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小説
こちら、大正時代を舞台とした、甘酸っぱくて切なくて心あたたまる主従ものになります。
いや、これね、舞台設定や主役二人の立場だけ見るとまさに様式美の粋。
儚くも美しい雰囲気になってもよさそうなものですが、実際には、奇行の目立つ主人にちょいズレてる世話係と、いかにも海野先生らしい作品でして!
流石、オメガバースでEDのアルファを書いただけあるわ~。
とりあえず、主役二人の日常にひたすら萌えまくりました。
あまりの甘酸っぱさに、こっちがテレるわ!となりました。
スレ違いの切なさともどかしさには、悶えまくりました。
特に度肝を抜いたり驚愕の仕掛けで読ませてくれるってお話では無いんですけど、海野先生の黄金パターンと言える、優しくてあたたかい素敵なお話だと思います。
で、ザックリした内容です。
資産家の使用人となったばかりの主人公・圭太。
精神を病み、土蔵に隔離される当主・和臣の世話係に何故か任命されるんですね。
そこで、移動の際は和臣の手を引きと言った具合で、風呂から食事から全て世話をする事になりますがー・・・と言うものです。
こちら、個人的に一番萌えた部分ですが。
実は、主従二人の甘酸っぱくて可愛いすぎる日常になるんですよね。
そもそも、狂人と噂されていた当主・和臣ですが、圭太の手によって身なりが整えば俳優並みの美形だし、至って精神もマトモ。
ただ、家具だったりそれこそ箸やペンと言った周囲のモノ全てに触る事を極端に恐れ、実際に触れると苦痛の叫び声を上げてマトモに立ってさえ居られなくなる。
それが何故か圭太の手を経ると、普通に触れる。
一体、和臣のこの奇行の理由とは?
そして、何故圭太だけが特別なのか?
と、この謎解き部分が面白いんですけど、同時に彼の「奇行」自体が、萌えの重要なファクターとなりまして。
いやね、繰り返しになりますが、和臣は自分で周囲のモノに触れる事が出来ない為、主人公である圭太が全て面倒を見るんですよ。
寝る時以外は常にそばに控えて、歩く時は手を繋いで引いてゆく、お風呂では身体を洗ってヒゲを剃る、てな具合で。
これな、和臣がいい大人で、しかもわりと硬派と言いますか、堅苦しいキャラなんですよね。
そんな彼が真面目な顔で口を開けて、圭太が食事を食べさせてくれるのを待ってるんですよ~!
圭太じゃなくても可愛くて、母性本能がわくわ!
また、圭太がおおらかと言うか逞しいと言うか結構な大物でして!
彼はすごく聡くもあるので、特に理由を追及する事もなく、心を砕いて和臣の世話をしっかりするんですよね。
まぁそんなワケで、主従二人がひたすらずっと一緒に居て、しかも(端から見たら)イチャついてるとしか思えない言動の数々をナチュラルに繰り広げてくれちゃう。
しかも、延々と!
そう、この設定を思いついた海野先生、天才じゃないの!?とか思いつつ、二人の甘酸っぱいとしか言い様の無い日常をこれでもかと堪能できるのです!
もう、これがめちゃくちゃ可愛くて、萌えまくりなのです。
最高なのです!
またこれ、大前提として、二人の気持ちの変化がじっくり丁寧に書かれてるから萌えると思うんですよ。
ただ単にイチャイチャしてるだけなら、これほど萌えたりしないから!
ちなみに、こちら時代もの。
そんな日々を過ごすうちに、使用人の立場でありながら、主人である和臣を好きになってしまう圭太。
彼の恋の行方とはー?
と、時代設定が生きた、身分差故のスレ違いも見処だったりします。
これな~。
またここでも、和臣の「奇行」設定が巧みに生かされてるのがすごい。
えーと、圭太はその特殊な体質(?)故に和臣の世話係に任命され、彼は救われたのです。
が、今度はそれが和臣にとって逆に働いちゃう。
いや、めちゃくちゃ焦れるのに、同時に萌えまくるのがすごい。
そうだよ!
みんな、そうやって不安になりながら、それでも一生懸命恋をするんだよ!
って、こっちも熱く応援しちゃう感じでしょうかね?
とりあえず、オチが最高なので、ぜひご期待下さい。
いや~、私もポカンとしたよ。
その後に転げまわったけど。
この二人のスレ違いの顛末、なんて、なんて可愛い!!
いや、圭太は鈍いし、和臣はその点ではビギナーもビギナーだしね。
こんな初々しい恋模様を繰り広げる事になるのも、ある意味当然だわ。
最後になっちゃいましたが、丁寧に書かれた時代背景も素敵でした。
いや、全然詳しくないので全て「ほうほう」って感じだけど。
この時代、絨毯の掃除一つとっても大変だったんだなぁ。
掃除機のある時代に生まれてよかったよ。
作家買いです。
今回はどんなきゅんを、と楽しみに読みました。
受け様は、母1人子1人貧乏長屋住まいだった圭太。
母が亡くなり、資産家の屋敷で住み込みの使用人になる。
攻め様は、圭太の主になる和臣。
なぜか土蔵で寝起きしていて、時には大声で唸り声をあげていて、恐ろしげらしい。
差し入れた半纏がきっかけで、圭太は和臣の世話係に任命される。
圭太の手ずからお世話されている和臣に、不思議に思いつつも詮索するでもなく受け入れている圭太。
たくましくも素直な心根の圭太がとてもかわいい(*´ω`*)
一方、圭太と手を繋いで歩き、口を開けて圭太に食べさせてもらっている和臣ですよ!
まさに鳥のヒナ状態。
圭太がいないと気づいたとたん、叫び声をあげて、慌てて駆け寄った圭太にがっちりしがみつく。
もちろん、それには和臣の体質の暴走、というちゃんとした理由があるのだけど、たまらく萌えました(*´∇`*)
そしてまた、今までの経験上、人の顔色を読む、気持ちを推し量る、というのがとても不得手な和臣が、なんとか圭太の気持ちを汲み取ろうとしている姿もまたきゅんでした。
圭太は自分がお世話係に任命された理由を知って、そこに気に入られた的な要素があるわけではなかった事に落ち込む。
和臣は自分たちの主従関係というしばりに思い悩む。
この主従関係というスレ違い、いいですよね。
主からしたら雇い主の言うことには否と言えない、イヤでも従わざるを得ない使用人という立場がもどかしい、みたいな。
そんなことないよ〜受け様はおそれ多いとしり込みしてるだけだよ〜もしくは主の立場を慮って涙をのんでいるんだよ〜と教えてあげたくなります。
まぁ、そこんとこの気持ちを読んで、じれじれでくーってなるのがいいんですけどね( ☆∀☆)
ラストでのえちシーンで、圭太の本音にすがり、本当の気持ちを知りたがる和臣に私のきゅんが暴走でした(≧▽≦)
欲しがる攻め様、いいわ〜(#^.^#)
最後まで和臣は圭太の事を「お前」か名字呼びだったのを寂しく思っていたのですが、最後の最後で、ねだるように名を呼んだ、とあって一気にテンションあがりました。
なんだ〜そんな時はちゃんと名前で読んでるのね。
妄想のしがいがあるってものです( ☆∀☆)
イラストは八千代ハル先生。
八千代先生がイラストと知って大正時代にした、と海野先生があとがきで書かれていましたけど正解ですね。
書生さんみたいな圭太がかわいかったし、若様然した和臣はかっこよかったです。
えちシーンの、和臣の余裕のない表情がまたとってもとってもよかったです(///∇///)
今流行りの大正時代を描いた作品で、ミステリー要素ありのラブロマンスです。
めちゃくちゃ面白かった!
謎が多くて何?何?って感じで、初っ端から引き込まれました。
思念を読み取る異能を暴走させ、日常生活にも支障をきたすようになったお坊ちゃま・和臣。
人にも物にも触れられなくなってしまった和臣が、唯一思念を読み取れない相手──それが、使用人の圭太で……と、いうお話。
和臣は圭太に触れていないと何にも触れないため、二人はずっと手を繋ぎっぱなしというね。
序盤から最高の萌え要素が発動しているわけです。
和臣が子どものようでキュンキュンしました。
家中を圭太に手を引かれて移動し、着替えも食事も圭太がいないとできなくてと。
挙句、眠るまで手を繋いでいて……ですよ。
はわぁ〜♡
正直、圭太の異能については不明です。
個人的には、思念を読み取れないのは裏表がないからなんじゃないかなぁー、なんて思ってます。
圭太は、優しくて思慮深くて、相手の幸せを願える素敵な青年なんですよね。
和臣との噛み合わないやり取りも可愛くて、恋心に気付いてモヤモヤ悩むところも胸キュンものでした。
能力のせいで、人の言動や表情から気持ちを汲むことが不得意な和臣。
そんな和臣が圭斗の気持ちを知りたくて、一生懸命表情を読み取ろうと努力するところには萌えに萌えた♡
芽生え始めた二人の信頼関係や嫉妬といった、繊細な感情の変遷が丁寧に描かれているところが見どころです!
握った手の温かさや強さで感情が伝わるところも良かった。
ラブストーリーとしては、ラストに向かってアクセル全開で加速していきます。
尻上がりに萌えが高まっていくんですよ。
和臣が圭斗を選んだ経緯を語る場面は、めちゃめちゃグッときました!
すごく綺麗な表現で、圭斗のことを宝物みたいに思っているんだなぁーって、ホッコリさせられました。
とにかく面白かったのでネタバレなしで読んでみて欲しいです!
裸で目一杯触れ合うHも素敵でした♡
大正時代の和洋折衷感や、〝待合茶屋〟なんていう時代を感じるワードにもわくわくしました。
イラストも文句なしに素晴らしかったです!
はしたないタイトルでごめんなさい。よもや読後感がコレに持っていかれるとは…。海野先生、どんだけ惚れさせてくれるんだ…!
大正時代を舞台にした主従ラブ。海野先生の主従が大好きです。今作も時代にあわせたセリフ回しや、カッチリとした文体に揺るぎのない信頼感が満たされました。でもどうしても笑いの気配が隠せないというか、一瞬でもフイっと顔を出しそうになってしまいそうな作風がむちゃくちゃ好きです。先生にその気はなかったとしてもですが笑
物語の半ば〜6割くらいまでは結構淡々と進みます。実をいうとクライマックスまでは少し退屈に感じて、我慢を強いられました。ですが、我慢して良かったと報われましたよ……最後にご褒美いただきましたァ〜!!
舞台背景の端々から垣間見える大正ロマンを堪能するもよし、八千代ハル先生による可憐なイラストを愛でるもよし。けれどわたしは和臣様と圭太の、不思議な主従関係からエロスへ転換していくあの濡れ場に激しく萌えました。全ては二人が結ばれるあのシーンを盛り上げ激しく燃え上がらせてくれる薪となってくれていたんじゃないかと思うくらい……
もちろん、和臣の持つ特殊な力がコミニュケーション上の例えとなっていて、それを恋愛感情に置き換えたらこれほどまでに切なさを増幅させてくれるなんて…としっかりBLならではのキューン♡を体感させていただきました。言葉にしか縋れない和臣と、表情や仕草で気持ちを読んで欲しいと願う圭太のやりとりには、恋愛に限らず他者への理解のありかたをあらためて気づかされたり…。
食への執着?は作者ならではなのでしょうか。『愛のカレー』を思い出して懐かしくなりました。
本を読んでる時って色々予想したり想像してるんだなぁ。って改めて思った。
凛一が美少年とか書いてるもんだから夜這いか?はたまた腹違いの不遇の弟か?とか思ったら、手拭いを触ったのが凛一だろうと思われる場面でもしや綾部に惚れてるのか?
などと思ってた。
見事に外しましたー。
綿入を和臣は袖を通したんだろうか?という疑問が解決しないかと思ってたら解決しました。
変に当て馬とか横恋慕という不自然さが無いので、2人のピュアな恋愛感情を暖かい気持ちで読めました。
綾部さんとの仲が元に戻ってたらいいなぁ。