雀影さんのレビュー一覧

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

守りたい物

自分の外見に期待される物を完璧に守りきろうとする努力家君が、素の自分を見せた相手に依存していくお話。

人間誰だって裏表はある。
日々の生活の中で、心の中でいろいろ思うことがあるのは当然。
でも、それを何でもかんでも表に出せばいいわけではない。
ちゃんと表と裏を自覚して、表の自分と裏の自分がかけ離れていようとも、表の自分を守り通す。
っていうか、表の顔と裏の顔をコントロールして生活でき…

7

ナンバーコール コミック

古矢渚 

安定感

同じ高校に通いながら、コースが違うために接点のなかった二人が、ふとしたきっかけで知り合い、なんとはなしに交流を持つ内に「トクベツ」な感情を抱くようになるお話。
エロは全く無しだけど、根っからのゲイだと自覚があるわけでもない、普通に受験生の高校3年生が、いきなり「好きかもー!」でズコバコやっちゃうよりは、こんな風にコミックス1冊を使って、徐々に自分の気持ちが、ただの友情じゃない「トクベツ」な関係に…

2

ばらのお庭のけものたち コミック

雨森ジジ 

綿の国星

この猫ちゃんの可愛さは、大島弓子「綿の国星」を思い出させて懐かしい。
あちらは少女漫画誌で連載だったので、子猫の女の子の成長と飼い主の男の子の恋のお話だったが、こちらはBLなので、猫の子を始め犬の子も人間の子達もみんな男の子だ。
主人公?の猫さんは高貴な毛並みのロシアンブルー。
ばらの花咲く庭で、ばらの花を食べて、これも萩尾望都「ポーの一族」を連想させる。
そんな、懐かしい、BLがまだBL…

0

飴とキス コミック

秋平しろ 

見つめ合うということ

子どもの頃に不細工とからかわれたのがきっかけで、自分の顔に自信が持てずに、恋愛なんて自分と無関係と思いこんで生きてきた主人公が、憧れの人と両思いとわかりお付き合いすることになって、右往左往するお話。
頼りなくて儚げだけどシャープな、この、ものすごく細い描線が、このお話の設定と凄く合っている。
自分では不細工っていっている前田の顔が、実際にはどんななのか、この絵からはなかなか窺い知れないというか…

3

汚部屋住人の顛末 コミック

禾スパナ 

いい感じに拗らせてる

としか、いいようがない、デビューコミックス。
どの作品の登場キャラも、心の闇や心の虚で、自覚してか無自覚にか、病みまくっている。
細くて繊細な描線で描かれたキャラ達はどれもみな、一見繊細で優しげだけど、心の中には不安定な闇がゆらゆらしていて、時々微妙に不安定になる絵がまたその病み具合を無自覚に増幅している感じ。
時として、キャラの心の動きが自己完結で分かりにくいところも無いわけじゃないけど、…

1

「俺とお前のラブハラスメンツ」コミコミスタジオ限定ペーパー 特典

コミコミ書店版は

最近の新刊って、購入書店別に何種類も違う特典を用意するってことがよくあって、出版社のサイトで特典の一覧を参照して、どこで買うか吟味するわけですが、その内容までは貰ってみてのお楽しみ、小説だったら長さに長短はあってもまず間違いなく番外編のショートストーリーが読めますが、コミックスの場合はいろいろで、サラッとしたイラスト+一言メッセージだけだったり、4コママンガだったり、しっかり番外編だったりってね。…

0

俺とお前のラブハラスメンツ 特典描き下ろしペーパー 特典

関節キス

ッと、間接キスだった。
こちらは出版社特典のペーパー。
コメントのみのイラストペーパーじゃなくて、ちゃんと「俺とお前のラブハラスメンツ」編のまんが1ページ分のおまけストーリーになっている。
ここからは、ネタバレ。

高校生としては、自分のストローで相手が飲んでくれたりとか、相手が飲んでたストローとかに、どうしたってときめいちゃうよね。
でも、そんなのバレたら恥ずかしいから、ついイキがっ…

1

俺とお前のラブハラスメンツ コミック

里西立樺(サトニシ) 

きのこくん

表題作は、ちょっとオバカでガキっぽい、高校生くん達の、ヤリたいサカりたい騒ぎのお話。
エロのためのエロみたいなストーリー展開ではあるのだけれど、男の子同士が、初めての恋とセックスにビックリしながらのめり込んでいく様がかわいい。

後半はバンド物で2連発。
まだ売れてないバンド、ニルアドのボーカル鶴見の話と、ギター吉住の話。
それぞれお相手は、正統派ロックバンドの人気ボーカル勝浦と、超人気…

2

美少年の事情 小説

佐倉朱里  やまがたさとみ 

やまがたさん

ここ数年、BLの方ではあまりお見かけしなかったやまがたさとみさんがイラスト担当。
新刊時には見落としてたけど、2014秋フェアの対象作品リストで見つけて、フェア小冊子とフェア帯のために購入。
で、これが、ほのぼので、くすりで、ほろりで、なかなかおもしろかった。
見逃していたおもしろい本に出会えて、フェアに感謝!

よわい50に近い、地味なサラリーマンのオジサンが、川で溺れて異世界へ転移し…

3

淫猥なランプ 小説

中原一也  立石涼 

下ネタが

ランプの精が流れるが如く繰り出す、エロおやじ感満載の下ネタ。
中原一也流アラブ物は、魔法と前世と紛争とついでにほのぼのファミリーと、笑いあり、エロあり、ドキドキハラハラもありで、とってもとっても盛りだくさん。
地味にぼんやり平和に生きていた匡が、ある夜、あやしい占い師の婆にランプを売りつけられたところから始まる、運命に引き寄せられた壮大なラブストーリー?
エロおやじとの昭和なほのぼの生活と、…

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