砂原糖子さんのレビュー一覧

恋雪 小説

砂原糖子  木下けい子 

田舎に残した素朴な恋人と変わっていく恋人

「迎えに来るから」といって都会にでていった恋人が、いつしか連絡が間遠くなり…というストーリーは多々ありますが、大抵は上京して都会の水に染まった頃オシャレで綺麗な女の子に慣れた目で見ると、素朴な恋人の記憶が遠くなって迎えに来るから待っていてと言った時の気持ちなどすっかり忘れてしまうもんなんです。
残された方はそれでも健気に待ち続けるのですが…。

この主人公の湊は故郷を出ざるを得ない状況になり…

4

シガレット×ハニー 小説

砂原糖子  水名瀬雅良 

期待しすぎたかな

砂原糖子さんの作品で、ノンケの年下攻×美人でビッチ属性の年上受ということで…期待しすぎたかなーという感じです。

名久井は実は一途に攻に片想いしているというキャラクターで年上らしい余裕もあって良かったのですが、特に前半(表題作)ではどうにも浦木が未熟というかデリカシーに欠けた男性に見えて、名久井はもっとイイ男に恋すればいいのに…と思いました。

後半「シガレット×ビター」では少し成長したよ…

1

ラブストーリーで会いましょう 下 小説

砂原糖子  陵クミコ 

担当編集者×作家、のその後

上巻で自分自身の気持ちに気づき始めた上芝と庭中が恋人になるまでが描かれた下巻です。本編の他に、二人の後日談が二篇と、本編に登場した「ホモの隣人」こと八川クンの最後の恋…になりそうな恋のお話が収録されています。

上芝と庭中のお話は、特にお互いの気持ちが繋がる展開はロマンティックで良かったものの、既定路線というか収まるところに収まったなという印象で、八川クンの短編のほうが私は好きでした。短編ゆえ…

0

ラブストーリーで会いましょう 上 小説

砂原糖子  陵クミコ 

担当編集者×作家

大らかで自然体のアウトドア派な雑誌編集者・上柴と、彼が担当することになった、引きこもりがちな変わり者の作家・庭中のお話です。

作家と担当編集者という組合せはBL作品ではよく見かけます。この作品はお仕事と恋愛の絡ませ方に不自然さがなく、最後までバランスが良くて読みやすかったです。

こちらは上巻で、上芝と庭中が出会い、お互いの予想外の行動に振り回されつつ惹かれ合う様子が描かれています。恋愛…

2

恋はドーナツの穴のように 小説

砂原糖子  宝井理人 

タイトル通り「恋」のお話

ポップな表紙に惹かれて購入、そのポップさゆえ(?)に軽んじてしまい少しの期間放置(ごめんなさい!)、読後感も非常に良く、爽快な気分で放置(本当にごめんなさい!)。
しかし改めて考えてみると、私の中では評価高かったです。歳の差ラブです。日常BLです。高校生×リーマン。めちゃ好みです。
カラミはとってもノーマルかつシンプルなのですが、宝井さんの挿絵がエロさを倍増させてくれます。
目線は頻繁に凛生…

3

夜明けには好きと言って 小説

砂原糖子  金ひかる 

また会えて良かったね

罰ゲームから検索しました。
義理の母に虐められたんやろなぁと思いツキンと涙ぐみそうになるものの、ホストというのにあまりピンとこず。けど最後はハッピーでニンマリ。

0

シンプル・イメージ 小説

砂原糖子  円陣闇丸 

攻めとの海辺の生活

1冊すべて表題作カップルの話です。浅名(受け)の視点で進みます。

「シンプル・イメージ1」で二人は恋人同士になり、
「シンプル・イメージ2」で不安を抱きますが未来へ歩む決意をし、
「シンプル・ライフ」は引っ越して3年後のラブな暮らしです。

航(攻め)は、文章では年下らしい若々しさが会話や描写に垣間見えているので年齢に納得ですが、表紙イラストでは高校2年生は無理がある大人な落ち着きぶ…

1

恋煩い 小説

砂原糖子  志水ゆき 

壁穴から始まる

キュンキュンした切ない話でした。アパートの管理人×不動産再開発会社社長。アパートの土地を買上げたくて策略のひとつとしてアパートに部屋を借りた社長が隣に住む管理人の自慰を壁穴越しに見てしまったことから意識し始めた。攻め×攻め(元タチ)というわりに、ツンデレ気味で可愛い受けでした。受の槻島さんが悪人ぶっているけどいい人で、永沼さんに恋をしていく内にどんどん可愛くなっていっちゃう所がすごく良かった。攻の…

4

灰とラブストーリー 小説

砂原糖子  穂波ゆきね 

桜島

やっぱり砂原さんの描くやらかめの文章がすきだ。
ほわっと読ませていただきました。
今回は何といっても桜島!ですねww
読後結局いちばん「灰が降る」の印象が強かった。
そこじゃねーだろって話。

お話はといいますと、
上司の女と遊んじゃったがゆえに地方に左遷されてしまった受
バスの乗車方法ひとつとっても勝手が違う。
そんなさなかに遭遇したホモ。
思わず「ホモ」なんて言葉を使ってし…

2

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

優しい話です。

全体が柔らかい雰囲気の小説でした。仕事や学校で疲れた日の夜に読むとほろほろと何かが零れ落ちるような感じになります。少し暗い話ですが、優しい文章や言葉に心が癒させます。主人公の余村さんの繊細なところも、切なく胸が締め付けられました。これはものすごく個人的な意見ですが、ハロ/ハワユ という曲(特に、鹿乃さんという歌い手さんが歌ってらっしゃるものが一番おすすめです)を聴きながら読むと話や余村さんの心情と…

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