ゆき林檎さんのレビュー一覧

グッドバイライラック コミック

ゆき林檎 

1%

決してバッドエンドともメリバとも一般的には言われなさそうなのに、自分は読後なんとも悲しい気分になってしまったのはなんでかな。
笠井も加藤も失ったものがあり得たものがあり。どう生きたってそうなんですけど。どうも加藤の生き急いでる様とか、必死さに辛くなってしまう。「先生のペットになりたいな」のくだりなど、笠井はもっと早く恐怖で逃げてもいいところ、なんだかんだ付き合い続けたことを考えると、冷めてるよう…

1

グッドバイライラック コミック

ゆき林檎 

ライラックの花言葉は初恋

問題児の加藤と高校教師の笠井の物語。
一冊まるごと表題作です。

加藤に好意を持たれてそれとなく伝えられていたけれど、生徒とは絶対に付き合わないと振った笠井目線のストーリー展開。
卒業後5年が経って加藤が同じ学校の新任教師として戻って来て、再会します。
加藤の燻っていた初恋が再会によって再燃。
かなり積極的なアプローチが始まります。

男だし無理だと思っていた笠井でしたが、教え子で…

1

少年と神隠し コミック

ゆき林檎 

物哀しさが消えない物語

「玉響」に続いて読んだゆき林檎先生の作品でした。
生まれ変わりをテーマとした和ファンタジー。

修一郎が育ての親を亡くし、山を降りる途中で山伏のような男に助けられて…な始まり。
執念や妄執にとらわれた僧は天狗になる、という仏教の教えがあるそうで、山伏と思われた男は実は天狗⁉︎というお話でした。
修一郎も実はある人物の生まれ変わりで、天狗のテンとは前世で深く関わりがあった事が分かってきます…

0

或る日 コミック

ゆき林檎 

表紙からもう幸せ

同人誌の電子書籍化とのこと、ありがたいですね。

本編で初めて結ばれた後に、一度家に帰って話をつけてくると別れたその後を描いたお話です。
あれから半年が経っていたみたいで、跡継ぎや婚約の問題を片付けるのにはそのくらいの長さが必要だったんですね。
麻倉の父親が言った、
手に入れた自由は大勢の犠牲から生まれた自由
という言葉がずっしりと響く。
多くのものを犠牲にしても手に入れたかったもの…

5

玉響 コミック

ゆき林檎 

再会、すれ違い、許されぬ恋

読了後に「はぁ〜〜〜」と、感嘆とも安堵とも言えぬため息がでました。
きっと呼吸が浅くなってたのかも。

子供の時に唯一の友人だった立花からあるきっかけから姿を消した麻倉だったが、全寮制の高校で再会する物語。
時代背景は大正から昭和初期との事で、同性愛への風当たりや2人の置かれた環境もあり、伝えられなかった想いを立花は麻倉に伝えた事から、麻倉も自分の気持ちを自覚しはじめるのですが…。

1

グッドバイライラック コミック

ゆき林檎 

情が愛にかわるとき

教師×教師(元教え子)BL。

笠井先生のノンケとしての葛藤がリアルでいいなーと思いました。
「加藤が女だったらいいのに・・・」とか、加藤を男性として性的には受け入れられなくて。人としては好きになれるけど、性的には愛せる気がしない。
こういう気持ちの揺れがいいですね。
で、実際は酔った勢いもあってできちゃうんですけど。
でもその後めちゃめちゃ落ち込んじゃって、笠井先生って本当に誠実で良…

2

玉響 コミック

ゆき林檎 

切なくて美しい

まず、ゆき林檎先生の描かれる顔がめちゃくちゃ好きです!
特にこの作品の頃の絵が好きなんですが、作品の時代背景と相まって、そこはかとなく漂う品としっとりとしたエロスが半端ないです!(エロそのものは少なめです)

幼馴染の立花と麻倉。
麻倉の留学により二人の交流は途絶えるが、高校入学を機に寮の同室生として再会する二人。
家の都合で学校をやめなくてはならなくなった立花の意を決したキスシーン、め…

2

少年と神隠し コミック

ゆき林檎 

時代も次元も越えた愛

とても美しいファンタジーでした。
ゆき林檎先生の世界観を存分に楽しませてもらいました。

テンは初めからすべてを悟ったような眼差しで修一郎を見ていたのが何故なのか
徐々に紐解かれていって
惹き込まれるように読み進めてしまいました。

過去の経験と記憶が絡まって
修一郎を繋ぎ止めることができないテンを
揺り動かした修一郎の強さに
とても感動しました。
テンの優しさも気遣いも痛い…

0

グッドバイライラック コミック

ゆき林檎 

冷めていつつ、ちゃんとしている笠井に共感

高校教師の笠井に一途な元教え子の加藤のお話。

加藤との恋愛なんて考えられないという至極当たり前で、どこか冷めている笠井に共感した。

加藤は一見普通でおとなしそう?ながら、高校の時タバコを吸っていたり、したたかそうだったり、貞操観念なかったり、周りを振り回して迷惑かけたり…個人的に苦手なタイプ
(たくさんdisってすみません)

だけど、ここまで思われて尽くされたら好きになるよね。…

2

玉響 コミック

ゆき林檎 

まさに幼馴染との運命の再会

大正時代、幼馴染、切ない恋…。
大好きな要素がたくさん詰まった、名作と感じずにはいられない作品です。
ゆき林檎先生の繊細で綺麗な絵柄と、幼馴染との切ない恋の組み合わせは、本当に心に響きました。
お互いのことを好きなのに、世間体、家のため、ずっと一緒にいられなくて…。
どうやって2人が結ばれるのか、それとも離ればなれになってしまうのか…結末がものすごく気になって一気に読んでしまいました。

2
PAGE TOP