門地かおりさんのレビュー一覧

まるで、灼熱のキス。―Boxer the Molester 小説

鬼塚ツヤコ  門地かおり 

懐かしい系イタイBLですね

「改訂新版 ボクサーシリーズ」(kindle版)で読みました。
文庫版からは、「地の文、特に説明をすっきりさせて読みやすくする。エロの描写をこまかく増やす。」などの改定が行われているそうです。私は、旧版は読んでいませんので比較することはできませんが、文章はスッキリとして読みやすいと思いました。(内容的には、さすがに懐かしいタイプのBLだなぁ…という気がするのは仕方ありませんが。)

序盤、木…

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mother 小説

丸木文華  門地かおり 

流行りの言葉を使うならバブみ攻め

設定も展開も落ちも文句ないんですが、終盤真相が分かってから落ちに至るまでの受けの心情が理解できないというか、言葉だけのやり取りに終わらず何か説得力のあるイベントを差し挟んでほしかったかなと思います。同じ作者の「言いなり」にも同じような感想を持ちました。ヤンデレに同調しても共依存でも構わないんですが、いきなり読者目線のキャラが伏線も説得力もなしにあっさり向こう側へ行かれると期待を外されたようで困惑し…

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おきざりの天使 小説

夜光花  門地かおり 

異色BLといえば夜光さん

こういう一風変わったBLも増えてほしいですねー
無人島ものなどではつい「自分だったらこう過ごすかなー」と妄想しながら読むんですが、もしも自分がここに残されたら、放送部的な過ごし方をしますw
そんなことを考えながら読むのもサバイバルなお話の楽しみですね

残念だったのは
・主人公・相手をはじめキャラにあんまり魅力がなかったこと
 あらすじは面白かったのでこれでキャラ萌えできたら最高でした…

1

花は陽に向かう 小説

西野花  門地かおり 

再会ラブ

遊郭物で、ベースは再会ラブになるのかな。
高級娼館で初恋の相手と客と男娼として再会し、少しずつ時間を取り戻していく2人のお話でした。


華族の次男として育った受けは、借金のために高級娼館へ売られます。華族としての誇りを打ち砕かれ、淡々と客を取る日々。そんなある日 客として訪れたのは、まだ華族として生活してた時に親交のあった攻めでした。ほのかな想いを抱いてた相手に見られたくない場所での再会…

2

獣人楼のクロウサギ 小説

かわい恋  門地かおり 

エロいし甘かった

あらすじに書かれている「獣人」とか「男娼」という単語と、門地さんの描かれた表紙から、痛い話なのかあ、と思って手がでなかった作品。ところがレビューを拝見すると何やら甘いお話のようで興味がわいて手に取ってみました。

内容はすでに書いてくださっているので感想を。


子どもの頃に事故で両親を失ったアマミ。さらに獣人という希少体質も相まって、両親亡きあと引き取ってくれた叔父に娼館に売られてしま…

4

獣人楼のクロウサギ 小説

かわい恋  門地かおり 

甘ーーーーい( ´͈ ᐜ `͈ )

表紙の印象と随分違ったな、という読後感。

クロウサギちゃんは耳掴まれて服剥がされて涙目だし、
となると後ろの男は酷薄なタイプか?と思ってたら…。
やだ、甘い甘い甘ーーーい///
金持ちの溺愛攻め、大好物です!!╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !

ストーリーは失礼な言い方になりますが、
客×男娼で出会い、本気になって、身請けする〜という
BLに限らずいろんなジャンルで使われま…

2

恋する僕たちの距離 小説

遠野春日  門地かおり 

同級生同士の焦れったい恋物語

初出から15年以上たった作品の新装版です。

PCが壊れてメールでの連絡ができなかったために行き違ってしまったというくだりが、隔世の感がありますが他はそれほど時代を感じることもなく若い少年たちのほろ苦さと未熟な酸っぱさが混じり合った恋のお話でした。

同じくクラスの明るくてスポーツ万能な目立つ男子 尚二に片思い中の基紀は、二人がクラス委員に選出されたことで嬉しくもあるけれどうっかり気持ちを…

3

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  門地かおり 

続編は「神」、続編の続編が読みたい。

表題作は幼馴染みものです。貧困家庭に生まれ、親に養育を放棄された勇と、遊び友達で幼いながら彼に憧れていた同い年の邦彦。勇と自由に遊び回っていた子供時代は、邦彦にとって最も幸せな時間だった。

勇は邦彦には従順なキャラなので、普通にきゅんとするラブかとは思うのですが、邦彦の勇への執着っぷりはやはり木原作品でした(苦)。邦彦が身を引こうとすると、勇が「怒んないで?」って、擦り寄っていくところがなか…

3

サミア 小説

須和雪里  門地かおり 

怪作

おすすめいただいて読んだ作品です。エイリアンものだという事は知っていたので興味津々でした。
読んでみると、表題作「サミア」は全くキワモノではなく、ど田舎の山の中に住んでる普通の中学生が夏休みに経験する出会いと別れの物語。
よくある青春物語の型をなぞりながら、その相手がエイリアンであり、同性(というより男性型?)だった。その上、永劫の時を生きる残酷さ、生と死の哲学。それらが長くもない話の中にギッ…

4

わがままな神さま How selfish you are 小説

四谷シモーヌ  門地かおり 

馬鹿な子ほど可愛いも限度がある

幼稚舎から大学部までの一貫教育で知られた名門校、私立青碧学園の生徒には政財界の子弟が多いことで有名で、その中でも室町時代に端を発する家柄の主人公は今や世界規模の企業として知られている橘家の一人息子。生徒会総裁。
攻めの桑原は容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能な全てにおいて完璧だが、やや感情的なものが欠落している人物。天才副総裁。

生徒が学園内で普通に喫煙していたり、主人公が「いいか、俺は総裁…

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