茶鬼さんのレビュー一覧

砂の国の鳥籠 小説

成瀬かの  三枝シマ 

アラブ苦手でも、このアラブなら大丈夫!

待ってました!成瀬かのさんのアラブもの。
実はとっても不安だったんです。
あらすじを見ても、内容はほとんど伏せてあります。
彼等の性格も見えないし、これが傲慢俺様の攻めで、ラストに向かってベタコテになったら・・・というアラブもの王道展開への苦手要素が頭をかすめて。
しかしですねー、やっぱり成瀬さんでした。

目が覚めると自分は部屋の中の鳥籠の中で寝ていて、身体がいうことをきかない。

3

罪の蜜 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

暗いクライくらい

ホワイトハートで丸木文華!?
今回は近親でも3pでもなく、イラストも自らではなく笠井あゆみさん。
しかし、どよ~んと暗い雰囲気のその作風はそのままに、かえって読み終わったあとに悶々モヤモヤ、、、
執着と、壊れた人と、深いトラウマと、謎と、あまり後味のよいものではないですが、それもまたこの作家さんの持ち味で、好きな部分ではあるのですよね。

主人公は母は元モデルのデザイナー、父は高名な日本…

2

森羅万象 狼の式神 小説

水壬楓子  新藤まゆり 

男前な受けが気持ちイイ

表紙がですね、和調ですごく素敵で目を惹きます。
黒い犬じゃなくて狼ですねv人間二人の絡みよりこっちのほうが格好いい!
アヤカシがいっぱい出てきて、その「アヤカシ」でさえ”妖祓””妖屍””妖使”と、その能力によって漢字が違うなんて初めて知りましたw
狼、犬、猫、狐、兎、亀の式祓(しき)が出てまいります。楽しいですねv
お話はライトでサクサクっと、謎解きを入れながら進んでいきます。
一番気に…

1

RDC -シークレットドア- 小説

水壬楓子  亜樹良のりかず 

御隠居は一見絶倫だけど歳には勝てないかww

大人の社交場「レッドドアクラブ」にちなんだオムニバス的第2作目は、ヤクザの家に生まれながら弟に跡目を譲り、自らは組顧問弁護士で「シニアK」の異名をとる、和服道楽の”御隠居”こと公春と、
組の抗争に巻き込まれ親を失い、公春に引き取られ同じく弁護士になった裕也のお話。
公春48歳の裕也は27歳と、歳の差21歳カプです♪

この公春、御隠居にふさわしく口調が
「私はね、、」「・・・ねぇ」「・・…

4

君の瞳に映るのは 小説

しいな貴生  亜樹良のりかず 

古い恋は新しい恋で癒される

高校時代からずっと仲が良く、密かに片想いしていた相手が結婚することで失恋した主人公が酔った勢いで寝てしまった相手は、同じ部活だった頃の副部長。
相性がいいからセフレで、という提案に、彼に身も心も癒される主人公は次第に彼を好きになっていき。。。
一つの恋の終わりと始まりが上手く交差しながら、恋人という幸せを手に入れる、とても優しくて丁寧なお話でした。
主人公達は25歳くらいかな?
学生気分を…

0

ダブル・バインド(4) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

ダブル・バインドの意味

完結しました!ダブル・バインド。
ラノベのBLという域を超えて、本当に読み応えのある事件性と人間関係で、本当、面白かったです。
今回の表紙は上條と瀬名に戻りましたが、口絵カラーが萌え萌えしちゃいまして♪
裏面なんか、進藤と忍と葉菜ちゃんの3ショット・・・この意味がラスト付近でわかったときに、うう~ん、、してやられたか!!と、参ったのであります。

3巻のラスト、いよいよ真相に迫った忍と上…

3

彼は俺の愛しい暴君 小説

二條暁巳  三雲アズ 

かわいくて癒し系

三雲アズさんのイラストが好きで、中身問わず買いです(汗)
あらすじを見ると、強引な一国の大公が攻め様ということで、うわっ!ひょっとして苦手か・・・と戦々恐々としたのですが・・・
いざ読んでみると、なんか癒されちゃいました!

確かにね、大公アレクシスは滅茶傲慢で、空港で見かけた真琴をいきなり男娼と思いこんで、酷い扱いをするんだけどその実はちょっと一目惚れ。
お城に帰れば、子供思いのいいお…

0

欲しがる唇 小説

浅見茉莉  小山田あみ 

萌えツボは剃毛その後ですww

スラッシュだし、帯コピーが何気にエロすなんですがまあ、エッチの回数は若干多いくらいで全然エロくなくて、お話も割と平坦で山谷の高低差が少なく物足りなかったんですが、書きおろしで、剃毛があり・・・
剃毛だけなら萌えないんだけど(何せ恥ずかしがりはするものの、嫌がるのを無理矢理でもないので)その後、痒くなって薬を塗ってるシーンが出てきた為に格上げになった作品デスっ(爆笑)

自分が昔好きだった男性…

4

キスは子供が寝たあとで 小説

日向唯稀  鹿谷サナエ 

がっつり子育て

シングルファーザーものを最近よく見ているのですが、その子育ての苦労をしっかりと切りこんでいるお話というのは実に少ない。
その点でこの本の話は、実に母親からすれば当たり前の子育ての苦労が登場して、それが働く男性であるがゆえに苦労しているという面が、描きだされていて、また、女性視点からも多いに共感するものがある子育てものになっているに違いないです!
そういう意味で、萌えとかそういう部分は薄いんです…

1

オヤジだらけのシェア生活 小説

松雪奈々  麻生海 

私のクララは意気地なしww

デビュー作品もオヤジで面白かった作者さん、二作目もオヤジ~♪
しかもオヤジだらけ~♪♪
・・・と、期待したわりに、主人公は37で確かにハウスの住人は皆40代、まあオヤジ突入の年齢ではありますが、想像するほどのデフォルメされたオヤジ(例えば寒いギャグを飛ばすとか、どっかだらしないとか)具合ではなく、皆それなりに歳を重ねた”大人”という感じだったと思います。
主人公が天然中年であること、面子のそ…

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