渋茶さんのレビュー一覧

不機嫌なモップ王子 小説

榊花月  夏乃あゆみ 

すべってる…

2010年刊。
変わり者キャラは好きだが、今回の登場人物には読んでいてもどうも噛み合う感覚を感じなかった。
不遜な物言いの新人バイト・蓮沼に、どこかしら「人の話を聞け!!」って言いたくなってくるイケメン社長・長田、苑が美大受験対策の予備校に通っている頃に知り合った友人・小嶋と、個性的なキャラクターを出していてもどうもコミカル狙いが浮いているというか、すべっているというか…

肝心の主人公で…

0

純愛 小説

愁堂れな  奈良千春 

焦点が定まらない

b-boyスラッシュノベルズとしては2013年刊だが、巻末の初出一覧によると、『純愛』『忘却』は2002~2003年頃に愁堂さんの個人サイトにて掲載されていた話との事だ。

読み進めながら謎を追っていく展開の話が好きなので読んでみたのだけど…

う~ん…

読んだ直後は、受け・清水のエロ堕ちに期待したかったのか、攻めの正体を知りたかったのか、監禁されていた10日間の謎を追いたかったのか…

1

正体不明の紳士と歌姫 小説

水原とほる  yoco 

セレブ(名士)になりきれない男の話

これは痛い話でも奇をてらう話でもない。
職業ものとかのお仕事BLでも受けが才能を見出されてのサクセスストーリーでもないし、華やかな設定を楽しむものでもない。
じゃあ何をどう掴んで読んでいけばいいんだと言うならば、田野倉侑吾という男の境遇について穏やかに一考してみる話…なのだろうか。
彼の事を”セレブ(名士)になりきれない男の話”として淡々と読んでいけばいいのかも知れない。

母親と叔父に…

5

王子の夢と鍵の王妃 小説

妃川螢  壱也 

う~ん、ここをもう少し読みたかったって部分が多々残る…

異世界トリップファンタジーといっても、今回は幼い頃に何かの原因でこちらの世界に飛ばされて来た受け・珪が元居た世界・グレーシュテルケに強引に連れ戻されるといった変則型だったりする。
自分の場合は、異世界トリップものは受け(主人公)に好意が持てるかどうかに左右されるようだが、この話では覚えていない故郷?でいきなり鍵だの妃だのと言われて反発する珪の反応こそが真っ当だろうと思ったので、これは期待できるか…

3

人気官能作家蒼藤ユウ先生の深すぎる愛情と果てない煩悩 小説

牧山とも  香林セージ 

そもそもの三大欲求を熱く語るのは大有りだが…

コンビニの深夜シフトでバイトをしている大学生・陽向は、時折菓子類を爆買いする人気漫画家・小説家の蒼倉ユウこと、芝本に性癖を尋ねられるといった風変わりなナンパを受ける。
誘いに乗ってすぐに強引にエッチされてしまった陽向は、何とか芝本を避けようと試みるものの、一目惚れされた彼の執着心から逃れる事が叶わずに強引に付き合う形になってしまう。
変わり者の性癖嗜好の持ち主だが、根は悪くない芝本のペースに巻…

1

ダーティ・ダンス 小説

英田サキ  北上れん 

中途半端さは否めず

英田さんの初読みに選んだのがこの一冊。
だが、三代目組長として跡目を継いだ深弦(みつる)は他者の介入を徹底排除して縄張りと弦条組の組員を守り抜く事ができるのか?ってあらすじが大袈裟に感じてしまう位に中途半端さは否めない。

前半の『ダーティ・ダンス』だけではヤクザものテイストに乗っかった形で主従エロを満喫するような感覚だった。
後半の『ダーティ・ドール』読後もその印象は変わらず。
線が細…

0

カフェRelishにおいで コミック

タカツキノボル 

イケメン揃いの爽やかカフェでも良かった気がする

タカツキさんの絵はBL小説の挿絵で見掛けるが、この頃の絵ってアニメキャラっぽいと思う。

潰れかけの洋食店を営んでいる乾兄弟に、元ナンバーワンホストの恭介が再建に提案したのは、メイドカフェの男性版ともいえるコスプレ喫茶だった。
自分はコスプレ喫茶なる所には行った事がないから実際はどんなものか分からないが、このコミックからは萌え~とかオタク心を刺激するってよりも、明るくて爽やかな印象を受ける。…

0

アルサール 小説

如月千珠  金井桂 

ユルくてのほほん、RPGノリ

いつの間にか異世界に飛ばされていた21歳のレン。
何が原因か分からないけれど、『ま、いっか』ってノリで深く考える事なく第一発見者にして異世界アルサールのSランク魔法剣士・マリクの世話になる。
ちなみに舞台となる異世界では男女とも身長が190~200㎝あり、彼らから見て小さくて可愛くてとても21歳には見えないというレンはモテモテだ。
おまけに同性婚・多重婚・異種族婚が認められているというおおら…

2

エロウサギでごめんなさい 小説

白露にしき  駒城ミチヲ 

恐るべし、ウサギさまの性欲過多

読む前は何故ウサギなんだ?って思ったのだが、本当は兎って見た目の可愛さに反して性欲が強いってのをこの小説で初めて知った。
この予備知識を頭に入れておくと、作中でのエロ三昧にも納得できるんじゃないかな。

絵本のイラストレーター・明史は家系の中にたまに現れる<卯さま>と呼ばれる、常人離れした性欲過多を受け継いでしまった。
毎日のように自身で性欲処理をしないと身体が保たない、かとい…

1

ダイヤモンド王の甘い策略 小説

浅見茉莉  鈴倉温 

攻めの異名がどうも仰々しいね

子供の頃にハイメンダール王国なる未知の国の少女に一目惚れした幹也。
大人になり、いつかはハイメンダール王国に移住して初恋の少女を探したいと夢見ていた幹也の元に、同国の公爵・ヴィルフリートの通訳をする仕事が舞い込む。
これをチャンスに、果たして初恋の少女の行方を掴む事が出来るのか?…



…あー、すいませんが序盤から既にオチが見えてしまいました。

ならば、ヴィルフリートが顧客の特…

0
PAGE TOP