中庭みかなさんのレビュー一覧

「片恋のスピカ」電子限定書き下ろしSS「六等星のハネムーン」 特典

印象深いSS

柊吾と抱き合ったあと、まどろみから覚めた弓矢視点のお話です。
それこそトロトロにとろけるほど溺愛されまくってる様子が伝わってきます。

連休に旅行を予定している二人。
サイドテーブルには旅行ガイドが積み重なっているのだけど、目覚めた弓矢が手にしたのは星空の写真集。
それを見て「宇宙へ行きたいの?」と微笑みながら聞いてくる柊吾。
二人で写真集を眺めながら、弓矢は「いつか、一緒に宇宙に行け…

4

むすんで、ひらかないで 小説

中庭みかな  倉橋トモ 

センシティブで仄暗さと明るさが入り混じってる

高校時代の恋人同士の6年ぶりの再会ものでもっとフワッとしたお話かと思いきや、攻めの気持ちがかなり重くて驚きました。
情感溢れる筆致なのでシリアスとか痛いとまでは感じないけれど、かなり攻めの心が不安定というか暗い影を宿している事が読み進めるうちにわかってきて、おおぅ……と。

6年前、何も言わずに突然消えてしまった攻め。
同窓会で再会し、いまだにお互い大事な人であるという事を確かめ合うも「好…

5

片恋のスピカ 小説

中庭みかな  さがのひを 

全てを受け入れて、貴方を好きでい続けよう

とても透明感があって、可愛いタイトルと表紙だと思うんですけど。
まさにそのイメージ通りの、切なくて優しいお話でした。

それにしても、中庭先生と言うと、ちょい痛い方向にシフトしすぎるきらいがあると思うんですけど。
今回も、主人公の過去が痛い痛い。
心の傷が辛い辛い!
でも彼が、そんな心の傷を癒し、真っ直ぐ自分の気持ちを見つめる姿には、心を打たれました。
そう、寂しさも怖さも全てを受け…

12

片恋のスピカ 小説

中庭みかな  さがのひを 

繊細で切なく甘い

表紙買いです。

作家さんの作品は「むすんで、ひらかないで」を2年前に読んだという事しか記憶になく、どんな作風の方なのか忘れてしまってたけど、試し読みをしたら「ナイーブそうな青年」「星好きらしい」「図書館が舞台」というあたりでこれは良さそうだと思って読んでみたけど、期待を裏切りませんでした。

表紙のイメージ通り繊細であたたかく、やわらかで手触りの良い布に包まれているような気分で読めました…

10

リトル・ホーリー・プレイス 小説

中庭みかな  八つ森佳 

聴診器に涙。

電子、イラストなし。
電子限定SSあり。

大学の建築科にいる綾斗は小さな時から建物を作ることを夢見ていました。
提出した課題の評価は良かったけれど、君の作るものは人の姿が見えない、がらんどうのようだ、と教授に言われてしまう。


綾斗は養護施設で育ち、身寄りが一人もいません。
自分に足りないものに気づかされたけれど、それはどうしたって補えないものでした。

そんな中、バイト帰…

2

むすんで、ひらかないで 小説

中庭みかな  倉橋トモ 

君に結ばれる絆が欲しい

電子。イラスト有り。
電子特別番外編が別にあります。
「むすんだ、そのあとで」
倉橋先生のラフ画あり。

受け視点
過去と現在を行き来しながら進んでいきますが、とても読みやすかったです。


6年前の夏、久弥と二人、互いの手首に紐を縛って少しだけエッチなことをした。
そして今、ビニール紐を見るたびに、またあの手に結ばれたいと思い続けている律。

同窓会で再会した久弥には、好…

4

黄金のひとふれ 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

窒息しそうな生活

先生の作品、きんいろの祝祭と、キャンディーカラーの〜が良かったので、こちらも読んでみました。

だらしなくいい加減な晴人が千晶を自分の都合で利用しているのは確かですが、それは千晶も同じなのかな。

自分の痛い部分を晴人といることで逃げている。
深い殻に閉じこもっています。

それは千晶が過去の髄膜炎が原因で子供を作れない体だと思っているから。
にしても、窒息しそうな生活…。
もう…

1

キャンディカラーの世界できみと 小説

中庭みかな  すずくらはる 

両想いなのに切ない


初めから出来上がっているカップルの話のはずなのに、片想い感が半端ない。
普通出来上がっているカップルの話の場合、初めはずごく甘くて途中でなにか事件があってというのが定番なのに、幸せいっぱいのピンク色とか言いながら、不安な気持ちを押し隠している感じ全開。
読み終わってみると、ちゃんと両想いだったのに攻めの言葉がないせいと受けが付き合ってもらってるという気持ちが強すぎて遠慮してしまって心がすれ…

2

きみはいつか、ぼくの声をきく 小説

中庭みかな  木村ヒデサト 

重量感ハンパないっす!

萌×2や、萌という感じではなく、この感じは何だろう。
神なのかも。。。
みたいな感覚で、評価をつけました。
BLとしてでは、物足りなさもあります。でも総合的に考えると、良い作品です。

あらすじは、上記を読んでください。
私はあらすじを読まずに、本作品を読みました。
だからか、純太の八方美人な態度に、攻なのに?!と思ったり、実波のイタズラに腹を立てたり、美由紀の態度にもイラっとしまし…

3

キャンディカラーの世界できみと 小説

中庭みかな  すずくらはる 

おまえが嫌になっても、もう逃がさん

作家・表紙買い。
キラキラふわふわ表紙と”キャンディ”というタイトルから
もうこれ絶対甘々なお話じゃん!と、読み始め…
気が付くと、智紘の片想い劇場に見事に惹き込まれていました…笑。

高校時代からの知り合いで、恋人になってからは6~7年?なのに、
両想いだと分かってのエッチに至るまで282Pかかるなんて…(´・ω・`)
智紘視点で進められるお話なので、
付き合ってもらってる、本当…

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