執着攻めばかり読む崎
カシオ先生の中でもダーク寄りの作品。
というのも、攻めの執着がすごい…。
親同士の再婚で義兄弟になった二人。
受けは平凡そうな感じですが、義弟が受けにだけ懐く美形。
でも義弟も美形ゆえに大変なんだな…というエピソードもあり、どちらか一方に感情が傾かずとても良かったです。
視点が交差する良さは、どちらの気持ちも垣間見れるところ。
それ故にすれ違ってしまう時のもどかしさが味…
この作者様の作品、初買いです。
今まで硬派な攻めってどんな感じかわからなかったのですが、こういう方のことを言うのだなと思いました。真面目で誠実な攻め。(付き合ってないのに受けに手を出しましたけど…)
受けは、天然、真面目、ボケで美人で可愛いです。わざとらしさも無く、好感が持てました。
社会人なのでそれぞれの仕事の話がよく出てきます。ただのエロのみだったらどうしようかと思いましたが…
カシオ先生の作品はシリアス寄りのものしか読んだことがなかったので、こんなに面白いラブコメも描ける先生なんだ!と新たな発見に嬉しくなりました。少女漫画でもBLでも王道と言えるような展開が多いのですが、絶妙なタイミングで挟まれる気の抜けるシーンによって、ハイスペック×実は庶民な美人というこちらも王道な攻め受けの組み合わせでも鼻につくようなキラキラ感はなく、どこか落ち着きすら感じられるような雰囲気の作…