八千代ハルさんのレビュー一覧

氷豹の王子と異郷の星 小説

水川綺夜子  八千代ハル 

世界を超えて見つけた貴方

今回は白豹の姿を持つ王弟と小学校教諭のお話です。

不思議な夢を見続ている受様と攻様が出会うことで
攻様が長い迷いを振り切り、兄王と民の歪みを糺すまで。

受様は唯一の肉親である父に関心を持たれずに育った故か
大人と話すことがとても苦手です。

5年前に小学校教諭として働きだしますが
保護者面談で緊張のせいで無表情になって怖がられたり
柔らかく笑おうとすればヘラヘラしていると評…

1

『軍人さんと金平糖』コミコミ特典リーフレット 特典

コミックと小説それぞれ1話づつ

本品は『軍人さんと金平糖』の
コミコミスタジオ特典リーフレットです。

コミカライズの為、コミックス番外とともに
小説バージョンの番外編も収録しています。

コミックス番外編は直久と清の小話です。

直久から
実際に洋装をしているところが見たいと頼まれた清は
恥ずかしがりながらも着替えて見せます。

直久は新しい図案構想が降りてきそうだと
悩みだし・・・

B6版2つ…

0

軍人さんと金平糖 コミック

八千代ハル  海野幸 

金平糖から生まれる幸せを願って

今回は呉服屋の次男の軍人と妓楼の下働きのお話です。 

攻様に身請けされた受様が気持ちを通じさせるまでと
後日談短編、書き下ろしの小説バージョン短編を収録。

受様の母は売れっ奴花魁でしたが
数々の身請け話を蹴った上に好いた男の子を孕んで
反対を押し切って産んだ挙句に亡くなります。

受様は母花魁に惚れていた楼主に引き取られますが
年季も給料もなく働かされる身となった上に
母…

0

氷豹の王子と異郷の星 小説

水川綺夜子  八千代ハル 

氷の神の国のファンタジー。一途健気な年下ワンコ攻めの姿にグッとくる

神の加護を受けた氷の国・ユクが舞台の、王族×獣人(モフモフ!)ファンタジー。

水川綺夜子先生の作品は「運命と偽りの花嫁」以来、2作目です。
シリアスでドキドキハラハラの展開あり、胸きゅんの”運命”的な絆あり、切ない兄弟間の確執あり…と、存分に楽しめました。

一途年下ワンコ攻め好きな自分は、攻めのスレンの可愛らしさにハートを撃ち抜かれました。かっこいい、というより”可愛い”攻め。

3

『氷豹の王子と異郷の星』電子書籍限定書き下ろしショートストーリー「ヴェールと指輪」 特典

秘密のプレゼント

「氷豹の王子と異郷の星」電子限定SSのこちら。

スレン視点、”常春の儀”=悠との結婚式&披露宴の最中のお話です。
三日も続く披露宴にうんざりしながら、招待客を眺めるスレン。兄に代わり王となってからの多忙な日々、仕事が山積みで眠れない日も多く、挨拶する人々に対応するうち、思わず指先から杯が滑り落ちそうに。

そこをやんわりと手を支え、救ってくれたのが悠。
その後月光が差す寝室で…

0

キュン!したらちっちゃくなります コミック

八千代ハル 

佐倉に興味津々です

佐倉は25歳の研究者ですが、研究以外に興味がなく、自身の衣食住には気を使いません。研究費用を若き実業家、ルイ・エドワードヘインズから出資してもらっていますが、ルイにもそっけない挨拶だけで、ほとんどの生活時間を研究に費やしています。
 佐倉が作った謎のドリンクを飲んだ後から、キュンとすると小さくなる謎の魔法にかかります。佐倉は研究者らしく謎の小さくなる現象にも興味津々ですが、佐倉が小さなルイを世話…

1

氷豹の王子と異郷の星 小説

水川綺夜子  八千代ハル 

ネガティブ感情に先立つアプローチは実に興味深い

異世界トリップもの。BL的には年下からめちゃめちゃに愛されるお話です。
イケメン、9歳下、氷豹神(獣の神)……要するに高スペック攻めというやつ。
嫉妬心剥き出しで分かりやすい好意をぶつけてくる年下って良いですね!がむしゃらな一途さにキュンときてしまうワンコ愛が可愛いかったです(´∀`*)

そして。全体的なストーリーとしては、深いテーマでした。
神への信仰心が治世に深く関わっていくことは…

3

軍人さんと金平糖 コミック

八千代ハル  海野幸 

コミカライズとしての完成度は素晴らしい

正嗣×清

原作を読んでいた時に感じたことだが、
シリアスな時代背景にもかかわらず、
男の清が突然身請けされて、内縁の「妻」になる展開や、
2人とも男が好きであることがあまりに自然すぎて、
清がもし女でも全く問題ないような恋模様で、
(むしろ女であったほうが違和感がないほど)
BLとしての味わいが希薄。


原作のイラストを手掛けた八千代ハル先生が、
美しい絵とともに鮮やか…

9

魔術師リナルの嘘 小説

渡海奈穂  八千代ハル 

過ぎたる力の恐ろしさ

とても面白かった。
大陸統一を目指す強大な軍事国家の魔術師受け。受けは野心も出世欲もなく伯爵家の太い実家と恵まれた容姿をフル活用して図書館でショボイ魔術師としてのんびり働いている。なのに何故か敵国の捕虜の世話を言い渡されて受けの平凡ライフは終わりを迎える。

攻めが置かれた状況があまりにも辛くて悲しかった。攻めを蕃族と呼び人として扱わず、言葉も通じない中で異国の言葉で「帰りたい」と呟く姿に涙…

2

魔術師リナルの嘘 小説

渡海奈穂  八千代ハル 

なにもかもが中途半端

「昼行灯の主人公が実は○○(ネタバレになるので伏せます)」という、いわゆる“なろう系”にありがちな設定で、キャラが都合よく動いているだけのような印象を受けました。
攻めと受けが惹かれ合う理由もふんわりとしていて、雰囲気任せ。

主人公は目立つことが嫌いで平穏な暮らしを望んでおり、他者に明確な恋愛感情を抱いたことがないというのも宙ぶらりんというか中途半端というか、作中で本人が自称しているとおり…

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