Sakura0904
レトロな雰囲気漂うわかば荘の住人にそれぞれ焦点を当てた群像劇になっています。生活感溢れる部屋の描写が好きですね。私は後半の2組が特にお気に入りになりました。
◆102号室 幕之内大輔
現ジョッキーの一条と、元ジョッキーの大輔の話。スランプから辞めざるを得なくなり、ジョッキー時代が完全に過去の栄光と化し、燻った生活を送る大輔。そんな大輔に憧れていた一条は、彼の元に通い詰め、最終的には彼を…
お喋りで1人で突っ走りがちなリーゼントヘアのカッチーと、あまり繁盛しなくて経営不振気味のバーのマスターという組み合わせで、「動」と「静」のような正反対のイメージを持つ2人の掛け合いが面白かったです。『僕の先輩』シリーズの雰囲気が私にはあまり合わなかったのですが、そちらに比べるともう少しギャグも落ち着いていて、しっとりしたシーンとのメリハリもついているので、羽生山先生独特の描き方を楽しみながら読む…