小説

  • 少年悪魔公爵、淫魔に憑かれる

少年悪魔公爵、淫魔に憑かれる

shounenakumakoushaku, immanitsukareru

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作少年悪魔公爵、淫魔に憑かれる

ラルゴ,アルトに一目惚れしたインキュバス
アルト・フォン・サリシォナル公爵,少年のまま成長が止まった四大悪魔の一人

あらすじ

魔界を乱す勇者を倒すため、魔物パーティを組んだ悪魔公爵のアルト。だけどアルトへの執着だけで加わった淫魔のラルゴに手を焼き!?

作品情報

作品名
少年悪魔公爵、淫魔に憑かれる
著者
沙野風結子 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784576230351
4

(31)

(14)

萌々

(9)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
124
評価数
31
平均
4 / 5
神率
45.2%

レビュー投稿数10

ポンコツ勇者討伐パーティーの珍道中

楽しかった〜〜〜!
肩の力を抜いて楽しめるコメディ作品ですが、終盤の展開にはハラハラさせられて読み応えも抜群でした!
ポンコツなキャラクター達のやり取りをクスッと楽しみつつ、沙野先生お得意の濃厚なエロ描写に大満足◎

幼児化された魔王を元に戻すべく【打倒!勇者】の名の下、人間界へ旅にでるポンコツ勇者討伐パーティーの珍道中なお話です。

道中、催淫効果のある触手にねっとり襲われたり、淫魔(攻)に懐かれてじっくり体液を貪られたり、勇者(王子)に見初められてうっかり夜伽役に任命されたり…とエッチなハプニング盛り沢山で楽しく読了♡

プライドの高い傲慢ツンデレ悪魔なのに、少し抜けてるアルトが可愛くて何度もクスッと笑っちゃいました!
見た目は10代半ばでも、実年齢は二千歳の合法ショタ感も凄く好みで、軽率だけど素直で溺愛一直線なチャラ男淫魔・ラルゴとの組合せが最高です♡

見た目は美丈夫なのに、アルトとのエッチな事で一杯な脳内とアルトのデレに泣いて喜ぶ〝残念なイケメン〟感に思わずニンマリ(◜ω◝)

ただ、ラルゴから「いっそ俺のことを抱いてみるか?失神するほど気持ちいいぞ?」発言があり、あれ??もしかしてリバ!?とビビりました(固定です)
作中リバ表現はありませんが、受け経験もある攻めが苦手な方はご注意を!

そして、小柄で泣き虫な狐獣人のリフと、狂戦士なのに穏やかな性分でめったに怒らないバーサーカーのバッソの2人もめちゃくちゃ可愛い◎
のほほんとした2人のゆる〜い雰囲気にほっこり*
と言うか、体格差大好き人間的には2人に無限の可能性を感じるのですが、2人のスピンオフは何処で読めますか…!!?って位、めちゃくちゃ好みな組合せでした(スピンオフ本気で求む)

0

恋愛より冒険重視

 現代風に言うと、チャラ男×少し抜けた真面目くん、みたいな感じ。
 ラルゴ(攻め)に対して適当にあしらったり、お前がどうなろうが全く興味ないですって態度なアルト(受け)。

 勇者魔王系ファンタジー読みたいけど、男女の恋愛ラノベには興味ねえ! って人にオススメ。
 ラルゴとアルトの恋愛よりも、魔王を小さくした犯人を探すほうがメイン。冒険重視のように感じた。

1

ポンコツパーティの重厚なストーリー

沙野風結子先生の作品は複数、拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
ファンタジー 5
コミカル 3
ツンデレ 3
エロ 3
シリアス 1
な感じだと思います。

一途な淫魔×ツンツン悪魔公爵のカプです。受けのアルトは四大悪魔の1人で、魔王ナーハハルの従弟にあたる公爵です。だけど、2千余年は生きているのに、未だ少年の様な体格で、悪魔よりも天使と言われていまう外見の悪魔貴族です。見た目は美少年でも、口調や下級魔を見下す様な言動をするので、なかなかなツンツン度合いとある意味いい性格をしてます。
因みに少年の姿のアルトも1000年後に成長したアルトも素敵で、そのどちらにも絡みシーンがあるので、1冊で2度美味しい作品です。

攻めのラルゴは淫魔で、ある時食虫植物に食べられかけているところをアルトに助けてもらい、それから一途にアルトを想います。ちゃんとアルトのことが好きではありますが、ちょっとでも体液を貰わないと消えてしまうので、隙を突いては身体の関係や体液を求めてきます。それと攻めではありますが、アルトの見下す様な視線にゾクゾクして喜んだり、アルトから体液として唾液を吐きかけられ、それを舐め取りながら喘ぐので、ちょっと受けっぽい描写が度々あります。でも沙野先生が呟いていましたが、受けでも良いなと思わせるラルゴの色気がエロくて、流石は淫魔ですね。

優雅で威厳に満ち溢れた魔王ナーハハルが何故か幼児に戻ってしまったことで、魔界は混乱を極めてしまった。調査の結果、勇者のパーティが魔王を幼児にした様で、アルトは1人で勇者討伐に出発しようとするのだけど、幼児のナーハハルがお友達を選ぶと言い、選ばれたのは、切れると強いがほとんど切れない狂戦士。鼻が利くが泣き虫なので、泣くと鼻が利かなくなる狐の獣人。そして淫魔のラルゴ。ポンコツばかりのパーティとなってしまったが…。

狂戦士のバッソは穏やかで優しくて、狐の獣人のリフは可愛くて、ラルゴはアルトを懸命に守ろうとする姿が素敵で、ポンコツなメンバーだけどいざと言う時は頼りになってほっこりします。ユニコーンを助ける時の発言に思わず笑ってしまいました。リフそうだったのね。
パーティメンバーだけでなく、敵も魅力的でカプ要素としても充分に楽しむことが出来ます。

アルトとラルゴが、お互いを想い守ろうとする姿やアルトの翼など、シリアスだったり痛々しいシーンもありますが、永遠を誓い合う2人に胸を打たれます。是非とも読んでほしいです。

1

プライドの高いショタジジイ受け

面白かった。魔王討伐パーティならぬ、勇者討伐パーティの旅。魔王様が何者かに幼児化の呪いを受けて、魔界が幼児(魔力は最強)のイタズラでハチャメチャになっちゃう。そして四大悪魔の一人の受けが人間界で犯人探しをすることに。

受けは魔王様の従兄弟で二千歳越えの強強悪魔だけど、身体の成長が遅いのがコンプレックスな美少年。天使みたいな美しさも気にしている。魔力は強強だけどドジっ子だし、街を丸ごと破壊とか皆殺しとか大雑把な大魔法が得意で細かい戦闘スキルはイマイチ。

攻めは生まれて十数年の下級魔族インキュバス。食虫植物に食べられているところを受けに救われて惚れちゃう。「盾になる。なにからも受けを守る」と受け絶対守るマンなワンコ具合も可愛い。受けが伴侶にしてくれることになってボロボロ嬉し泣きしちゃうシーンも可愛かった。そしてパーティでのジョブは踊り子笑。踊り子攻めが斬新で面白かった。

最初は魔王様が選んだ愉快な仲間たちを邪険にしていた受けが、彼らに死んで欲しくないと思うようになっていくのが良かった。決戦を前に攻めを魔界に帰そうとして「明日からは私以外からきちんと養分を得て長生きするのだぞ」と約束させようとするシーンにキュンとする。

他のパーティメンバー達も良い子達で、受けとの凸凹な組み合わせが楽しいし、この配役をした魔王様もとても可愛くて魅力的でした。

4

挿れよ

奈良先生挿絵なのでマストバイ。受けが面白く好きなタイプだったですが、さらっと読み終えたので萌にしました。尊大な様子ありの受けがお好きな方でしたら楽しめると思います♡本編250Pほど+あとがき。

3000年ほど歳が違う従兄の魔王ナーハハルが突然幼子の姿になってしまい、いたずらでトンデモナイ魔力をもってきゃっきゃ悪戯初めて1月半ほど。なんとか原因をと調査したところ、人間と魔界の壁に穴があいていて、人の通った痕跡があることがわかり・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ソプラノ、バス、テノール(受け以外の四大悪魔)、ナーハハル(魔王)、バッソ、リフ(攻め受けとパーティを組む)、イムヌス、マクシマ(はた迷惑な大司教と王子)ぐらいかな。馬のソナチネ(しゃべらないがお利口)も頑張ってましたね。

++攻め受けについて

攻めはエロわんこ。インキュバスなんで、あれこれ食い散らかすのかと思いきや、受けに惚れたら一途。「アルト以外から体液とらない!」と宣言。体液あんまりもらえなかったら透明になって消えかかっちゃうのに、忠実、健気やん・・エロいのに。耳しっぽ生えてる!っと強く思うほどではなかったですが、ほんとにアルトにべた惚れなので、読んでいて安心します。

受けが良かった。見た目天使ちゃんなんだけど四大悪魔。長い間生きているし、エライからめっちゃ態度が尊大。「(私以外から体液取ったら)肉片も残らぬほど切り刻む」と宣う、こわーーい四大悪魔さんなんですけど、可愛い可愛い。ツン大好物。照れてほんとに尊大な言い方しかしないんだけど可愛い。「挿れよ」→はい、挿れます挿れます!って思います。アルトがうっかり消えそうになったら、半泣きになって「私のせいだ」なんてショック受ける可愛い尊大な悪魔公爵さまです。こういうキャラ好きだなあ。

攻め受けとも好きなタイプのキャラだったし、魔王様も良い感じだったんですけど、お話が王道だったからかなあ・・・?ちょこっと盛り上がりが少なかったのが残念でした。なんでだろうなあ?自分としては強い怖い魔王様がもっと絡んできて欲しかったのかもしれないなと思いました。あ、そうだ、触手ちゃんもちゃんと出てきましたよ!

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP