和泉桂さんのレビュー一覧

お気に召すまで 小説

和泉桂  ホームラン・拳 

なんともニヤリとさせられました

調教、性奴隷?痛いものかと思ったらなんともほのぼの可愛らしいお話で、所々でクスリとさせられました。

0

バロックの裔~無垢なまなざし~ 小説

和泉桂  梨とりこ 

誰かが誰かのために

日本の明治時代を彷彿させる、限りなく実世界に近い架空の皇国とそこにある、バロックと呼ばれる裏社会。
表と裏の世界に住む同士を巡り合わせることで、スッパリと身分差というものを表現していましたね。
架空にすることで、あまり悲壮とか悲惨とかいう感覚が薄くなる効果があると思います。

バロックでスリとして生きようとする少年・三春が、カモとして最初の仕事をした相手が子爵家の良成。
その後も出会い、…

3

canriensis(合同誌) 小説

木原音瀬  遠野春日  英田サキ  和泉桂  水壬楓子  神崎貴至  深井結己 

カナリヤ椰子

このタイトル、何のことかと思ったら、宮崎の日南海岸沿いの道路脇とかによく植えてある、あの、おっきな椰子の木の名前らしい。
裏表紙の写真のね。

宮崎県の口蹄疫被害のチャリティーって事で、神崎、木原、遠野の3氏が発起人となって作られた合同誌。
一応、発起人の3氏は牛とかマンゴーとかみかんとか宮崎の農産物に関連したキーワードが入った作品を、
協賛参加の英田、和泉、水壬、深井の各氏は縛り無しで…

2

タナトスの双子 1917 小説

和泉桂  高階佑 

ぎっしり読み応え充分!

双子の愛憎。
その双子それぞれに、違った形で寄り添うアンドレイとヴィクトール。
双子の運命に、半ば自分から飛び込むようにして巻き込まれ、翻弄されて、それでも決して手を離さなかったこの2人がとても好きでした。

アンドレイ~!ミハイル連れてそのまま逃げちゃえ!って、何度思ったかしれません。
私は「国を変えたい」と思うほどの情熱もないし、革命が起こるような不安定な国で暮らしたこともないので、…

4

バロックの裔~無垢なまなざし~ 小説

和泉桂  梨とりこ 

善良な罪人。

スリにあった青年・良成×スリ・三春

和泉さんの再始動シリーズは大正くらいの日本にどこか似た架空の国・皇國の「バロック」と呼ばれる特殊地域に住む人たちをメインにしたもの。
本を開いた時に1段書きだったのでちょっと驚きました(普段、2段書きが多いので)
でも、その分、サクサクと読めたかな。

バロック育ちの三春。
バロックの住人は大概が裏社会というか犯罪に手を染めていて。
三春の生き…

1

タナトスの双子 1912 小説

和泉桂  高階佑 

高階佑さんの絵だけで既に神でも良いかも…。

高階さんの描かれる外人さんは、本当に美しいっ。
それに加えて軍服とか、それはいっそ罪でしょうってくらい、素敵挿絵。
なので、お話自体には少し点が甘くなってしまうかもしれません。

とはいえ、お話自体もとても好きです。
無理に恋愛にしなくても…と思える感じにストーリーもテーマも深くて重いです。
普通にロシア革命にまつわる小説だと思いながら読んでも、充分楽しめました。

それにしても……

1

ふしだらで甘い誘惑 小説

和泉桂  円陣闇丸 

萌え設定なんですが

やたらとハイスペックな美形攻めとか、年の差とか、どれも萌え設定なんですが、振りが長くて仰々しいせいか、だから、それで? というかんじで、萌えそこねました。

イラストもきれいだけど、特に個性もないキャラのせいか、他の話のイラストと差し替えても問題がないような?
和泉さんならでは、とか円陣さんならでは、みたいな読み応えがなかったのがつまらない。

それこそ、作家の名前を変えて、イラストを変…

0

タナトスの双子 1912 小説

和泉桂  高階佑 

期待はずれ

高階さんのファンなので、中でもドラマCD化される【タナトスの双子】ならハズレはないだろうと期待して上下巻を購入しました。結論から言うと、上巻の半分を読み終わったところで読むのをやめ、飛ばし飛ばし挿絵の部分だけ見て終わらせました。

好みとは少し違ったためかもしれませんが、私としてはマクシムに対しての感情は親愛でいいのではないかと思ってしまいました。
挿絵や設定が魅力的なだけに、残念です。

2

宵星の憂い ~桃華異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

気持ちは初な男妓!

このお話は、4作目と思いますが、前2作は読んでいます、
どれも、イラストの佐々先生によて、異世界の遊廓が舞台で、
出てくる人物の美敬なこと、幻想的な世界が楽しめる作品で、

どれも、大好きです、つい続けて読んでしまうい話です。

内容は、恋というものを知らない可哀そうな、主人公が
男妓として売られる事件の、相手方が恨みを持って、
客としてくるのだけれど、その弟が主人公に惚れて客とし…

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主人の本分 小説

和泉桂  松本テマリ 

主従ものの王道なんだろうけど…?

和泉さんは作品によって当たり外れの多い作家だと思うのだけれど、この話は私にとっては「はずれ」の方でした。
話そのものはごく単純な執事×主人の王道もの。
忠義心あふれる溺愛攻めと必死で大人になろうと背伸びする可愛い受け、というところですか。
従×主、年の差、身長差、体格差、美形攻め、可愛い受け、と私の好みばかり散りばめてあったにもかかわらず、話が徹底的に受け付けませんでした。
まず、受けが、…

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