杉原朱紀さんのレビュー一覧

臆病な恋を愛で満たして 小説

杉原朱紀  陵クミコ 

攻めが「ズルい大人」ではなくただの臆病者に見える

トラウマ持ちの臆病な受け。
彼の初恋であり、長い片思いが実るまでのお話になります。

元々作者さんのファンな事と、あらすじがどストライクな為購入しました。
や、年上の男性への切ない片思い大好きー!と。

で、こちら、しつこいですが設定がとにかくツボなんですよ。
えーと、訳あって赤の他人である攻めと同居してる主人公。
身内を亡くしと辛い時期を寄り添ってくれて、ただただ甘やかしてくれる…

8

おひさま色の愛しいひと 小説

杉原朱紀  六芦かえで 

身元不明の二歳児を川で保護

王道もの。文章も綺麗で誤字が無いので読みやすい。
他の作品も読んでみたい。

--- 一体、椛はいつ幸せになれるのかと焦れる展開だったので、ネタバレ。

親を亡くしたばかりの、英国人の血を引く華族、金髪碧眼の九条千景は、
12才の時、川で二歳児の男子を助ける。火傷を負った男児の着衣には「椛」と縫い取りがあった。

千景は男子を助けた後、ひきとりたいが未成年なので、身元不明の男子の養…

2

おひさま色の愛しいひと 小説

杉原朱紀  六芦かえで 

ゆっくりゆっくり育まれるところが良かった。

不幸な境遇にいる受けが、攻めによって救い出されて幸せになる王道のシンデレラストーリーでした。

何かというと折檻&残飯しか与えられないなんて、現代ものだったら悲惨すぎて読めないのだけど、時代物のせいか読めました。
まぁ人権なんて意識もなかったような時代の話だしな……と。

恋愛に至るまでがすごくスローペースなんだけど、そこが良かった。

今日種を蒔いて、半年後には実ってラブラブになる…

2

おひさま色の愛しいひと 小説

杉原朱紀  六芦かえで 

王道なのかな?

良かった!
これは王道なんでしょうか。とってもよく似たお話を読んだことがあるのですが…。

主人公椛が不憫で。
早く迎えに来て!と思いながら読んでました。
本当にひどい扱いでしたね。惨すぎる。

千景様に迎えてもらって初めての家族に不安になる椛。
あんな店でも感謝してて。捨てられたと悲しんで。
違うんだよ!逃げられて迎えられて幸運なんだよ!

この先は千景や大人たちが椛を可愛…

3

「敏腕社長は箱庭うさぎを溺愛したい」コミコミ特典SS小冊子 特典

これが本編にあれば…

本編は中立にしてました。何故なら灯が真広を引き取った経緯があっさりとしか書いて無かったので、どうして溺愛するのかが良く分からなかったからです。

こちらのコミコミさんの小冊子では、灯視点での真広の父親との思い出や関わり合い、そして事故で真広だけが助かった時の様子や引き取って育てると決めた経緯が事細かに書いてありました。

そして近衛とのやり取りで本当は鳥海をどう思って、どんな気持ちで真広を…

0

敏腕社長は箱庭うさぎを溺愛したい 小説

杉原朱紀  猫乃森シマ 

最後までモヤモヤ

杉原先生の作品は「僕のハートを召し上がれ」しか読んだ事がありませんでした。なのでこのお話のスピン元である「年下オオカミ君に愛情ごはん」は未読です。

未読であっても楽しめるとあとがきに書いてありましたが、私的には読んでいた方が理解し易かったと思いました。

文庫本にしては350ページ近くあり、とても読み応え充分でした。
でも独自な世界観が分かりにくいのと、真広の養い親の特殊な設定が意味あ…

4

敏腕社長は箱庭うさぎを溺愛したい 小説

杉原朱紀  猫乃森シマ 

『年下オオカミ君に愛情ごはん』のスピンオフ。

あらすじと、可愛らしい表紙に釣られて購入。

が、読んでいて、あれ?何かのスピンオフ?と思う描写がでてきまして。はい、杉原さん作品の『年下オオカミ君に愛情ごはん』のスピンオフでした。『年下オオカミ君~』は未読でしたが、これ単品でも問題なく読めました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




獣人が住まう世界と、人間と獣人が混在している世界、の二つがある。
人間の住まう…

6

くちびるは恋を綴る 小説

杉原朱紀  サマミヤアカザ 

感情移入させて抉ってくる…

劇団俳優と作家のお話です。
不憫健気受けのBLだなんてとんでもない、心理描写のしっかりしたドラマで読み応えがありました。

やな奴!でも気になる!と思っていた男が、大好きな小説家さんだった!!なんて夢のような展開で、ランチするシーンはこちらまでウキウキしました。そんな浮ついた空気はすぐに消え、昔の影が現れ…うまくいっていた舞台もプライベートも諦めなければいけないのか…というのが大まかなストー…

2

嘘つきな愛の囁き 小説

杉原朱紀  サマミヤアカザ 

力が入らなくても求める姿勢が最高

「おひさま色の〜」が良かったので杉原さんを連読しようと、喫茶店好きなので今作を選びました。杉原さんの文は、幾度か過去に飛んでもどの辺りなのか分かりやすく、飛び方も自然。視点は交互に進むのですが同じ場面があっても長く感じません。名前を多く出さない(実父とか、異母弟とか)ところも助かります。

心を通わせた相手が姿を消し数年後、そっくりの男が現れるお話。

美人受けに男前攻めは定番感もあり萌え…

0

おひさま色の愛しいひと 小説

杉原朱紀  六芦かえで 

涙で文字がボヤけて困った

序盤は椛(もみじ)の悲惨な生活と千景の優しさに泣き、中盤からは甘々に萌え泣き、文字がボヤボヤでした…
月村奎さん「ボナペティ!」でもそうだったんですが、不憫な子がちゃんとしたご飯食べる描写って泣けて困る。

椛(もみじ)は宿主の勝手な都合で下働きの下の下みたいな生活を強いられ、食事は残飯のつまみ食い、寒さは猫を抱いて凌いだりと不憫さMAX(涙)
不思議な縁から華族の千景に家族として迎えられ…

8
PAGE TOP