神の飼育―真白き神の恋―

kami no shiiku

神の飼育―真白き神の恋―
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神15
  • 萌×28
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

165

レビュー数
3
得点
121
評価数
29
平均
4.2 / 5
神率
51.7%
著者
 

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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
価格
¥630(税抜)  ¥680(税込)
ISBN
9784796411226

あらすじ

天の浮き島に住む長命な天人の桐羽は、 人間に騙され「神」として地上に囚われた。 神は国の宗主と「契り」を結びその身を明け渡さなければならず、 歴代の宗主に慰み者にされてきた。 今また代替わりすることになるが、 新しい宗主に起ったのは桐羽が最も敬遠する男――― 軍の最高統括者である敷島だった。 傲岸で冷徹な敷島は冷ややかな視線で桐羽を無下に扱う。 そしてあることで別の男との不義を疑われた桐羽は、 触手を操るおぞましい淫具で苛まれることになり――。

表題作神の飼育―真白き神の恋―

敷島、輝土国の新宗主、32歳
桐羽、「神」として囚われている天人

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数3

まさしく『昇天』していましたよ

切なく麗しく格調高いお話なのに、今回もエロシーンでチャレンジをかましてくれる佐野さん。
ご本人があとがきで書いている様に『触手』がメインなのですが、私が感心しちゃったのは天人である桐羽が『感じると浮く』というくだり。一歩間違うとギャグになっちゃう様な話なのですがとてもロマンティック、かつ、震えがくるほど美しい!「このシーンを読めただけでも価値があったーっ」と夜空に向かって叫びたい様な気分です。

天人の桐羽は輝土国の『神』として4代にわたって宗主に支え、その慰み者になって来ました。桐羽が『神制度』を体現する事で100年に渡って輝土国の平和は保たれて来たのです。天人の桐羽は輝土の人たちよりも老化が遅く、その見た目は20代。飛翔する能力がありますが、逃げ出さないための足環がはめられています。囚われの身に理不尽を感じながらも、神の存在がこの国に平和をもたらしている事を自分の存在意義として生きてきました。代替わりにより、新しく宗主となった敷島は軍事最高統括者で『神制度』によるしきたりを小馬鹿にし、桐羽の神としての立場をことごとく軽んじます。敷島は、国境では争いの種が燻っているのにも関わらず、神の存在に寄りかかり現実を見ようとしない現状は国の危機を招くと考え、神制度を終わらせる事を考えています。敷島は桐羽に宗主の宣誓文を読ませ自分の考えを理解する様命じます。桐羽はその考えに同調する部分もありつつ、自分の存在が否定されることに心を乱されます。敷島の命に背く桐羽を淫具で攻め立てる敷島ですが、桐羽をどうしても処分する事が出来ません。また、桐羽も自分を騙し地上に捕らえた宗主、高角と瓜二つの敷島に惹かれていく自分に戸惑います。敷島は桐羽を伴い、輝土国の地方巡行を行うのですが……

エロティックなシーンの素晴らしさは冒頭に書いた通りなのですが、もう一つ、深ーく考えこみ、感心した事があります。この輝土国のあり様、特に『神制度』は寓話ですよね?……えっと、私達がよく知っている国の。違うかな?
もしそうなら、敷島の考えや桐羽に対する態度などに対して、佐野さんの高潔さを感じました。単純に解決する事ではないからこそ、自分の頭で考え、自分が犠牲を払って道を切り開くしかないと私も思います。そういう努力をし続ける桐羽や敷島を始めとする登場人物達が好きです。そして、佐野さんに敬意を表したいと、襟を正して思うのでありました。
いや、単なるあたしの読み違いなのかもしれないんですけれど(笑)

5

触手三部作の1作目 お話を大きく感じます

真白き神の恋 というワードで購入、何も考えずに読み始めたら、触手は苦手なんだけどそれでも途中でやめられなくなったほど引き込まれました。結構壮大なお話な気がします。なんと触手3部作とのこと(各々独立、そして絵師様も違うらしい・・by先生あとがき)。ファンタジー、触手が大丈夫な方、せつなさたっぷりなお話が好きな方には安心してオススメできると思います!!それに加えて、神って平和って何?とちょっと考えちゃう部分もあり。最後らへん、もうちょっとだけゆっくり気持ちを深めたかったなあーーーーと思ったので、神寸前の萌2です。

冒頭からめちゃせつない。輝土(かぐつち)の国、十八代宗主磐見(いわみ)の「霊送り」の儀式を行いながら、桐羽(きりは)は磐見が嬰児だった頃から宗主についた頃まで思い出し・・・桐羽はそうやって100年の間、4人の宗主を見送ってきました。今、霊送りが終わった後は次の宗主春日に寄り添うべく手を伸ばしたところへ、磐見の弟敷島(しきしま)が近よってきて・・・

登場人物は、上に書いた春日(磐見の子)、安騎(あき、敷島の右腕・忠犬)、伝聞形式で初代宗主高角(たかつの)等です。

挿絵情報:座裏屋先生の挿絵を1回しか見たことがないのですが、こんなにいつも美麗なんでしょうか。ガッシュさん、カラー口絵がなくて、今回のは特に残念。表紙で美しさは分かっているけど、桐羽が銀髪、桐の花のようなむらさき色の瞳ということ、着衣のカラーを見たかった・・・・(泣)(まっ白で結局カラーの意味ないかもですが)モノクロは全部で8枚、二人の絡みシーンは3枚、どれもこれも表情がすっごくいい!思いがにじみ出てるーーお話と先生の絵の雰囲気がとてもマッチしていたと思います。1枚、触手全面推しの絵もありますので、触手好きさんにはたまらないかもなあ。

********以下 より内容に触れる感想

桐羽は空を飛べる天人ですが、足枷をはめられて長いため、上手く空を飛べなくなっています。また長く平和であったため、囚われていること、自分の意思とは関係なしに宗主と関係を持つことになっていることにも抵抗なくなっています。それを打ち破るのが敷島。お前は神などではないと言い放ち、桐羽の心に、そして平和に慣れた人民の心に変化を呼ぼうとし始めます。桐羽が空を飛ぶ練習を始めるくだりが、目覚めていくくだりが、じんわりじんわり、キました。変化を恐れちゃだめだよな というように私には思えて、そして神否定するのも凄いよなあと思えて。
また永遠を約束するのではなく、「俺は何度でも戻ってきて、部屋の窓の鍵を開けておく」というような緩やかな約束をしてくれる終わり方もすっっっごく好みで良かったです!!!

大国3国(輝土、ノイエ、ガラ)で各々の神を書いていただけるとのこと。先生めちゃくちゃ楽しみにしています!素敵なお話、有難うございましたー 次の絵師様は誰なんだろうなあ♡

2

何もかもが麗しい

沙野さん×座裏屋さん、と聞いたら買わずにいられようか、という事でお買い上げ。沙野さんは作家買いしている作家さまですが、めっちゃ面白かった…。

もう一度言う。
めっちゃ面白かった。

沙野さんの新刊はファンタジーもの。ネタバレ含んでいます。ご注意を。





主人公は輝土国の「神」である桐羽。
ほぼ彼視点でストーリーは展開していきます。
「神」である桐羽は人とは異なる時間軸を生きる天人で、代々の輝土国の宗主と契りを結び、100年という長い年月にわたり国の平和の維持のためにその象徴として存在し続けてきたという過去を持つ。

現宗主の磐見が亡くなったところから物語はスタート。
今までの慣例通り磐見の息子で時期宗主となる春日と契りを結ぼうとしているところに、磐見の弟である敷島から横やりが入り…。

というお話。

桐羽が「神」となった過程。
「神」に奉られた桐羽が過ごしてきた過酷な過去。
そして、敷島との対立。

さすが沙野さんというべきか、そこかしこに撒かれた伏線や謎を回収しつつ少しずつ見えてくる彼らの気持ちとか、謎解きとか、そういった展開がとにかく面白く、ストーリーに引き込まれました。

初めは対立している彼らですが、そんな彼らが少しずつ相手を知り歩み寄っていく過程に激萌え。対立している理由がきちんと存在しているために、そこを乗り越え、寄り添い、恋愛感情を育てていく過程がご都合主義になっておらず話に重みがある。

麗しいビジュアルを持ち、その存在を国のために利用され続けてきた桐羽。
武骨な軍人で、国のために心を砕く敷島。
ストーリーだけではなくキャラも非常にツボに入る男性たちだったのも高ポイントでした。二人とも、中身もかなり豪胆で男前です。

そして、座裏屋さんの絵柄が萌え度を確実に上げています。
とにかく、美しい…。ため息が出る美しさです。
ストーリーに萌えましたが、絵柄にも萌える。何もかもが美しく麗しいのです。

このストーリーは「輝土国」が舞台ですが、神を擁する国は他に二つあります(そのあたりもきちんと描かれています)。
他の二つの国の「神」の話が今後続く三部作になっているようですが、沙野さんの意向により三作品とも絵師さんが違うのだそうです。沙野さんの書かれたあとがきによると、理由は、

いろんな先生の絵で触手を拝みたい!

という沙野さんの希望からのよう。

表紙も座裏屋さんの描かれる触手で飾られていますが、触手…、GJ!な役割を担っています。めっちゃエロいです…。触手が陰の主人公と言っていいでしょう。

終盤、相手のために別れを選ぶ二人ですが、最後はハピエンで本当によかった。
何度でも再会し、何度でも恋をする。
そんな二人に幸あれと願ってやみません。

沙野作品はほぼほぼ読んでいると思いますが、この作品は個人的にベスト3に入る神作品でした。

薄幸受け。
武骨で不器用な執着攻め。
そして触手。

これらに萌えを感じる方にはぜひとも読んでいただきたい、神作品でした。
次回作も楽しみです。

13

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