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木原音瀬 日高ショーコ
キキテミギテ
上巻を読み終わり、その足でそのまま本屋にかけこみました。 結末までこの妙に落ち着かない気持ちを継続させたくて、 挿絵を見るのを我慢して、その日は帰宅したのを覚えています(笑) 上巻でも嫌ってほど、寛末の優柔不断さ、じれったさを味わいましたが、 下巻になったら、寛末視点になるので、それがさらに2割3割増しになりますw 上巻だけでは分からなかった寛末の心理描写が特に書かれているので、…
木原音瀬 草間さかえ
かにゃこ
ネタバレ
「箱の中」の続編。 喜多川が堂野を見つけ出します。 堂野には妻と娘がいて、そこに喜多川がやってくる。 堂野と妻と娘と、喜多川という図式で お話はすすみます。 BLに出てくる女って、馬鹿な女で本当によかったーって思いました。 心底思いました。 喜多川と堂野は、箱の中(刑務所)からでたのに 高い塀に囲まれた借家でsexをしてるのが なんだかすごく不思議な感じがしました。 …
木原音瀬 藤田貴美
目が覚めたら、世界が砂漠になっていた。 女は、いない。 代々の代議士一家の息子と、家政婦の息子。 我儘な亮介に、媚びへつらうわけではなく “好き”という感情で従うしのぶ。 ふたりは、ずっと友達ではなく暴君と家来だった。 貧乏で頭の悪いしのぶを、庇護してやってきた亮介。 でも、世界が無くなると立場は変る。 亮介は、暴君から“守られる者”へ しのぶは、庇護される者から“守る者…
木原音瀬 金ひかる
Alice
まず表題作の『FLOWER』はハッピーエンドではないのであしからず。 とにかく切なかったというか悲しかった。泣きました。 最後どうなるかはネタバレになるので言えませんが、切な過ぎる。 『FROWER』は『WEED』ででてきた谷脇の話。 この谷脇がとにかく最低最悪な攻めでして。 飲み会で松本(受け)に出会うのですが、酒に弱いことを知って酔わせてお持ち帰り。 そのまま松本を抱いて、朝松…
木原音瀬 深井結己
羊
攻めの誠一はその名前に似ず、チャラチャラした男です。自分に憧れる啓介を遊び半分で抱いて、都合のいいように弄ぶ。 啓介は一言も文句を言わず、怒りもせず、抱かれるのを拒むこともせず、いわゆるひとつの「都合のいい女」状態。誠一が「コイツ俺に夢中だな」とタカをくくるのも当然です。 ところが!誠一が啓介の金で女と旅行に行っている間に、啓介は実家に黙って帰ってしまうのです。 「便利なセックスフレンドがい…
木原音瀬 下村富美
パーシモンの住民
木原さんの作品に一概して言われることに「痛い」というコメントがあります。この作品もまた、そうした痛みを作中で見せるわけですが、その意味はというと少し異なった「痛み」かもしれません。 失恋の痛み、というには生ぬるく、かといって誰かが死ぬわけでもないのに痛みがこみ上げる。でもそれが当たり前のように繰り返されることで、むしろ私たち(つまり読み手)が勝手に痛みを感じている「だけ」のようにも見えてくる…
木原音瀬 志水ゆき
菊乃
木原さんの描く人物って、本当に容赦ないですよね。 今回の藤原も、見事なまでに嫌な上司で すべてを売れる、売れないのみで判断し 他者の意見を取り入れるなどという人間臭さのまったくない機械人間で そんな上司に常に小言を言われ無能者扱いされている甲斐谷と一緒になって 読んでるこっちも怒り心頭になってしまいます。 (この時点ですっかり木原マジックにかかりつつあるわけですがw) 明らかにこ…
前作で あんなに最悪な話の通じない堅物上司の藤原には共感できない! ってあれだけ思っていたのに。。。 最初の数ページですごくいい人に見えてきちゃいましたw もうすでに、こっちも甲斐谷と一緒に藤原に惚れちゃってるみたいです。。。 やっぱり木原さんにしてやられましたね^^; 甲斐谷も、たった一言、それも本心からではない「好き」という言葉で ここまで変われるなんて。。。恋愛ってすごいね…
木原音瀬 祭河ななを
abridange
主人公・透は自動車事故のために記憶喪失になってしまう。 そんな彼を迎えに来た男・藤島は、自分達は以前バイト先で知り合った友人だと告げる。 6歳も年の離れた、寡黙な男と自分との間にはどうしても共通点を見つけられず、世話になっているという負い目も手伝って、うちとけることもできずに悶々とする透。 彼は、失った記憶を取り戻そうともがくのだが、やがて、意外な形で「過去」を知ることになる。 自分が…
透が自身の気持ちをはっきりと自覚する一方で、藤島にはまだ隠し続けている「過去」がある。 前作で謎のままだった“ふたりの過去のつながり”が明らかになる。 いつ透の記憶が戻るかわからないまま、恋人として過ごす甘くて幸せな日々。 藤島にとって、それは薄氷を踏むような思いだったはず。 この幸せがいつまでも続けば良いのにと思わずにはいられないけれど、それが許されないだろうことも知っているのだから…