの作品は、人間の見たくない部分を見せられるのに、読み終わった後にやりきれない気持ちで一杯になるのに、
読んで良かった、面白かったと思う作品が多い。
今回はそういうタイプのお話ではなく、ごくごく普通。
会社の先輩と後輩の間柄で、後輩が6年片思いし、先輩に告白し、最初は受け入れてもらえなかったけれど、やがて先輩と恋人同士になるっというお話。

2

COLD HEART in NEWYORK 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

ねじ曲がった愛情の行き着く場所はどこか

「COLD HEART in TOKYO」に続く第二弾。
1作目が比較的静かな話の展開だったので何か起こるとは思っていましたが、こんな内容だったとは・・・。

とにかく秋沢の愛情がねじ曲がっています。
そして一番の問題は秋沢自身がその異常さを自覚していないこと。
正彦が秋沢になんとか理解してもらうと努力しても全く話がかみ合わない。しかも大好きなあいてからあんなひどい仕打ちをされたらおかし…

5

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

不器用な二人の可愛いお話

前科もちで家族も家も失った百田と百田の自殺を食い止めた刑事(論ちゃん)のちょっとアンバランスな恋のお話でした。

モモちゃんはとにかく優しい。
自分に自信がないけど論ちゃんに嫌われないように必死に更生し、論ちゃんの役に立ちたいとちょっと無茶もしちゃうくらい、論ちゃん一筋。
不器用だけど憎めないおじさんです。

一方の論ちゃんは、恋愛経験もなく、とにかく人付き合いが下手。
真面目な公務…

1

COLD HEART in TOKYO 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

まだ痛くないのが逆に怖い

COLDシリーズスピンオフ。

COLDシリーズで透の良き友(話相手)だった楠田が、仕事で知り合った秋沢に振り回されていきます。
あれ?楠田ってこんな振り回されちゃうキャラだっけ?と若干の違和感を覚えつつも、ぶっ飛んだ秋沢相手じゃしかたないかーと納得。

とにかく木原さんの書くキャラはいつも個性的で作品に引き込まれてしまいます。
自分勝手でわがままな秋沢、でも弱く甘ったれなところもあっ…

1

片思い 小説

木原音瀬  桑原祐子 

プライド男の片思いは、哀れ可愛い。

主な登場人物は、三笠(攻め)、吉本(受け)、門脇(別作品の受け)という高校時代の同級生トリオ。高校卒業後は吉本と門脇は進学、三笠は就職と異なる道を歩み始めたものの、今でもよく三人で会っている。

ストーリーは吉本目線で進みます。ゲイの吉本は自他ともに認める美形で、スタイルも良く、頭も悪くない。自分に自信がある=プライドが高い男です。そんな吉本は実は、「迷惑なバカ」と高校時代からキツく当たってき…

2

男の花道 Don't Worry mamaシリーズ 小説

木原音瀬  志水ゆき 

あんた達もう、どこまでもおゆきなさいな本

もー、これは最高ですよ。
笑うしかない。

読み始めて最初は
あらあらまぁまぁと、
小気味いいオカマが出てきたなぁと思ったら
あんらまぁ、そうきちゃうよねと
流れにのって、
そのまま、どこまで行くのよ、あんた達
ってなって、
どこまでもおゆきなさいって
笑ったなぁ。

痛快な作品ですね( ̄▽ ̄)

5

リベット 小説

木原音瀬  藤田貴美 

人には見せない汚い部分でギットギト

結構、シンドイかな。

心が痛い部類でした。
苦しくて苦しくて苦しくて…



こんなにまっすぐ愛されたらノン毛とか関係ねーよなぁー。
と、頬杖つきながら
さっさとやれ、やっちまえ、認めろ。
好きでいいじゃねーかよ。

あーもう、焦れったいけど、それも良し!



大人って、うそぶくよな。

ああそうさ、1人で寂しかったくせにいい年して強ガンじゃねーよ。
2人…

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