雁須磨子さんのレビュー一覧

うそつきあくま 下 コミック

雁須磨子 

お互いヤンデレ一歩手前、みたいな

 一旦仮の蜜月のような時期が訪れるけれどそれも長くは続かず、宇郷が失踪することで本当に終盤直前まですれ違っていた2人。余利を受け入れて一度連載に関する相談を持ちかけた結果、ずるずると彼の提案通りに描いてしまい、彼なしではペンも持てなくなってしまった宇郷の心中たるや、どんなに複雑なものだっただろうと、想像もつきませんでした。やめるべきなのは心のどこかで分かっている、けれど自分1人では何も案が思い浮か…

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うそつきあくま 上 コミック

雁須磨子 

他人の才能を叩き付けられる世界の生き辛さ

 漫画家同士の恋愛ということで、元アシで自分より後にデビューした後輩作家の方が売れて人気者になっていくことへの嫉妬や、映画化が決まったと思ったら脚本の内容が大幅に変わっており、作家本人が手を加えようとしても忙し過ぎて回らず結局白紙になったりなど、この職業の過酷さ、光の当たらない部分に焦点が当てられていて、時折苦しく感じるほどでした。締め切り前の徹夜が当たり前の世界。体力と気力を極限まですり減らして…

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うそつきあくま 下 コミック

雁須磨子 

愛しい先輩

自分より出世した後輩で恋人の甘利に、屈折した想いを抱く宇郷。読んだらすぐ来いよ、というひどいことを言って、甘利につらくあたっている。でも、宇郷を憎めないんですよね。ひどい言葉や態度の裏にも、甘利への執着、想いがすけてみえるからかも。甘利だけがそれに気付いてない。

しかしそこに、屋良という宇郷の同期で売れっ子漫画家が絡んでくる。個人的にころ屋良さん、とても好きでした。
宇郷に、何かとちょっか…

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うそつきあくま 上 コミック

雁須磨子 

かわいい甘利とひどい先輩

今回はなんと漫画家同士。

ファンでアシになった、かわいい甘利。イケメンだけど謙虚で恥ずかしがり。そんな甘利とできてしまった先生、宇郷。

この宇郷がひどい人。甘利のことは都合のよい相手として思っていないような、ひどい言葉や態度。でも、なんとなくお互い離れられない感じが漂っている。

相変わらずの、雁須磨子節がしっかり出た、つかず離れずのカップルのお話。この空気感が好きです。
だから…

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湯気と誘惑のバカンス コミック

雁須磨子 

ちゃんとお風呂に入りたくなる…

じわりじわりと読み進めるにつれて、萌えてしまう…
雁須磨子先生の絵柄も、萌えしかないです。

疲れたリーマンの須崎が、アパートの風呂が故障した事がきっかけで銭湯に通い始めて。

従業員のケンちゃんと知り合って。ケンちゃんがなかなか、謎めいた感じで、でも自分に好意を持っていることに気が付く須崎。

あ~ケンちゃんが可愛い!須崎を優しく見守って、でも自分の気持ちを押し付けなくて。
須崎…

1

オロチの恋 2 コミック

雁須磨子 

人生を捧げるという生き方

 一歩間違えばストーカー、いやほぼほぼ最初からストーカーだったけれども、オロチのブレない行動力には称賛を送りたいですね。相変わらずの電波っぷりで、田之崎のことも読者のことも置いてきぼりにしがちだけど、慣れてくると面白いし、次はどんな言動を見せてくれるのかとちょっとワクワクしたり。田之崎も時々いらっとしていたけれど、段々オロチのそういうところにハマっていってましたよね。

 すんなりハピエンに持…

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オロチの恋 1 コミック

雁須磨子 

思考が明後日の方向過ぎる

 先生があとがきで仰るように、強面電波男と戸惑い優男の組み合わせが面白くて目が離せない、これに尽きると思います。先輩である田之崎に、一切物怖じすることなく迫るオロチが電波過ぎる。田之崎に考える隙を与えないようにとの意図みたいですが、読者にもツッコむ隙を与えてくれません(笑)。どういう思考回路なのかまったく謎だけど、とにかく田之崎が好きなことだけは分かるから、そっと見守ってあげたくなる、そんなキャラ…

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うそつきあくま 下 コミック

雁須磨子 

恋と人生のままならなさ。道はくねくねと曲がって続く

下巻です。
上巻終わりで宇郷にブチ切れた余利。
そのまま電話にも出ず過ごしていたが、酔ってふと気付いたら宇郷の家のそばにいて。
家から出てきた宇郷を見て涙が出てしまう。
そうしてまたヨリが戻るんだけど、次第に物語は不穏な空気を帯び始める。
宇郷がスランプに陥るのだ。
描けず、痩せていく宇郷。
余利は、宇郷を案じてプロット作りを「手助け」するようになる……
弱って自分を頼る宇郷が嬉し…

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うそつきあくま 上 コミック

雁須磨子 

才能、嫉妬、卑屈、傲慢のマウンティング男に恋すると…

雁須磨子先生の新作は、漫画家同士の恋愛模様。
上下巻で読み応えも充分。

が、しかし同業者の恋心は甘さよりも苦さが多い。
受けの余利は元々攻めの宇郷のファンで、ずっとシッポを振って、宇郷から手を出されて受け入れて。
しかし宇郷の頭の中は、恋の上位であることの優越や、仕事で追いつかれ追い抜かれる不安と劣等感がグルグル混じり合って余利を放り出す。
そんな2人の歴史があって、また今余利の恋心…

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うそつきあくま 下 コミック

雁須磨子 

ironical

同じ雑誌で連載されていた銭湯の話が陽の部分とするならこちらは雁さんの陰の部分を引き出している作品です。

わかりやすいホラーではなくサスペンスに近い、最後に宇郷が暗闇に立っているシーンは余利と一緒に小さく叫びそうになりました。

それでも読者で宇郷を嫌いになれる人は少ないと思います、不器用で相手に転ぶ事すら望んでて髭で冴えない元中堅漫画家。

余利はその頃はもう売れっ子になっていて映像…

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