青石ももこさんのレビュー一覧

off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

こどもで大人な恋

『is in you』ではかなりクセのある当て馬だった密(佐伯)。
嫌な奴っぽく映ってはいたけれど心底悪い人とも
思えなかったので、
彼が抱え続けていたものとか一束への最後の執着がここに繋がっていたとは…というのも知ることができて、
前作のぶんも含めてスッキリした気持ちです。

良時と密、それぞれが自分の気持ちを押し殺して
長年過ごしていたわけではなく
形容することができる感情とは…

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is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

静かに、熱く。

ふたりが旧校舎で過ごした時間には
高校生らしい軽さやドキドキがあふれ
単なる先輩後輩の付き合いとも違う関係だからこそ
生まれた恋心にも希望があって、
明るくて甘さすら感じる雰囲気もあったのに。
そこから少しずつ歯車が狂ってガラリと空気が変わるという、
メリハリのある展開に引き込まれっぱなしでした。

香港で再会したあとも、表面上はとり繕えても
心の内側に不穏さは引きずったまま。

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ペーパー・バック(2) 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

新聞社シリーズSS総まとめ

私も表紙で驚いたうちの一人です。

西口と碧の大ファンのワタクシ、
少しでも入っていたらいいなあと期待して購入。
濃いいSS2本、入っていたので大喜び。
めちゃくちゃに面白いです..。
本編よりやんちゃしてる西口が読めました。
はあ〜面白かった、終わりかと思ったら半ページの空白の後にオチが2行。
めちゃくちゃに笑いました。
これは紙で読まないと味わえないです。

ペーパーバッ…

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ペーパー・バック(1) 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

新聞社シリーズ読了後マスト!

新聞社シリーズ読了後拝読しました。
一穂先生のSSはおもしろすぎるので
本編読んだあとはマストだと思ってます。

ステノグラフィカの西口と碧が大好きなので
いくつか入っていて大変嬉しかったです。
かわいい、かわいい..です。
西口が新入社員時代、
碧はバブたん時代のSSがあって18歳差を痛感。
おそらく一穂先生作品最も年の差カップルかと思われる二人。スキ。
西口が「碧と同い年だ…

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ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

嫁にきてほしい受けNo.1

新聞社シリーズ、この作品から拝読しました。
後にis in youとoff you goも読み→
こちらに戻り
佐伯と静を再度確認しました。

2人の職業を興味深く読ませていただきました。
速記者の碧と新聞記事の西口の接点が
議事堂の食堂、というところが面白い。
一穂先生の作品は食事で人柄をあらわすのが
とても美味しそうでお上手で、お腹鳴ります。
碧の作るごはんはとてもそれを表…

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is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

Is in you

高校時代に先輩後輩の関係な2人の再会愛。
一束には、身体的に問題がありそのことがコンプレックスを持っていて、健やかな圭介に憧れや羨望があったのかな?
のびのびしている圭介を眩しい思いで見て少しずつ恋に。
高校時代には上手くいかなくて、途切れた2人の関係が13年後香港での再会。
高校時代の圭介の言葉通りだったのが嬉しかった。
忘れたわけではなくて、2人とも心の箱の中で大事にしていたのだろう…

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ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

人間だもの...

この作品を読み終わったいま、BLの世界に足を踏み出してよかったと心の底から思いました。


碧、西口、すみれ、沙知子、松田...
色んな人がいて、それぞれの人生があって。
他人の人生に踏み込み合い、それを喜ばしく思うこともあれば、そうは思わないこともあって。

自分を構成する要素が自分をどうしようもなく苦しめることもある。
煩わしくて仕方がない、それでも大切な大切なアイデンティティ…

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off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

ズルいよ〜〜

めちゃめちゃ泣きました。

『is in you』で中々に嫌なキャラクターだった 密 のお話かと思いきや、そういうスケールではなかった...

良時、十和子、密
3人の関係性が言葉では表せないほどに絶妙で、素敵で、愛おしくて堪りません。

off you go というタイトルの意味合い、3人それぞれの想いを知った時にはもう涙が止まりませんでした。

前作で嫌〜なキャラだったはずの…

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is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

至高の”青春”&”働く大人”小説

なんでもっと早くこの本を読まなかったんだろう、と思うほどに心震える一作でした。。読み終わったばかりですが、読後の余韻に浸ってぼうっとしています。

タイトルの「is in you」の意味、そして旧校舎のダイヤル鍵の番号「1997」を圭輔がなぜ当てることができたのか、その数字に隠された意味。
明かされていく秘密(?)にたまらなくワクワク、どきどきしました。

高校時代に出会い、そこから13…

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ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

個性が良い

そんなみんなして男性同士で…とか思わなくもなくもないのだけれど、どちらかと言うとちょっと気になる脇役だった人のこと(この人の恋愛てどんなかな)てのを見せてくれるような感じで面白い

そしてシリーズを読み進めると香港での佐伯のこと、印象が変わってくる
佐伯みたいな博識な、嫌味で悪気があって口の悪い人、どの距離だったら面白く関われるんだろう

西口、仕事をたくさん見せてくれて面白かった
前…

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