文善やよひさんのレビュー一覧

賢者とマドレーヌ 小説

榎田尤利  文善やよひ 

先生久々のBL

中身の濃い一冊でした。改訂版とかでなく完全新作なのが嬉しい。榎田先生と言えば面白い職業で軽快な語り口のキャラクター達が次々に事件を解決、みたいなシリーズ物のイメージが強かったので最初は「え?ファンタジー?」みたいな戸惑いはありました。

導入部分のファンタジー特有の世界観の設定説明みたいなのを理解するまでは少し時間がかかりましたが、話に入り込むとやはり続きが気になる面白さでしたし、クライマック…

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賢者とマドレーヌ 小説

榎田尤利  文善やよひ 

先生のBLは、やっぱり素晴らしい!

6年ぶりの書き下ろしBL作品らしいです。
先に言っちゃいますが、先生のあとがきが素晴らしくて感動してしまいました。
BLを好きだと思って下さっているのだなと感じましたし、私自身も改めてBLっていいよね!と思うことができました。
 
そして、本作は二段組み300ページ弱(文庫本2冊分)もあり、読み応えも抜群でした。

アカーシャと呼ばれる地を舞台に、聖職者・[風読み]と、人々に蔑まれるア…

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賢者とマドレーヌ 小説

榎田尤利  文善やよひ 

何から何まで素晴らしい。

作家買い。
榎田さんの、新装版ではないBL作品の新刊て超お久しぶりではなかろうか?
そして挿絵を描かれているのが文善さん。もう期待しかなく、発売日を心待ちにしていました。

榎田さんの新刊はファンタジーもの。
榎田さんの書かれるBL作品でファンタジーものってちょっと珍しいなあとか思いつつ読み始めました。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





豊潤で豊かな国、アカーシ…

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鴆 -ジェン- コミック

文善やよひ 

漫画として超一級品。

『鴆――ジェン――天狼の眼』を雑誌で途中から読んで興味を持ち、購入しました。

まず絵が美麗! ツァイホンの翼の描写が、国一番の美しさという設定通り、豪奢で眩いです。表紙のカラー絵だけでなく、本編中のモノクロ線画でも、虹色が目に浮かぶようです。古代中国風の装束の描写も繊細で素敵です。

そして漫画が上手い! 設定の説明が必要最小限にしぼられていて、いいあんばい。おかげで無駄に疑問を感じるこ…

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サイモン・フェキシマルの秘密事件簿 小説

KJ Charles (KJ チャールズ)  文善やよひ 

19世紀末イギリスの雰囲気が好きなら必読

時代的にはちょうどシャーロック・ホームズたちが活躍している頃で、あの時代のイギリスの雰囲気が丁寧に描かれていて最高でした。
バスカヴィル家の犬とか、ああいう少しオカルトちっくなお話に雰囲気が近いと思います。
一話完結形式でお話が進んでいくのも海外ドラマ風で好き。
カップリングとしてはそこまでツボにはまる二人ではなかったんですが、時代設定とその書き込みのリアルさ、切ない読後感が素晴らしい。

4

サイモン・フェキシマルの秘密事件簿 小説

KJ Charles (KJ チャールズ)  文善やよひ 

最後まで読んで本当に良かった

レーベルへの信頼でタイトル買い。19世紀後半のイギリスが舞台のオカルトもので、メインキャラの設定がとても面白い。カプの関係性は最終的に一蓮托生なところまで行きつき、特に後半に多くの萌えが詰まっていて良かった。

序盤で二人の関係がさらっと始まりつつ、事件を解決していく。情景が浮かんでかなり怖い場面もあったが、グロってほどじゃないのでホラーに耐性があれば問題なく読めそう。
オカルトものの暗黙の…

6

わだつみの嫁取り コミック

文善やよひ 

すっごく良かった!心に刺さった!

人外専門のマージナルコミックスということで、人魚がさすがのビジュアルでした。触手+質感が微妙そうな鱗付きの人魚は見た目だけで敬遠する人も少なくないだろうに、これで出してくれる心意気。もう大好きです!レーベル推しでいきますよ!笑。
人間のキヨとこの世で最後の人魚のお話。キヨさんが善い人で情の深そうなところが魅力的でした。人魚はデフォルメ顔がめっちゃツボです。目をそらしてハート飛ばしてる小さな絵がお…

3

鴆 天狼の眼 コミック

文善やよひ 

人外最高峰、感動しすぎて震えた

感動しすぎて震えが来ました。途中泣いて先に進めませんでした。この作品に出会えて本当にラッキー。ドラマチックで切なくてなんという作画・・。シリーズの中でも一番好きかも、いや他の作品も凄かったけど(前作までのキャラクターもみれて嬉しかった)。絵のことなんて1ナノもわからない私でもすごいものを目の当たりにしているのだけはわかります。これ描くのどれだけの時間と労力がかかっているのか・・無理なのはわかるけれ…

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鴆 天狼の眼 コミック

文善やよひ 

鴆の展開図が見たい

人外コミックは紙の本で!
やっぱり、なんか、こう、質感がね、
紙に印刷されている方が、人外キャラクターの細部の質感が、より深く楽しめる気がして、紙の本で購入。
このシリーズの作品の絵柄だと、電子で買って、細部を拡大しながら見るのもいいかなとちょっと迷ったけど、やっぱり紙に印刷されているからこその羽毛の質感とか、格別の味わい。
それにしても、1作目からずっと気になっていたのだけど、鴆の全身の…

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鴆 -ジェン- コミック

文善やよひ 

美しくて独特の世界観。素晴らしいです。

中華ファンタジーで「鴆」(中国読みでジェン、日本語だとチン)と呼ばれる猛毒をもつ鳥の擬人化もの。

かなり独特で凝った設定なので、最初はとっつきづらかったのですが、世界観が理解できてくるとすごくおもしろいです。よくこんな設定思いついたなと作者様の独特なセンスもさることながら、絵も独特でとても美しいです。

主人公2人の考えが終盤まで分かりづらいのですが、最後まで読むと「なるほど!」と納得。…

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