木原音瀬さんのレビュー一覧

こどもの瞳 小説

木原音瀬  街子マドカ 

子どもってすごく怖くて同じくらい魅力的

子ども返りもので兄弟相姦という、冷静に考えると(考えなくても)すごい倒錯っぷり。
私は本を読むのがとても遅いのですが、この本はそんな私をぐいぐい引っ張ってくれて
気づけば読み耽り夜が明けていましたw

「おにいちゃん」という呼びに弱いのでもうそれだけでたまらないのですが、
とても切なくて可愛くて、くすっと笑えたり泣いてしまったり、良い本でした。
子どもに帰っていた兄と、大人に戻った兄の…

3

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

グ…グロい

壮絶です。
とにかくグロい。
ハリウッド映画なんかではよくある設定ですが、「なんらかの災害により世界が死に絶え、生き残った人でサバイバル生活がはじまる」みたいの。
木原節で書くとこうなるのか…さすがやな…と、半分引きながら読みました。
王道BLばかり読んで食傷気味だったときにこの作品を読んだもんで、衝撃も大きかった。
単純なBLではないです。木原さんは、生きることの醜さを、真正面からがっぷりと書か…

5

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

心臓の弱いかたにはオススメいたしませんが

或る時突然、自分の住む周囲が砂漠と化してしまった。
そこに取り残された高校生の幼なじみ2人の運命は・・・・・!?
というところでしょうか。

ハジメに、このあらすじを読んだ時には、世界に2人だけが取り残された!?
と思っていたので、生き残っている人たちがいるとうことにまずは驚きました。
まぁ、良く考えてみれば、二人しか居ない世界で、話が展開するわけないんだけどね。
展開どうのこうのと…

8

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

これはBLなのか?

この作品を語る時、多くの評者はまずそこに着目している。
個人的な意見を言わせてもらうのならば、本作はBLではないと思う。
だからBLとしての評価というか萌え度は、私の中では最低ランク。
理由の一つとしては、やはりあまりに「ラブ」がない。
と言ってラブレスを描いているわけでもなく、別のものをこの人は書きたかったんじゃないのかしら・・・と、思わせるようなストーリー展開だった。
しかしボーイズ…

10

Don't Worry Mama(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

最高!

ああもう、木原作品、大好きです。
BL小説界にいて世間にあんまり知られていないのが勿体無いないような、いやいやでも彼女がBL小説界からいなくなったら損失が大きすぎるとか、要らぬ心配をしつつ、とにかく好きです。
最初はびっくりしました。
なにせ受け役が四重顎のデブです。30代のオッサンで、偉そうで、ヒステリーで、思いやりがなくて、責任転嫁ばかりする、マザコンの上司です。主人公もこいつを嫌いまくってま…

8

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

好きです

木原音瀬さんを始めて読みました。
い…痛い。
でも、説得力がある。監禁される被害者が簡単に心まで支配されることはないというリアルさが気に入りました。
描写がなまなましく、初アナルセックスのシーンの描写は、かなりお気に入りです。
無理やりなんだけど、暴力的ではない。
精神的肉体的にいたぶって、抵抗する気持ちを奪った後、優しくアナルを開発していく。
「死ね」にも痺れました。
ラストは捉え方によると思い…

4

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

それはとても『壊れやすい』もの

最近木原音瀬の未収録作品がどんどん単行本化されるようになって嬉しいです。
創刊されたばかりのB-PRINCE文庫の中でも異色の過激な表紙に
驚き、手に取り、あっという間に読み終えました。

こ、これが噂の『FRAGIEL』…!

精液をかけたドッグフードを無理矢理食べさせるエピソードは
聞いたことがありましたが、想像していたよりももっとずっと
陰惨でえげつない内容で本当にときめきま…

4

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

びびった

「死ね」で、ブワッと鳥肌が立ちました。この一言のためにこの小説があると言っても言い過ぎじゃないと思うほど、シビレタ。
ボーイズラブにハマってから、あらすじやレビューを参考に、こういう痛い系統の話は読まないようにしてました。
でも木原さんの名前はよく見かけるので、試しに読んでみようかなァと手に取ったのが、この作品です。
目がテンです。
いやー、本気でびびりました。
でも、何かに憑かれたように読んでし…

5

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

「箱の中」の続編

死ぬまで
一緒にいてくれ。


死ぬまで一緒に。゚(゚´Д`゚)゚。ハラハラ
この言葉だけで涙ぐむ。
感想書くにもちょっとした落ち着く期間が欲しかったので読み終わってから少々放置してましたが、やっぱり泣きそうです。
最後が最後だっただけに余計に。

ストーリーは、前作『箱』で、喜多川に堂野の居場所がわかったと伝えられた後。
地図が書かれた紙を握って喜多川が走り出した後に続きます…

12

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

切ないです。すれ違いにじたばたしつくしますよ・・

日頃の営業のストレスを女装という形で発散していた松岡、男性とばれて殴られぼろぼろになり、雨の中道ばたにうずくまっていたところを、助けてくれたのが違う部署であるが同じ会社の寛末・・
声で同じ会社の人間だとばれては困る松岡は、とっさにしゃべれない振りをしてしまい、寛末は、女性と勘違いしたまま一目惚れ・・・
嘘を言い続ける心苦しさと、本当の自分をみてほしいという気持ちに、とうとう男性の姿で好きになっ…

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