梨とりこさんのレビュー一覧

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

読む人は心を傷つけられる覚悟で読んで下さい

私にとっての商業BL小説デビューが木原先生でした。
そのあまりのえぐみのある展開に心打たれ、一気にファンになりました。

何冊か一般文芸を手に取って、そして辿り着いたのがこちらの本でした。

読む人を選ぶ、というのを小耳に挟んでいたので、まずKindleで冒頭を試し読みしてから紙本で購入しました。届いた本のカバーイラストが素敵すぎて、美しすぎて、しばらく二冊並べてじっくり眺めてしましまし…

3

月に笑う 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

やっぱりヒリついた

上巻は、青春やん♡なんて思ったけど、下巻はそんな甘くなかった。ヤクザの世界だもんね。
惣一の下で働く事になった信二。
ヤクザっぽくないインテリな惣一に心酔していく。
先に灰の月を読んでしまってる私としては
あの、惣一やろ要注意よと思ってたら案の定部下に対して無慈悲な対応。
これは、下がついてこんよ。どんな事があっても離れない嘉藤は奇特な人よ。

家族や仲間に憧れのある信二は誰かのため…

3

月に笑う 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

青春やん?

読む順番間違えてスピンオフの灰の月から読んでしまい、灰の月上巻の巻末SSでこの2人の行く末を知ってしまってから過去を読む感じになりました。

木原作品は、読むのしんどい。これは、BLなのかと自問しながら読む事が多いですが、こちらは意外にも青春BLです。クライム作品っぽさは薄め。
チンピラやくざと中学生の交流。
出会いは、路彦14歳中2、信二18歳から4年間のお話。
学生とヤクザでお互い世…

1

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

完全にノワール小説だった

上巻とガラッと変わってヤクザモノ!って感じのお話で、ずーっと続いていって誰が裏切り者なの?何が起こるの?ってところにドキドキしながら読む。忠実な部下は死んでほしくないなと思ってるのにじゃんじゃか死ぬわ、リンチするわ、殺すわ。
ハードボイルド!

惣一が嘉藤と離れてた2年間のうちにまさか豊胸手術してたなんて超絶ビックリ。(扉絵でのネタバレはやめて欲しかった)
ともすれば、笑いにもなりそうなビ…

2

灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

心を鷲掴まれる

[月に笑う]のスピンオフと知らずに読み始めました。
ヤクザもので寡黙で従順な部下とビッチな二代目。

なんだかちょっと肩書きは違うけど、鳥のタイトルの大人気BL漫画作品と似てる?と読み始めたけど、もっと手強かった。困った坊ちゃんに手を焼く部下のお話でした。
二代目特有のワガママ傍若無人ぶりで全然受けに対しては感情移入出来ず、この困った人はどうなるの?って思いしかなかった。
ゲイとして覚醒…

0

渇仰 新装版 小説

宮緒葵  梨とりこ 

伝説のワンコ攻め

攻めの達幸はサイコパスな異常者で変態、他の作家さんの作品に出てきたら間違いなく悪役なのですが、読んでいくうちになぜか「人間の振りした犬」に見えてきます。そして常識的に考えると、受けの明良は異常犯罪の被害者なのですが、途中から「最高の飼い主」に見えてきます。
最初は「ヤバイ!頭おかしい!」と思って読んでいても、途中から倫理観が麻痺してきて、忠犬とその飼い主の至高の愛の物語のような気がしなくもなくな…

1

渇欲 小説

宮緒葵  梨とりこ 

ツッコミどころ満載ですが面白い

伝説のワンコ攻め×最高の飼い主兼以上犯罪の被害者。
渇仰の番外編、攻めの達幸の家族の話の掘り下げなので、この話だけだと何がなんやらという感じでしたね。渇仰を先に読むことをお勧めします。

キャッチコピーの「あーちゃんが怖いモノ、全部俺がやっつけるから」に対して「1番怖いのはアンタだよ!」と誰もがツッコミを入れたくなる作品でした。

達幸の家族のゲスっぷりがかなりヒドイのですが、本人が異常…

4

灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

読んでて辛いけど、ページをめくる手が止まらなかった。

ヤクザのボディーガード×ヤクザの組長。
私が初めて読んだ木原音瀬作品がこちらです。こんなに凄まじい作家さんがいるなんてと衝撃を受けました。
猟奇的で救いのない展開が続き、メンタルボロボロ。
金曜日の夜中に読み始めて、ショックで二晩眠れずほぼ三日起きてました。土曜日は布団から出られず、ご飯が喉を通らず、それでもこの作品の中毒性に負けて、何度も読み返しました。
平日に読んだら仕事が手につかなか…

0

渇欲 小説

宮緒葵  梨とりこ 

サイコパスバブ攻めの最高峰

すごく面白いです!!

この攻めに勝てるサイコパスバブ攻めをご存知の方がいらしたら、ぜひ教えて欲しい…
今年度作中でお会いした攻めの中ではぶっちぎりの優勝です。

悪意も悪気もないサイコパスバブ攻め+ワンコ攻めの要素を足すと化学反応が起きるので期待して読んでください!!※混ぜるな危険

期待を裏切らない事間違いなしです。とてもオススメです!!

2

渇欲 小説

宮緒葵  梨とりこ 

これはコメディ?

達幸が明良に執着する愛し方が尋常ではなくて、余りにも凄いので笑ってしまう。
あの攻めっぷりに耐える明良は華奢なはずだけど、凄く丈夫な人。
体格比でいうなら、セントバーナードに愛されたチワワ。
チワワが体当たりされて組み敷かれ、もみくちゃに舐められる。

単話でも楽しめる、とあとがきに有ったけど、
時系列から考えたら、「渇仰 新装版」と「渇欲」 併せて一気読みが良いと思う。

①渇仰…

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