木原音瀬さんのレビュー一覧

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

これで全てがつながる

【リバーズエンド】も小説として、同時期発売となったことで、この【キャッスルマンゴー】の世界が完成したと思います。
両方読まれた方はきっと同じ事を感じられたのではないかと思うのですが、こちらのコミックは高校生の万視点だっただけに非常にBLでした。
小説は、BLと呼ぶにはあまりにそれが薄く、どちらかというと十亀俊司という人間の生き方の話だったと思います。
そんな点を考慮すると、このコミックでは、…

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美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

「愛すること(小冊子)」まで読んでください。


こんな作家さんが好きな方におすすめ
小説  榎田尤利さん
漫画  日高ショーコさん 秀良子さん

H度 少なめ
内容 片思い9割と言っていいほど、幸せへの道のりは長いです。
   上下巻同時購入を激しくおすすめします。
   ノンストップで読みたくなること間違いなし!笑
   切なくも、一途を応援したくなる作品です。

CDと小冊子までコンプリートしていただきたい作品です。…

2

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

沁みわたる~

やっとやっと入手することができました。
そして、待ちに待った分、ページが多く、厚いのが嬉しい。

1巻目から間が結構あいたのですが、全く色あせない物語。
こういうのって、とても貴重なのだと思う。
これは、木原さんと小椋さんの作品なので、良いものに違い無いのですが、
改めて、この作品には、小椋さんでないとならないものだったな
と感じずにはいられません。

万には、女性と付き合えた方…

8

箱の中(文庫版) 小説

木原音瀬 

素晴らしい読み物。

厚みのある一冊がすべてひとつのお話なので
読み応えがありました。

まず感想として・・・、とても面白かったです。
そして良い意味で、重く痛みのある作品でした。

家の底が抜けると言われそうなほど読んだ数々の小説の中にも、
重くて痛みのある作品はいっぱいありました。
それに、「素晴らしい」と自分が感じる作品もいっぱいありました。

でも「素晴らしい作品だ」と思うのと「面白かった!…

2

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

色々な意味で焦らされた

今作品は、作者にとって、初めてしっかりとした"男の子らしい男"同士の恋愛を描いており、また長編でした。読者の私達も、前作から二人がどうなるのか、気になって気になって、完結/今巻を待ちわびていていたこともあり、「やっと発売」と思われた方も少なくないでしょう。当初の発売日が延び、今月末という予定も、昨日TSUTAYAに行ったら並べてあったことも(嬉しい)驚きです。

さて、内容…

14

さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

木原先生のダークさが

久々に木原先生の作品1冊丸ごと読みました。というより、BL小説を読み終えること自体久々です。

木原作品を好きになり始めた当初はまだまだ私自身の中にいろんな地雷があって、読みたくても避けていた作品がありました。「さようなら、と君は手を振った」もその中の1つ。ちるちるさんで木原さんの特集ページでこの作品の文章の1部を読んで「無理っ」って思ってからずっと避けてきました。でも、多くの作品に触れていく…

3

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

ひとりの一生を読み収めるということ。

ノベルス版『箱の中』の続編。一般書としての文庫版には収録されていない【雨の日】【なつやすみ】を含む完結編ともいえる1冊です。
もし文庫版しか読んでいない方は、ぜひこちらにも目を通されることをオススメします。

■檻の外
長い空白の期間を経て、ようやく堂野を見つけ出した喜多川が再会を果たす所から夢を形にするまでを描いた話。
「家があって、堂野がいて、犬が飼える」
喜多川が抱き続けたささや…

30

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

ひたすら一途でひたむきな不変の愛

先日、この『箱の中』と続編『檻の外』が収録された決定版が一般書として文庫化されました。そちらの方で、一般書としての『箱の中』について書かせてもらったので、ここでは収録されなかった短編・番外編を含め、作品自体について書きます。

BL好きで、この作品をまったく読んだことがないという方は、ノベルス版で読むことをオススメします。2冊買うことになりますが、文庫版に収録されていない短編がとても重要になる…

18

すすきのはら 特典

「死んだあとも堂野の…僕のところにおいで」

『箱の中』の文庫化にあたり、一番気になったのはこの番外編が入るかどうかでした。
望み薄でも、もしかしたら…と期待していたのですが、やはり願い叶わずでしたね…。

まあ、雨の日はおろか、なつやすみが入っていない文庫版にこれが収録される余地はないと納得はできますが…。
応募者特典という性質上、限られた方にしか読んでもらえないというのが残念でなりません。少しでも内容が伝わるよう、掻い摘んでお話し…

103

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

幸せの移ろい

文庫版「箱の中」より、本作を読まずして完結しない、とのことで読みました。

再開の喜び、失望。
愛しい人の近くにいられる幸せともどかしさ。
家族の温かさ、夫婦の幸せ、それらの断絶。
愛しい人に触れられる幸せ、共に歩む幸せ。
無垢な繋がりと、拒絶、再開。
そして、幸せの色褪せ。
そういった移ろいを感じる1冊です。

なんといっても、各ストーリーの喜多川の変貌に心打たれました。

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