茶鬼さんのレビュー一覧

非BL作品

Jの総て 3 コミック

中村明日美子 

巡り合う運命

NYを出て刑務所に入ったJ
そして、再びそこでギムナジウム時代のポールとモーガンと再会を果たし、Jの運命がやっと救われるのです。

ここで見えてくるモーガンの優しさ。
彼はポールが好きだった(プラトニック)、だからポールが好きだったJを守りたい、それがJとポールを再会させるきっかけになるのです。
ポールがJへの気持ちを、自らをゲイだと自覚することから話が進んでいく。
なりふり構わずJの…

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非BL作品

Jの総て 2 コミック

中村明日美子 

所詮、女性にはなれないJ

NYに出てきて、そこそこのクラブ歌手としての成功をしているJ。
この巻は、”女性” というものを一番全面出しのテーマにしてきていると思います。
そして、その所詮女ではないという真実を自覚しているつもりでも突きつけられ、そして打ちのめされる巻なのでもあります。

今回は重要な登場人物としてJが拾ったリタという女性が登場します。
Jの後々にも影響してくる人物です。
リタはJを好きになるので…

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非BL作品

Jの総て 1 コミック

中村明日美子 

僕は男の人が好き

中村明日美子さんの名を知らしめた最初の作品でしょうか?
腐再突入する以前にすでに手にしていたのは、おもわず「ギムナジウム」「リボンタイ」に釣られてしまったのもあったかもしれません。
『同級生』を求める方にはちょっと重い内容だと思います。
内容的にはヘビーで、Jというマリリン・モンローになりたかった少年。
今で言う”性同一障害”に近いトランスジェンターのお話です。

プロローグは必ず回想…

1

最悪 小説

ひちわゆか  石原理 

男のプライドにかけて

いや~!自分的にこのコンビ大好き♪
徹底的に自分のペースで不遜で自分勝手で、でも本当はヘタレな男前攻め。
堪忍袋の緒も切れる、負けてないクールビューティーの受け。
これぞ本物のガチンコ!
愛だの恋だの、甘ったるさは一切含まず、一人で勝手に進んでいく攻め・有藤に負けたくなくて頑張る、男前な受け・英彦。
でも、寝技にもつれ込み堤防が決壊したときだけは・・・な二人の関係がつかず離れず、「男同士…

6

耳たぶの理由 コミック

国枝彩香 

かわいいツンデレ♪

国枝さんが考える王道・カワイイ受け&カッコイイ攻め&攻めがむやみに受けを愛している&ハッピーエンド という通りに見事それを表現された作品で、こちらまでニヤニヤして嬉しくなっちゃう作品でした。
とにかく、受けの石川のツンデレが可愛くて、怒ったり泣いたり笑ったり、コロコロ変わる表情が生き生きしているのがイイ!
そして攻めの山口は、一見余裕をかましていそうだけど、どうしようもなく受けが大好きで、実は…

3

ピース 2 新装版 コミック

館野とお子 

彼女はいないけど、彼氏はいます

1巻から1年後。
溝口は社会人になり、一応松田は溝口が好きと自覚はしたけれど、それでもまだ恋人のような友達のような、「溝口」という一人の存在でしか見られない。
でも、それって本当はすでに日常に溶け込んだ特別な存在ですよね。
では一体何に迷っているのか?

今回は、アパートの大家の息子・桜があて馬的存在で登場し、松田の心を乱し、迷いはあるけれどそれを見せないように、どっしりと構えた溝口によ…

2

ピース 1 新装版 コミック

館野とお子 

「スキ」って口に出してしまえば楽になるのに

アパートの隣の先輩・溝口と、つい流れと勢いで関係を持ってしまってからグルグルしてしまう松田君。
舘野さんの、気負わないほんわかした雰囲気が重くなくてちょうどいいって感じです。

優しくて面倒見がよくて、頼りになる溝口は、でもちょっと恋人と言ってもいいのかどうか?
「好き」って言葉がお互いに出てくるまでの、何とも二人の考え方の違いとスタンスの違いで、この微妙なすれ違いが面白いんですね♪
勝…

1

真夜中の標的 神崎&那月シリーズ 小説

綺月陣  高座朗 

ポジティブなのがいい♪

売りをやっているヤンチャ高校生と、くたびれた無精ひげの刑事。
この組み合わせで進んでいくと、一見中原一也さんの作品によくある感じの?って思うのですが、そうでないところが綺月作品。
カラっとして明るいけど、実際ものすごく悲惨です!!

父親に性的虐待を受け、そのせいで父母に家出され一人置き去りにされた那月が、生きて行く為に受け専門の売りをしているという背景。
彼に関係した連続殺人事件は、父…

1

言ノ葉ノ世界 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

信じる事が一番なんだな

心の声が聞こえてしまうという設定の2作目。
自分的には、前作はひきずらないように、別物として読むことができました。

前作は、後天的に声が聞こえるようになった余村がヘタレて悩んで後ろ向きになって、という感じの能力への対応でしたが、
今回の主人公・仮原は、先天的能力で、それのせいでひねくれて能力を憎んで恨んで、人を信じることを出来ない、とってもかわいそうな人だった気がします。
そんな彼が出…

3

恒久の在り処 コミック

サクラサクヤ 

静かに流れる

「秘書育成中」で天然受けが面白おかしい作者さんですが、これがデビュ作品になるのかな?
レーベルにふさわしいしっとりと落ち着いた雰囲気のお話。
目を引くのは、作者さんの絵のきれいさなんですが、何と言っても犬の絵がスバラシイ☆
グレートデンとか大型犬など動きがあって、動物好きには目がいってしまいます。

お話は、二組カプで同時進行な感じ。
母親が住んでいた屋敷に海外出張を終えて戻ってきた真…

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