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木原音瀬 梨とりこ
久江羽
ネタバレ
ヤクザの世界にしか居場所が無いと言い切る信二は、暴力もゆすりたかりも平気でできる、決していい人間ではないのですが、基本が優しいというか義理と人情を重んじているような昔気質な部分があります。 また、裕福な家庭に育ち学力は問題ないものの、心を通わせる友人や家族がいない路彦は、いじめられながらもそこに居場所を見出そうとしている寂しい中学生でした。 ある日恥ずかしい格好にされいじめられていた路彦を…
yukichaaaan
木原音瀬だいすきっ子によるレビューですので偏りがあります。 ご注意くださいね(´・ω・`) 上巻に続き、読んでいて吸い込まれるような作風でした。 木原作品のなかでは読み終わりが「痛い」部類に入らない内容です。 ただ読んでいての「痛い」はありました。 いじめにあい、弱弱しい男の子だった路彦。 そんな彼をおちょくっていた端くれヤクザの信二。 強気だった信二が大人になっていくにつれ…
めいしんどろーむ
上下巻で完結です。表紙が最高v 読み終わったら必ずや2冊並べて眺めて欲しい。 成長した二人の姿を見比べることで9年の歳月をしみじみと感じることができるはずです。 木原さんの作品にしては重たさ、痛さ、といった面は少ない感じなのかな? 私自身としては、読んで身を引き裂かれるような思いはしませんでした。 けれど、相変わらず人間の弱さ、汚さを書くのがそれはもうお上手な方なので、読んでて身を抉…
ともふみ
萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い) 木原さんお得意のロクデナシ系男。 こういうはみ出し者を書かせるとほんと上手いですね。「いい加減で、気分屋で、嘘つきで」という帯のコピーそのままに、加えて短気で、頭も口もガラも悪いヤクザの信二。 路彦だけはヤクザの世界に関わってほしくないと思ってはいても、縁を切ることもできず、結局は最悪な形で巻き込んでしまうような情けない甘えたちゃん。 だけど打算が全く無…
トオコ
中学生の路彦がいじめを受けている現場に居合わせたチンピラの信二。 弱く幼い路彦に、ケンカの仕方を教えてやったりAVを見せてやったり。 単なる下っ端ヤクザでしかない信二も路彦の目には頼りになる存在として映り、信二もまた素直に懐いてくる路彦を可愛く思った。 二人は友情関係を築くと共に、互いの性欲を満たし合う関係にもなった。 その一方、経済ヤクザの惣一に心酔していく信二。 しかし惣一に対し…
萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い) ヤクザの下っ端チンピラ・信二と、いじめられっ子の中学生・路彦の、出会いから9年の二人の遍歴を、上下巻でがっつりと。 ヤクザといじめられっ子。 弱肉強食のヒエラルキーでは明らかに最上と最下の組み合わせなのに、予想と違って泣き虫で幼い路彦こそが、ヤクザの信二を「守りたい」と思うのが面白いです。 おかげでどっちが受け攻めなのか、読みつつやきもきしちゃいまし…
木原音瀬 やまかみ梨由
もこ
これまで即読の木原作品が、わりと濃いというか、心臓的によろしくない作品ばかりだったので、今回もちょっと深呼吸して読み始めたんですが、まったくナチュラルというか、初心者さまにもやさしいゆるいお話でしたw お話は、男である有田が、部下で後輩の男である広瀬に告白するところから始まります。男である自分が男に告白され、迫られるという頭の中で想定し得ない場面、そして実弟が男と~な過去現在。 有田ははじめ拒…
茶鬼
木原作品が痛いからといって、構えた自分がバカでした。 家族にこだわり、一番大事なものを守りたい気持ちにこだわり、不器用なヤクザが、何年もかかって本当に大事なものを見つけた。 そんな話だったのだと、上下巻読んで思いました。 中学時代いじめられっ子で、ションベンたれと呼ばれ、弱かった路彦は、身体も心もすっかり強くなり、信二に甘えている部分もあるものの、きちんと自分で考えて、行動力のある賢くて…
今回は上・下巻と長編の作品です。 まず、上巻を読み終わって不思議な感覚に囚われています。 木原作品に大体登場すべき痛い人々はいずこ? 確かに、ヤクザが登場して(だが派手なものでなく地味で弱小なのが現実味を帯びている)、いじめだの、人が死んだりと、暗い要素があり、主人公の少年は、どこか欠如しているような、でもこんな子いるかもしれないと思わせる人間だし。 いじめのシーンにしても、こんな感じだよ…
木原音瀬 日高ショーコ
ボリュームも読み応えも抜群の一冊。もちろん明るいお話じゃないので、苦手な方にはNGだとおもうんですが、今回も楽しく読ませていただきました。 始まりは、ひとつの取引。行きたいと願った企画部への異動と引き換えにしたのは自らの身体。年上の上司は、自らの腹の上で自らのものをくわえ込み腰をくねらせる。恨み・憎しみ。そして時を経て再会した先に・・?! 殺伐とした雰囲気から、どう恋愛に進展するのだろうと、最…