渋茶さんのレビュー一覧

恋の二人連れ 小説

久我有加  伊東七つ生 

なんで大阪で受けが京言葉喋っとんの?

関東大震災後の混乱を避ける為に大阪に避難してきた人気小説家・間宮と、自身が勤める出版社に是非執筆願いたいと彼の元に熱心に通う編集者・梓の恋物語。
レトロな趣が漂う大正ロマンに愛情駄々洩れな甘々カップル、濡れ場もガッツリ入っているとなれば十分満足できるはずだったのになぁ。
この話の最大の注目ポイントは、大阪が舞台って事で関西弁の台詞に力が入っている所なんだろうが…

確かに関西弁で合っている…

3

社長としあわせ初恋ごはん 小説

伊郷ルウ  駒城ミチヲ 

もうちょっと、何かあっても良かったんじゃね(´・ω・`)?

「銭湯の跡地にマンションが建つんだって、商店街としては困ったね」って心配事から、顔馴染みさん同士の人情味が垣間見えるホームドラマ、ではあった。

主人公の敦司は海外に単身赴任している従妹の代わりに2歳半の男の子・ノンちゃんの面倒を見ながら小料理屋<あけ乃>を切り盛りしている日々を送っている。
地元商店街の住人達がマンション建設に反対している中、<あけ乃>に訪れた客は、敦司が高校生…

2

キラー 小説

いおかいつき  國沢智 

一馬ばかりが何故モテる!?


攻め受け攻防戦はとっくに決着がついているのに、一馬の諦めの悪さは相変わらずなシリーズ13冊目。
今回は、怪盗X(エックス)こと、通称ジローさんが新登場、なんですが…。
このジローさんに関してはまだ顔見せ的な感覚であるものの、今後に期待していいのかどうかは個人的には微妙だな…。

話のほうは、一馬が別の殺人事件を追う中で偶然接点を持ったジローさんにまで何故か興味を持たれ、神宮がいち早く警…

0

五月の花はまだ咲かない コミック

佐倉リコ 

ドロドロしているのかと思いきや…

書店で見かけた時に、表紙が綺麗だし、”手負いの詐欺師×純真な高校生”って帯の煽りに乗って買ってみた。
母親が絡む三角関係というあらすじで、どんだけドロドロで不幸な境遇なのかと思いきや…。

多忙な中でもちゃんと息子の事を見ている母親、良好な関係のお手伝いさん達、育ちの良さからくるおっとりさと性格の良さが滲み出る椿と、皆いい人揃い。
そんな中に母親の愛人・怜一が家族の一員に加わっても、『その…

1

双子の秘蜜 小説

秀香穂里  高久尚子 

どちらかを選べないのかな…?

以前、この人の別の3Pもので<趣味じゃない>をつけた事があるのだが、"秘蜜"ってタイトルに惹かれて同じ3Pものを再び手に取った。

攻めの双子・徹&猛といい元彼の友成といい、なんか受け・壱也の周りって自分本位の男ばかりじゃないか?って感じた時点で、もやっとくる感覚は的中した。
壱也を最後まで抱かずに時間を置いた徹の腹黒い思惑には、まぁ目を瞑れる。
だが、兄弟…

1

カグツチ閨唄 小説

西野花  みずかねりょう 

カグツチとは何ぞや?

500年程前に、何かの薬を飲まされた寺小姓が淫らに変貌してしまい、周りの男達の情欲を掻き立てる存在となったのがカグツチのルーツとなる。
その寺小姓と交わった男達が運を掴み頭角を現して出世していった事から、その後のカグツチの血筋を受け継いだ者達は、出世を願う男達の情欲を満たし続けてきた。

そんなカグツチの生活や性欲を管理してきたのが、町の薬師であった古城家の者で、鶺鴒(セキレイ)という。

1

へびの嫁入り コミック

東野海 

『カワイイ~!!』にはぐらかされているような…

ちるちるの作家インタビューで見かけたのが手に取ったきっかけ。
人外モノって触れ込みと表紙で見る絵柄が割と好みで気になっていた。
始めて見た東野さんの絵柄は、ゴツ過ぎず線が細すぎない大人キャラとか、蛇一族や子供キャラの可愛さとか期待通りの親しみ易さだった。

この話は受けが妊娠、子供誕生って流れになっているが、流行りのオメガバースとは全くの別物だ。
ストーリー面では人懐っこい白蛇と受けとの…

2

淫獄 ~虜の双恋華~ 小説

西野花  雪路凹子 

ドロドロな中での歪んだ兄弟愛

いや~、西野さん作品のエロエロには多少耐性が付いているかと思っていたが、この一冊にはワタシギブアップします…(;´Д`)。

50年程前の時代に、因習に縛られた一つの村の中で繰り広げられる山神を奉る饗宴。
一族の長(攻め)、贄となる双子(受け)、ひたすら双子を喰らいまくるかのような村人達。
…と、因習ものとエロエロを掛け合わせた、ドロドロな内容は読んでいて少しキツかった。

攻め×受け…

1

覇者の情人 小説

あさひ木葉  日野ガラス 

何よりも二輪挿しプレイに受けの豪気を感じる

ヤクザ組長の父親を殺され信頼していた養育係の男にも裏切られた挙句にマフィアに売られた受けが、自らの美貌と身体を武器にのしあがっていく訳だが、復讐に萌えての復讐劇よりも、エロシーンにページ数を割いていてウホッ!!ときた(笑)。

正直、BLファンタジーとしてのヤクザ物目当てで読むには期待外れになると思う。
元々この話は、香港で実権を握る一黎とイタリアンマフィアのミケーレが売られてきた千裕を巡っ…

1

丸の内の最上階で恋したら 傲慢な初恋 小説

御堂なな子  小禄 

住人同志の交流ってのを期待していたのに…

今度のリブレのコラボ?、シリーズ企画は高ステータス、シェアハウス、一冊ごとに作家さんが交代するって掛け合わせだそうだ。
でも、その企画も読者を惹きつけるパワーが年々ダウンしていっているような…。

1冊目、御堂さん受け持ちの話はやり手の外資系サラリーマン×美大生の年の差カップル。
攻め・瑛一の大人目線の厳しい発言と、受け・瑞貴の油絵に打ち込んでいると日中の生活が疎かになる程に夢中になるって…

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