木原音瀬さんのレビュー一覧

リバーズエンド 小説

木原音瀬  小椋ムク 

十亀の過去

私はリバーズエンド本編+プロローグ→キャッスルマンゴー2巻→小椋ムクさんのペーパー→god bless you→木原音瀬さんのペーパーという順番で読みました。

やはり、漫画の2巻より先にリバーズエンドを読んで良かったです。十亀の過去を知った上で2巻を読むのと、知らないで読むのとでは十亀の印象が違うのではないでしょうか。正直、私も小説を読んでいなければ何故あんなにも十亀は諦めが良すぎるのか不思…

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LOVE HOTEL キャッスルマンゴー 2 特典ペーパー 特典

十亀さん変態おじさん

「リバーズエンド」の初回封入ペーパー「昼ならいいの?」のレビューでも書いていますが「キャッスルマンゴー」「リバーズエンド」を通して感じた切なさだったり苦しさを払拭させてくれる幸せが溢れた日常を一部切り取り描かれたこのショートストリー。

「昼ならいいの?」でも十亀さんの変態チックさが垣間見えてたのですが、この「LOVE HOTEL」であらわになった十亀さんの変態さに笑わせていただきました。

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POLLINATION(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

大好きなシリーズになった

裸ん坊シリーズ最終巻「POLLINATION」=植物受粉
最初は何ぞやと思ったけど読み終えてちょっと理解できた気がします。

非常に繊細で難しいテーマだったと思います。あの人間とも思えない愚かな谷脇が自閉症の少年と出会ってどう変わるのか、どう自閉症が描かれるのかドキドキちょっと不安を抱えながら読みました。

松本を失ってから改善されるだろうと思われていた谷脇の行為はほぼ改善されることはな…

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FLOWER(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

木原作品の中で最も愚かな人間登場

私が今まで読んできた作品の中で史上最悪に愚かな男・谷脇が登場します。前作「WEED」でも最悪っぷりを発揮していましたがこの「FLOWER」でも全快です。

谷脇は自分が楽しむためだったら他人の気持ちや想いを平気で弄ぶことが出来る男。今作で谷脇の餌食になった人物は成績優秀で将来を期待される優しい医師・松本である。
酔った事を狙って松本を強姦します。松本は酔いのため覚えていませんが、その後宮脇の…

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WEED(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

最後はあまあまw

木原作品は好きで、気になった作品をこれまでちょこちょこ集めてきました。最終的には手に入れることが出来たら全部集めようと思っていたんです。で、木原作品に出合った当初「裸ん坊シリーズ」には手を出せないなと避けてたんですよ。当時の私はブラックすぎる展開や痛い系が苦手だったので『男を道で拾って3P強姦』とか無理!と思ってました。

しかし、今ではたくさんの作品に触れてきて、いろんなシチュエーションに対…

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LOVE HOTEL キャッスルマンゴー 2 特典ペーパー 特典

しっとりラストの補完

完結を迎えた「キャッスルマンゴー」のSSです。
コミックの方では、あまり甘い感じは多くは無かったので、
その分を補完してくれる1枚でした。
(こういうのが、本当にうれしいですね。)

2人で熱海に旅行し、ラブホテルへ。
そこで、万が自分のホテルのSM部屋の改善を図るため、
学ぼうと、SMの部屋を選んで、入ったところ・・・というもの。
基本的に甘い2人の様子が読めます。

きっと…

3

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

切なくて堪らなくてほろり。

4年の歳月を経て完結ということでなんだかそれだけでもすごいなーと思うのに改めて原作・木原音瀬、作画・小椋ムクという事実を確認しちょっと興奮しながら手に取りました。

最初の2人の関係と言えば、万の弟・悟に接する十亀の態度が許せなくてどうにか2人を引き離そうと、嘘の状態を作り出し、嘘の告白をして付き合う形となった2人。同じ時間を過ごす中で万は確実に十亀に惹かれていきました。早くに父親を亡くしたこ…

4

リバーズエンド 小説

木原音瀬  小椋ムク 

かっこよすぎて、ずるい

コミック「キャッスルマンゴー」と補完し合うこの作品。
リバーズエンド編の、十亀の過去に何があって、どんなことを経験してきたか、それが描かれているからこそ、十亀の仕事や生き方に対する接し方、距離感が伝わってくる。
そして、そんな十亀に、万が感じているもどかしさも。

確かに、十亀が経験してきたことは苛烈ではあるけれど、ちゃんと思い合う家族がいて、十亀は自分を、十分愛されて幸せだったのだと思っ…

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箱の中(文庫版) 小説

木原音瀬 

びいえるといっぱんのかきね

木原作品は心と体の調子を整えてからじゃないと読めない。
ぎゅっと逃げられないところまで追いつめられて「どうよ?」と答えを迫られるような・・・そう、多分「娯楽」としての読書ではなくなってしまうからだ(基本、能天気なハッピーストーリーが好物なので)
 そんなわけで以前ノベルズ版を友人に借りてものすごく気に入って、自分の手元にも置こう!と思いつつ追い詰められたくなくて、そのうち、そのうち……と、買う…

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リバーズエンド 小説

木原音瀬  小椋ムク 

とある男の人生を、ちょっとだけ垣間みる。

本作リバーズエンドをもって「キャッスルマンゴー」という世界を完全に理解し、締めくくれるものになっています。漫画しか持っていないという方は是非こちらも合わせて読んで下さい。
漫画2巻を読み終えたときは「ええ!これで終わり!?」と物足りなさを感じたのですが、小説でだいぶ満たされる事が私は出来ました。
読み切り小冊子として刊行された「リバーズエンド」では十亀の過去編、描き下しの「god bless …

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