沙野風結子さんのレビュー一覧

隷属の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

定理の総決算

作家買い。というか、前2作読んでるので、読まないでいられるかいっ!というわけで感想です。

ちなみに、前2作(兄弟の定理、天使の定理)を履修後に読んだ方がいいと思います。なぜというに、この独特の世界観は3作揃って完成形という印象をうけたので。そういう意味では(?)神評価でもいいのかなーとか思いつつ、すみません、作家様の熱量に自分の熱量が追いつかなかったような…。ある程度のBL読みとしての熱意(…

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隷属の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

「定理」三部作完結

『天使の定理』に登場した、式見のマネージャー・瀬戸が主人公。彼の被虐的な性癖が引き寄せる、破壊と再生を彷彿とさせるシリアス&ディープなハード・ラブストーリーです。(なんだか薄っぺらい煽り文になってしまった、、)

発売まで待ちきれなくて、作者様のツイからあらすじに触れてしまって正直後悔してます。瀬戸と乃木の出会い→式見の絵を描いてもらうまでの駆け引き段階は想定内。二人の関係性には共依存…

4

八十禍の王子と最後の魔女 小説

沙野風結子  Ciel 

設定は良い、要所要所で物足りない

八十禍の王子と最後の魔女というちょっと破滅的なタイトルと綺麗な表紙、ファンタジーということで購入。正直内容のわりにお高い買い物だったなと思ってしまいました。ちょっと厳しめかもですが。

シオンに託された5人の魔女の力、何が託されているのか本人も知りません。同胞の無念を晴らすための力と思っているのですが、一つ一つ解放されていく度に託した魔女の思いを夢に見ていくうち、己に託された使命に疑問を持ち始…

2

隷属の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

破れ鍋に綴じ蓋

先生買い。定理シリーズの3冊目。前2巻読んでないと面白さ半減だと思うのでぜひ前2冊からどうぞ。3冊目の受けは2冊目受けのマネージャーさんで、攻め受けとも重めな方で破れ鍋に綴じ蓋?と感じたので萌にしました。本編250P弱+あとがき。

未だに式見への思いに囚われ「心臓が止まりたがる」という様子の瀬戸。ある日、式見のポートレートを描いてもらえると人気の画家と打ち合わせをしたのですが、式見とは会わず…

6

隷属の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

「人間」というエネルギーの塊

「兄弟の定理」「天使の定理」に続くシリーズ3作目。

既刊は未読でも大丈夫だと思いますが、
天使~だけでも読んでおくと理解度が増すと思います!

・生死ギリギリのところで家族の絆を繋ぎ合わせた1作目
・殺し合いも辞さない覚悟で殻をぶち壊しにいった2作目
・壊して欲しい自分と壊れそうな繊細さが描かれた3作目

これら定理シリーズを読んで感じた共通点は、
生きることへのハンパないエ…

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隷属の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

「羽化」していく姿に萌える

『兄弟の定理』→『天使の定理』に続く、定理シリーズ(沙野先生曰く「式見槐 三部作」だそうですが)の3冊目。沙野さんは個人的にハズレがない作家さまなのですが、今シリーズはもうとにかく大好き。めっちゃ萌える…!

今シリーズは甘々な作品ではありません。
ほのぼので優しいお話が読みたい気分の時には回れ右。
複雑な内面を持った男たちの、魂と魂のお話です。痛い描写もあります。が、だからこそ、でしょう…

7

八十禍の王子と最後の魔女 小説

沙野風結子  Ciel 

王道であり新鮮

ミステリアスさとエロスが詰まってます。Ciel先生の挿絵も雰囲気に寄り添っていて世界観が一層膨らみます。
先生の書くファンタジーは初見だったのですが、受けの登場シーンからすでにエロい(植物がお尻に挿入されている!)。装身具も思わせぶりな場所ばかり。特に臍ピアスのくだりはエッチすぎる。沙野先生節が炸裂してます。
ストーリーは、お互い好きになっちゃいけないと思いながらも惹かれてしまうという王道展開…

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なれの果ての、その先に 小説

沙野風結子  小山田あみ 

文章は端正なのに、コントのような描写が残念でした

著者のお名前だけは知っていましたが、作品を初めて読みました。
すごくすごく、感想に困っています。

主人公が経済産業省の官僚で、特殊な生い立ちからとても自己評価が低い人なのですが、タスクという男娼と出会い恋をしたことから、仕事に対する取り組み方も変化し、きちんと自分自身と向き合って自分を大切にするようになる、というお話。

この経済産業省のお仕事に関する記述や、主人公の中小企業支援に関す…

1

蛇淫の血 小説

沙野風結子  奈良千春 

電子書籍版

電子書籍版が新しく出たので、早速手に取りました。四部作の前半2作は今回、残りの後半2作も1ヶ月後くらいに電子化との事ですので楽しみです。

表題作の他に、表題作の少しあとの凪斗視点「あたたかな輪」、その数年後の凪斗視点「月光虹」が収録されています。
あとがきも今回のために新たに書かれています。

今回、「萌×2」評価です。
面白かった!
神でもよかったのですが、まだまだ序章ということ…

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アカサギ 詐欺師と甘い鉄枷 小説

沙野風結子  小山田あみ 

ラヴァーズ文庫

沙野先生と小山田あみ先生のタッグ作は、なんていうかもう…攻めから滲み出る哀愁をグッと引き出してくれてたまらんのです。作者様の哀愁攻め?が好きなもので。

ヤメ検の恩田(バツ一子持ち)がアカサギ・槙に落ちていくストーリー。

自分の手に負えないと若手弁護士から恩田に持ち込まれた案件は、男をターゲットにした結婚詐欺。凄腕鉄面皮の恩田は、鮮やかに依頼者と詐欺師・槙の間に示談を成立させる。

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