高座朗さんのレビュー一覧

硝子の迷宮 小説

いとう由貴  高座朗 

ガチ兄弟好き集まれーー!!

事故で失明した弁護士の兄と、その兄が大好き過ぎて行き過ぎた愛をぶつけまくる作家の弟とのお話。

ちなみにcpは、弟×兄。

彼女もいて、仕事先にも恵まれ人生順風満帆だった慎也は、ある日事故に巻き込まれてしまう。
奇跡的に骨折程度の外傷で済んだが、実はその事故で失明してしまう。

途端、彼女も仕事も友人も無くし、自暴自棄になる日々。
そんな慎也を弟の直樹が、手厚く世話をしてくれるがそ…

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まだ、恋とは言わない 小説

いとう由貴  高座朗 

頑な過ぎる受が良かった

純粋な「ただ一度の恋のために」が好きでスピンオフは避けていたのですが間が空いて忘れた頃に読みました。
ここまで頑なで絆されない受は珍しいし、若社長としての責任感と引き離してしまった弟の恋への罪悪感を重く背負って悩むところに好感が持てました。弟の話の時はイヤなやつだと思ってましたが、そんなに思い悩んでる間に、伸之はよろしくやってますよ…と教えたくなる程の悩みっぷり。それにそんな風に心を許せないこと…

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24(トゥエンティ・フォー)パートナー 小説

いおかいつき  高座朗 

探偵バディBL

BL部分の大まかな設定は好みでしたが、ストーリーはイマイチでした。

お互いに信頼し合う相棒の二人、潜入捜査中にレイプに見せかけてセックスした事でお互いを意識してしまい……という話なのですが、とにかくヤッてから惹かれ合うのが早かった。
セックスするまで(ソープ嬢が捕まるまで)はプライベートには口を出さないビジネスライクな関係、といった様子だったのに、一発やっただけで告白だの何だのし始めたので…

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やさしい束縛 小説

真船るのあ  高座朗 

受けの人権委員会、本気で立ち上げたくなる

優季、伯母さんはあなたのことが心配です。

会社の倒産は残念でした。良いご縁があり喫茶店で働かせてもらえて良かったわね。

ですが、まだ転職先も決まっておらず世間知らずな上京したての18歳のあなたが、神宮寺さんにストーカーされそそのかされていくのが怖かったです。

まだよく知りもしないのにお付き合いだのその日のうちにエッチだの。

その後もあなたは神宮寺さんの言いなりで。嫌われたく…

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ルール 小説

水壬楓子  高座朗 

エロく開花した高森さん、どすけべだ

[スキャンダル][リスク]と読み進めラストのスピンオフ[ルール]まできました。

失恋の痛手を抱えたままの高森さんがどういうきっかけで久賀の秘書 篠宮さんと付き合うことになるのか気になってました。

まさか、ハッテン場と知らずに入り込んだ公園で襲われそうになった高森さんを篠宮さんが助けてくれたのち、迷子になった篠宮の飼い猫ナナを一緒に探したからだなんて。高級マンションから抜け出した猫を探し…

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リスク 小説

水壬楓子  高座朗 

裏ではこんな事が

『スキャンダル』のスピンオフです。
城島視点のお話です。
表紙が久賀と城島。裸にはだけたカッターシャツ、後手に手錠、首輪に鎖を繋がれゆったりソファに腰掛けた久賀に鎖を握られて2人ともこっちを見てますね。これ、もしかして鏡に映った姿見てるとか?
表題作『リスク』は、不毛な久賀との関係にずーーーっとクヨクヨと城島が悩むお話です。前半は新しくやってきたキャリアエリートの年下上司高森との馴れ初めから…

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硝子の迷宮 小説

いとう由貴  高座朗 

すばらしき粘着激重愛

失明した兄を甲斐甲斐しく世話を焼く中で、
兄の自慰現場に遭遇したことで
弟➝兄の押し殺してた気持ちが爆発!!!

容赦ない緊迫感切迫感がたまりません!
愛の深さを受け入れてからも、これでもかって責め立てて、愛を確認するのたまりません!!
全てをゆだね、差し出されることで愛も快楽も増幅してくのとてもとても良いです。

兄が拉致られる事件も、さくっと弟が助けにくるのか本気でやられちゃう…

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ただ一度の恋のために 小説

いとう由貴  高座朗 

禁忌の切ない恋&泣いた&方言萌え&主従萌え

久しぶりに男同士=禁忌という作品読んだ気がします。

酒蔵の一匹オオカミ的な蔵人・澤木と、病弱な坊っちゃま・伸之との主従関係。
小さい頃から何かと相手をしてくれた澤木への思慕が、やがて恋に変わっていく伸之。
澤木への想いは隠し事ができない性格ゆえに周囲にバレバレで……。(澤木本人は気づいていないけど)
男同士なんて許さん派の兄が二人の仲を引き裂くんですね。
「男に好かれて、澤木が嬉しい…

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半化粧の恋 小説

鳩村衣杏  高座朗 

文章が上手 

当たり前というか、さすがというか、
創作講座を開催しているだけあって、構成も文章も上手で模範的。
上手な表現と構成の効果で、読みながら登場人物たちの事情や情景が迫ってくる。

大正時代。
財閥と関連する貿易商の堂島家。

景は、15才、堂島家の使用人に就く。
館の火災で負った火傷の跡の為、景はやくざしか就けなかった。
体の半分を覆う赤い火傷跡を隠そうとしない景は、「半化粧の景」と…

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たとえ初めての恋が終わっても 小説

バーバラ片桐  高座朗 

時代背景を活かした心理描写とキャラクターに説得力

“雑踏を歩くときには、いつでも稔の姿を探さずにはいられなかった。稔に年恰好が似た若者の死体が出たと聞けば出向いて確認せずにはいられなかったし、その死体を一瞬稔と見間違えて、心臓が止まりそうなショックを味わったこともある。”


バーバラさんといえば乳首のイメージだったのですが、こちらも乳首でした(笑)
戦後BLは珍しく、闇市舞台に惹かれて購入。親と離れて闇市で何とか食いつなぐ稔が、思惑あり…

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