葛西リカコさんのレビュー一覧

ダブル・バインド(4) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

無理に大団円にし過ぎ

『ダブル・バインド』四巻です。
やっとラストですね。
前巻で葉鳥がピンチになったところからのスタートです。

全巻通して、視点が上條であったり瀬名であったりと色々な人物に飛びますが、驚くほど「今って誰目線?」と迷うことがなく、英田さんてやっぱりうまいんだなあと素直に感じました。

ただ、事件内容自体は猟奇的なんですがおどろおどろしさがなく、英田さんの文体により妙に清々しくなってしまって…

4

ダブル・バインド(3) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

葉鳥が楽しめる一冊

『ダブル・バインド』三巻です。
この巻では事件自体の進みより、葉鳥にクローズアップされていた節があります。
表紙も葉鳥たちですしね。

変わらず、刑事の上條×カウンセラーの瀬名、そしてもう一カップルが、暴力団の新藤×愛人の葉鳥です。

パイプ椅子に詫びを入れてしまう辺りが相変わらず上條は最高で、この巻でも事件の暗さを緩和してくれています。
瀬名との関係についても、行き着く先に行き着い…

2

クリスマスワルツ 伯爵家の情人 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

雰囲気は良いけれど……

ナチス政権下のドイツ。
伯爵家の専属弁護士イザークは、次期当主の生き別れの弟・清春を探しパリへ。東洋の血をひく男娼・ルカを清春とみとめ、連れ帰る。
しかし、実はルカは、伯爵家乗っ取りを狙うロシアンマフィアが送り込んだ偽物。そのことに薄々気付きながらも、イザークはルカの無垢な心の美しさに惹かれていき…。


寒々しくも美しいドイツの空の下、敵同士が秘密の恋に落ち、互いの荒んだ心を癒し…とい…

11

ダブル・バインド(2) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

続きを買ってから読むべし!

『ダブル・バインド』の第二巻です。
わたしシリーズものはドンと一度に買いたい派なのですが、英田さんの作品には相性的にまだまだ掴みきれないので、まず二巻まで購入していました。
が、後悔しましたよー。
もう、二巻読後すぐに続きを注文しました。

受けは学生時代後輩だった瀬名、攻めは捜査一課の刑事・上條。
そこに他カップルの、東誠会若頭の新藤(攻)とその愛人・葉鳥(受)が絡んできます。

1

奪還の代償 ~約束の絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

せつない

最初、この3作目を買うつもりはなかったのですが、表紙のカイエの可愛くて美しい姿を見て即買ってしまいました。

前作もそうですが、このお話には聖獣や魔獣が出てきたりします。でも世界観に着いていけないなんてことはなくて、むしろこの独特の世界観に引きずり込まれてしまいました。

陥れられ、奪われた自分の繭卵を諦めず何年かけてでも探し出そうとするリグトゥール。
一方、今の主ベルマンは本当の主では…

4

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

BL要素は少ないですが…

シリーズの第一巻。
上條と瀬名、新藤と葉鳥の2カップルが登場します。
BL的な甘さはほぼ皆無ですが、猟奇殺人事件を中心に4人が交差する、なかなかに読み応えのある作品でした。


攻めの上條は、警視庁捜査一課の刑事。
二年前、仕事で家庭を顧みずにいた為に離婚されています。

性格男前、外見美人な受けの瀬名は、アメリカでサイコロジスト(セラピスト)として働いていて、上條の高校の後輩です…

2

欲情螺旋 小説

水戸泉  葛西リカコ 

螺旋に残る愛

SF仕立ての恋愛小説というのがちょっと新鮮。SF作家でない人の近未来設定は安っぽくなりがちだけど、そこを上手く書いてると思う。 受の慎治を執着愛した喬一が、自分の想いを込めたクローンを残す。そのクローンである享と慎治の物語。

オリジナルの影響なので享もかなりの執着愛。途中ちょっとイタイシーンあるので苦手な人は注意かも、です。大丈夫な人は満足感あるのではないかと。そしてやっぱりクローンのキョウ…

2

裸のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

BLにうってつけの素材

マタドールシリーズとして「愛のマタドール」が先に発刊されていますが、前作を読んでいなくても読めそうだったので、こちらから読みました。

いやもう、眼からウロコの衝撃でした。
闘牛が、スポットの当て方次第で、こんなにも官能的な雰囲気を醸し出すものだとは。
獣と人間との一対一の死闘。マタドール(正闘牛士)の華麗なコスチューム、牛を刺し貫く剣、牛を仕留めた後の心身の昂ぶり、殺したばかりの牛の血の…

7

奪還の代償 ~約束の絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

もふw

ようやく読み終えることができましたヽ(´▽`)/長くかかった。
というのもですね、これ、カップルは違っても、前回からの登場人物を引きずってるので
どうしてもどうしてもどうしても・・・・どうしても前作を思い出してしまう。
しかも、前回のお話は、転生あるにせよの死別・・・・重すぎるんだよorz
可愛く、無邪気な小さなリュセランを見るたびに胸が締め付けられて
そのリュセランを愛しすぎた攻の気持…

8

星を泳ぐサカナ 小説

朝丘戻  葛西リカコ 

表紙が素敵

朝丘さんの作品は読んでいて「ちょっと性急過ぎやしませんか?」と感じることが多いのですが、この星を泳ぐサカナはそういう部分がないわけではありませんが比較的少なかったなと思います。

受けである優太郎は、高校生にしては少々世間擦れしていない少年。
欲しい物を自分で買うために、レンタルショップでバイトを始めます。

攻めは『恋愛欲がない』という、大学生の本田。
過去に囚われ、女にだらしなく執…

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