木原音瀬さんのレビュー一覧

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

古さは感じられません

クラスメイトが持ち込んだゲイ雑誌の文通コーナーに載っていた、市内に住む男に冗談半分で手紙を送った里見。
なのに、律儀に返事が返ってきて、クラスの女子が「見てみたい」と言い出して。その女子が何となく気になっていた里見は、デートも兼ねて待ち合わせ場所へ行くと、そこには高校の現国教師・高橋がいました。
お互い嘘で塗り固め本当のことは何も言わず、でも、気持ちだけは本当だというちょっと歪んだ付き合いをす…

2

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

初めて読んだ木原作品

ほほう…これが木原音瀬なのね…というのが上下巻読んで最初の感想でした。
確かに寛末に腹が立ちますが、松岡も「どんな君でも好きになる」って言われても、さすがに男だと受け入れてもらえないのでは…」とは思わなかったのかな。
普通なら好きになった女が実は男でしたってゆうのは無理な話ですよね。
だから上巻ではそんなに腹が立たない。まだ。
それよりも福田に腹が立ったんだよ、私は…。

そして寛末、…

3

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

友情か愛情か?男が男に恋するときって?

はじめまして。みなさま素晴らしいレビューを拝見させていただき、
ありがとうございました。なかなか、に鋭い見識のご意見に今さら「そうだったのか?」
とガクゼンとする想いです。私は、当時、タイミングの良いときに木原さんの
同人誌『男の花道」を読みました~。友情から恋心へ、踏ん張った男となだれ込んだ男。
以下は、私がブログで書いた一文です。
「ずぅっと女性だと思い恋をしていた人が実は男だった!…

7

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

美しいこと……の意

相変わらずの木原さんです←いつものセリフ(笑)


最初、タイトルを見て
どんな話??と思ったものです。
タイトルって意味深なんだなぁと今更ながら思いました。
読み終わってどうか?と言うと、わかるような気もするし、他のタイトルの方が良かったような気もするし。

上下巻一気に読んでも苛ついたんだから、これは相当な物。
苦手な人は多いと思うものの、私はこのいらつきが結構嫌いじゃない。…

4

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

読者は、共犯者。

同棲していた元カノの荷物整理をきっかけに女装をするようになった松岡洋介。
モデルのように変身した自分に過信して、街へ出て男の誘いに乗り酷い目に遭う。
雨が降る夜の繁華街の片隅で、財布も靴もなくうずくまる女装した自分に
誰もが見てみぬ振りをする。
どうしようもない惨めな自分に、傘をさしかけてくれた人がいた・・・。
持ち金と自分の靴を渡して雨の中、靴下のまま帰った男 寛末基文。
寛末基文は…

9

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

切ないです

相変わらず切なかったです。

松岡は女装するのが趣味でその日も女装で外を出歩いていました。
しかしナンパされた男に酔わされ、男とばれて酷い目に合います。
雨が降っていましたが傘もなく、道にしゃがみこみ惨めな思いをする松岡。
そんな松岡に声をかけてくれたのが寛末でした。
寛末は同じ会社に働く男で、松岡は前のお礼がしたいとまた女装の姿で寛末の前に現れます。

松岡は女装しますが、決して…

2

LOOP 小説

木原音瀬  高宮東 

まさにLOOP

まず簡単に内容を説明します。
州脇の体の中には宮澤という男がいます。宮澤は過去に愛した女への未練が昇華できず、現世の州脇の中にとどまっていました。
そんなある日、宮澤の愛した女・文の生まれ変わりである男・英一に出会います。
宮澤は州脇に「一ヶ月だけ体を貸してほしい」と言い英一につきまとうようになります。

木原先生の作品はBLってだけじゃなく設定もとてもおもしろいですよね~
自分の中に…

6

あいの、うた 小説

木原音瀬  宮本佳野 

アイアム木原フリーク

万人にはオススメしません。
夢を失うことの怖さがリアルでした。
この、フンづまりのような展開…嫌いな人は嫌いなんだろうなァ。個人ブログやAmazonでレビューを見てると、木原音瀬さんを苦手にしてる人も相当数いるみたいですが、木原音瀬フリークな私からしても、『分かる分かる』と思ってしまいますw
つくづく木原音瀬節です。
売れないミュージシャンや一発屋のミュージシャンを、とことん突き落として突き落とし…

5

COLD SLEEP(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

ミステリー小説のよう

記憶喪失の透と、透を保護する藤島が、過去にどういう接点で繋がっていたのかが最後の最後まで気になるストーリー。
感情を押し殺したように語り接する藤島。
自分のすべてを犠牲にしても透を守ろうとしている藤島は、透の世話こそするが親密になろうとはしない。
透には大きな秘密があり、それを藤島が隠しているのは明確なのだが、それをどうしても暴けない。
過去の透がどういう人間だったのか教えてくれないくせに…

3

COLD LIGHT(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

まるで昼ドラ!

二人は甘々~な暮らしをしているので、「さて、どんな展開になるのか?」と思っていたら、藤島の過去から始まります。
こんな家庭、本当にあったら怖い!
肉親愛にしか価値を見出さない母、その母から歪んだ愛情を一心に注がれる藤島。
そして妻への仕返しに血の繋がらない子供を認知する父。
すごい…ドロドロの家庭です。

藤島が育った家庭環境と、二人を結ぶ過去がこの話でやっと判明します。
驚きでした…

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