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木原音瀬 あじみね朔生
茶鬼
ネタバレ
木原さん15周年なんですね! 雑誌掲載のまままだ単行本になっていなかった作品らしいのですが(合ってますか?)書き下ろしがついて決して決着というわけではないですが、エンドを見られる形になったのしょう。 何となく主人公のリストラ社員のキャラクターの存在感が「place」の攻めをもっとソフトに浮世離れした風にした雰囲気を感じました(年齢設定のせいだけではないかな?) 本編ではとても不毛なやりきれな…
木原音瀬 大竹とも
クレタコ
帯『キスしたい、どうしてだろう。』 痛くない木原さん作品です。 勿論傷つけられる人も出てはくるんだけれど、ザックリ容赦なくエグる様な傷つけられ方ではなく、じわりじわりと内面が傷付いている、そんな感じ。 いや、それは痛いじゃないか!と思われるかもしれませんが、その傷をモロに見せるのではない書き方がされています。だから痛みをさほど感じさせないのです。 ブライダルコーディネーターの朝霧が…
木原音瀬 桑原祐子
雀影
かなり古い作品なので、表題作は、木原さんにしては拍子抜けする程、痛くない、普通の意地っ張り物です。 それでも、攻めの三笠の鈍感さ故の傲慢さやつきあい始めてからの溺愛ぶりとか、受けの吉本のツン暴走とわかりにくいデレっぷりとかは、木原さんのキャラだなあって思います。 この本には表題作の他に、表題作カップルの数年後を、吉本の部下視点から描いた作品と、この2編とは全く無関係な独立した短編が収録され…
大竹とも 木原音瀬
サガン。
初読みの作家さん。 原作が木原さんてことで読んでみたのですが(原作未読) なんだかせつなくてほんわりといいお話でした。 少しずつ少しずつ惹かれあって恋になって。 最初は当然、そんな想いはなくてただの迷惑をかけてしまった社員とかけられた客でしかないんだけれども。 笹川のほんわかとした空気が幸せそうな空気が朝霞を癒している部分もあったのだろうな。 それは単なる自分の仕事に対する充足感の…
木原音瀬 金ひかる
3部作の完結編。谷脇〔攻〕の過去の恋人の存在が大きいので「FLOWER」はあらかじめ読んでおいた方がいいでしょうね。 FLOWERでの谷脇の恋愛はどうしようもなく切ないけれどやはりどうしようもないもので。 そんな彼の元へと、かつての恋人の面影を若干思わせる患者・佑哉が現れます。 自閉症な佑哉との会話はなかなか成り立たず、谷脇をイラつかせるのですが、それでも谷脇は佑哉を手元へと置こうとする…
木原音瀬 下村富美
せっこ
「なんでアルが黒髪?」 下村さんの美しい絵を見ながら感じた疑問が読んでいくうちに解明します。 自立していく彼がまぶしくて嬉しい。 番外編は… 眠れなくなるかもなので、覚悟してお読みください。 木原音瀬さんの人間描写は本当に容赦がなくて、辛いけど、大好きだ。 暁にとっても。 何故、アルでなくてはならなかったのか。 それがよくわかる一冊です。 一巻からまたちゃん…
木原音瀬 坂井久仁江
むつこさんと同じでこの作品の基本的なテーマは「FRAGILE」と同じ流れなんだと思う。 まああっちの方が描写的にはエグかったりとありますが、感情の流れは一緒なんですよね、三浦〔攻〕は和也〔受〕の事が好きで好きで愛しているんだけど、和也の方は三浦が嫌いで彼の愛情を受け付けない。 そして三浦は和也が自分の事を嫌っているのを知っているんだけど、それでも愛する事を止めない。 執拗に追ってくる、どこま…
木原音瀬 館野とお子
背中に天使の羽を持つという横山〔攻〕、空だって飛べちゃいます。 ファンタジー設定なのに、普通に会社員していて、あまりファンタジー色は感じなくて話自体の基本はリーマンモノに近いと思う。 でも横山には羽だけでなく、人の心の真実が分かるという能力も持っている。 そんな横山が営業でコンビを組んでいるのが仕事は出来るけれど何かとキツイ事ばかりを言って協調性にかける加賀〔受〕 横山は最初は加賀との…
表題作「FLOWER」はWEEDで出てきた谷脇〔攻〕の話なんですが、これが何とも切ない……。 WEEDを読んでなくても分かるけど、あらかじめそちらを読んでいた方が分かりやすいと思う。 最後に号泣する谷脇の姿に名作映画フェリーニ監督の「道」のラストでのザンバノが嘆くシーンを思い出しました。 失って、そしてその時じゃなく後になって自分の気持ちに気付く、どうにもやりきれないそんな話です。 「…
表題作と、短編。 おお、これは痛くない木原さん作品だなーと思ってたら、本編じゃなくて同時収録の読みきり短編の方が痛い系来たですよ! 話的には、自分は表題作より「花の宴」の方が好みです。 「花の宴」 両親離婚後、父親に引き取られている雅人。 父親は再婚しますが、雅人はこの義母とは折り合いが悪く嫌われている。 そんな時、雅人は、連れ子の義兄と父親がセックスしているのを見てしまうのですな…