木原音瀬さんのレビュー一覧

NOW HERE 小説

木原音瀬  鈴木ツタ 

腐りかけた肉は美味い

半世紀、古ぼけた男、落雁、シーラカンスな男、枯れかけたオッサン、お父さん・・・
これ全て50歳のオッサンこと仁賀奈(受け)を
30歳の福山(攻め)が例えた言葉の数々。

またこれ、ほんとに脱いだらすごいオッサンとかじゃなくってね
肌に張りがなく尻の肉が扁平とか書いてあるんですけどっっw
でも、締まりだけは良いv
腐りかけた肉は美味いとか、ほんっと酷い言われようのオッサン仁賀奈に
ハ…

6

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

デビュー作だったのね

確か昔読んだと思うので、積読のほうに回そうかと思ったのですが、書き下ろしがあったので結局読むことにしました。ああ、記憶力の少なさよ。あちこち結構忘れておりまして、新鮮な気持ちで読めました。

冗談で出したゲイ雑誌の交際希望欄への手紙に返信が来て・・・
高校生・里見はこの件を一緒に企んだ女生徒・遠藤の気を引きたいが為に、彼女と一緒に相手の顔を見に行くのです。
相手が誰かを確認しただけで終わり…

6

吸血鬼と愉快な仲間たち 小説

木原音瀬  下村富美 

思いがけず

一般小説を買って思いがけず萌えてしまった、そんな感じのお話です。
吸血鬼とかファンタジー苦手なはずだったのにやられたなぁ・・・

吸血鬼に咬まれたのに吸血鬼にはなり損ね、食事すればうっかり冷凍されて来日という
憎めない経歴どおり人懐っこくて愛らしいアル。
どっちかというとアナタが吸血鬼じゃないですかと言いたいオーラを持ち、
不器用だけど何だかんだ優しい暁。
一見優しそうなのに結構キツ…

1

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

木原作品の原点

ほんと、ダメな男を書かせたら、この人の右に出る人はいないですね。
ダサい服装、オドオドした態度、でも相手に気を使わせないようにする優しい男・高橋。。。
そして、そんなダサダサの10歳も年上の男にどんどん惹かれていく浩一の心の変化が
とても急激なんだけど、不自然じゃなくて
浩一視点で書かれていることもあって
読んでるこっちまで狂おしい気持ちになってきてしまいます。

「興味本位」から恋…

5

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

どちらに肩入れしますか?

上の人間に媚びへつらうことしか能がなく
罪のない真面目で有能な部下を執拗に苛めたおし
プライドを踏みつけた上司。

元上司を犬のように鎖をつけ裸で監禁し
人間としてのプライドを毟り取る元部下。

最後まで読み終えた後、自分がどちらに肩入れしているか
それが知りたかった。
ま、どっちも酷いんだけどねーw

「FRAGILE」=脆い
で、はじまり
「ADDICT」=中毒者

21

リベット 小説

木原音瀬  藤田貴美 

主人公には長生きして欲しい

重い話でしたが、良い話でした。
なかなか心を開かない初芝と、遠慮しないで自分を頼って欲しい乾。
病気がHIVですからね、この二人の関係にどうしてもタイムリミット的な焦りを感じてしまいます。
恋愛に関してはすごく純粋なので、それだけに二人がかわいそう。
とても細かい気づかいが必要な初芝に、献身的に尽くす乾。
心を閉ざす事で強い人間性を作ろうとしている初芝が痛々しいです。
そして、乾の忍耐…

8

甘い生活 小説

木原音瀬  石原理 

すごく切ない

作品タイトルは「甘い生活」ですが、甘々な部分は少なかったです。
むしろすごく切なかった。

藤井は友人の代理で家庭教師のバイトをすることになりました。
受け持つことになったのは小学4年の男の子・三宮文和。
しかし文和は何もしゃべらず、ただ本を読むだけ。小学校にも通っておらず、部屋から出ない引きこもり状態。
家庭教師のため藤井は文和の家に通いますが、勉強どころか文和は藤井を無視する始末。…

2

NOW HERE 小説

木原音瀬  鈴木ツタ 

いろんなことが予想外

はじめにこの本を知った時、30歳と50歳のお話と聞いて
読んでみたいという気持ちがほとんど湧いてきませんでした。

そして、実際に読み始めてみても
最初の何ページかを読んだ時点では
「こんなくたびれたオジサンのこと、何処がどう転べば好きになっていくのかわからない」
という印象しか持てていませんでした。

特に見た目が若い訳でもなく、とてもハンサム(敢えてイケメンとは言わないw)と言…

9

男の花道 小説

木原音瀬 

「オタクもオカマもそんなに変わらない」ってそんな大雑把な

「ドント・ウォーリー・ママ」「脱がない男」に登場したゲイバー、ベルザウド・Sのママ、友晴のお話。
友晴は、友達の結婚式の帰り、偶然立ち寄った書店で万引きの濡れ衣を着せられて困っていたオタク青年を助けます。
その青年・松尾が、たまたま東山や甲斐谷と同じカ-ヴィの社員だったことから付き合いが始まります。
男の格好の友晴に松尾は素直に憧れて

友晴の普段のオネエでタチの顔と、松尾に見せる普通の…

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吸血鬼と愉快な仲間たち 4 小説

木原音瀬  下村富美 

今度はハイジャック

吸血鬼シリーズ、第4巻
前回、リチャードを襲った犯人を追いかけていったアルが、逆にめちゃめちゃにされちゃったところで終わっていたが、今回はそれはあっさり(開始6Pで)片づけた。
シカゴでの仕事を終え、アルと暁、キエフ、マーサの4人は、シカゴからロスへ向かうがその飛行機がハイジャックにあってしまう。
人質となった暁、コウモリから人間に戻ってしまったアル、二人はいったい、、、

といっても、…

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