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表題作ダーティ・ダンス

鼎組組長 鼎征司・34歳
弦条組3代目組長 鷲沢深弦・28歳

その他の収録作品

  • ダーティ・ドール
  • あとがき

あらすじ

深弦には忘れられない男がいる。その男の名は、鼎征司。かつて深弦の親である組長を裏切り、そして敵対する組長として、再び組を継いだ深弦の前に現れた男。この執着は、恋でも愛でもなく、憎しみ――そう信じてきた深弦だが?敵対する組長同士のハードラブ!!
(出版社より)

作品情報

作品名
ダーティ・ダンス
著者
英田サキ 
イラスト
北上れん 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784862639219
2.7

(29)

(3)

萌々

(3)

(11)

中立

(9)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
9
得点
69
評価数
29
平均
2.7 / 5
神率
10.3%

レビュー投稿数9

イラストの二人が〜

北上れんさんのイラストが男前過ぎて…
悶えました。やっぱりダークスーツにネクタイ、鉄板だわ。

お話は、過去に同じ組の組員だった鼎が、親分の息子である深弦を無理やりレイプして行方不明に。
ところが8年後に戻ってきて。
今度は手を組む条件として深弦を抱く…

鼎が当時、何を思ってそうしたのか、そして深弦に対する気持ちがわかってからは、深弦は自分の気持ちを持っていくところがなく、辛い状況に。
恋人にはなれない、という頑なな鼎。
でも、なぜそう言わざるを得ないのか、それを理解した深弦は、最後に鼎に頼みごとをします。

あぁ、わかりやすいハッピーエンドでは無いのに、彼らにとってはきっとそれが一番良い形だったんだろうなぁ。最後にグッと来ました。

シチュエーションとしては、あり得ない(そもそも若造組長二組で何ができるのか?!)し、あまりにも色んなことが簡単に片付きすぎなんですが、アホみたいに頑固な鼎が最後まで折れないのが良かったと思いました。

0

中途半端さは否めず

英田さんの初読みに選んだのがこの一冊。
だが、三代目組長として跡目を継いだ深弦(みつる)は他者の介入を徹底排除して縄張りと弦条組の組員を守り抜く事ができるのか?ってあらすじが大袈裟に感じてしまう位に中途半端さは否めない。

前半の『ダーティ・ダンス』だけではヤクザものテイストに乗っかった形で主従エロを満喫するような感覚だった。
後半の『ダーティ・ドール』読後もその印象は変わらず。
線が細く、かつて兄のように慕っていた組員・鼎(かなえ)に犯されても未練を断ち切れない深弦には極道者が似合わないと感じた。

それでも、攻めが長年想い続けてきた年下美人受けを貪るってシチュエーションはちゃっかり楽しんだが、一度仁義を破って舞い戻ってきた鼎には、深弦坊ちゃんを手に入れるまでに骨を折って欲しかった。
そもそも、外部からの最大勢力に対抗すべく敵同士で手を組む状況で、肝心の組長同士が私情、しかも色恋沙汰を挟む余地は無いはずだと思うんだがなぁ…

脇役で登場した曲者・藤宮と深弦の過保護な右腕・井浪も個性が強いわりにはいまいち活かしきれていない気がする。
話一冊分のボリュームと設定とのバランスが合っていない気がするし、もしかしたら続編を想定しての話だったのだろうか?

0

ダーティじゃなくて、イージーだよ!

相思相愛の二人なのに、互いに感情を素直に表せない過去の経緯があり、
でも、傷つけた相手の為に黙って尽くす…
って、好きそうなパターンなのですが、正直今イチでした。
だって、「甘い」んだもの。

兄貴分を刺して足抜けしたくせに、戻って来て許されるって!
そんなに極道の世界は簡単なのか~?

極道のくせに、一般人の恋人みたいなことがしたいなんて、あのねぇ…
お前、いい大人で組長だろう!と叱責したくなっちゃいました。

事件を起こしてまで一緒に逃げた女が実は妹だったなんてこと、
覚悟があったんだったら一生口にするな!
ストイックさが足りない!

と、イージーさが目立ちました。
挿絵も綺麗だし、キャラも悪くないのに、勿体ないなぁ。
英田さんだったらもっとこのネタで面白くかけるはずなのに、と
作者への期待がおおきいだけに、肩すかし感が大きかったので評価は「中立」で。

6

組長×組長

なんだか・・・う~~ん・・・・。
私は組長同士でラブラブって所が萎えてしまいました。
英田サキ先生だから 期待しすぎちゃったというのもあります。
話がばーっとてんでんに飛びちっていった感じかなあ。
一つ一つ話を拾うのに最後まで一生懸命だったような気がする。
強引に話を繋げているみたいだった。
ヤクザって事も関係があるのかもしれません。
作品によってはシリアスとラブラブの配置のあんばいが難しいことがわかった。
組長達 ちょっとラブり過ぎです!
組員達だってやり難いと思うけど・・・。



1

ちょっと物足りない?

今回は組長×組長という珍しい組み合わせ。

かつて弦条組の組員だった鼎はある日、組長の息子だった深弦を犯し、構成員を刺し女を連れて逃げた。
10年という月日が流れ、弦条組は深弦が継いだのだが、その街へ敵対勢力として鼎組がやってきて。
鼎はある条件のもとに深弦を組み敷くのだが…。

とにかく鼎が無器用というか頑固というか。
確かな愛情はあるのに、自分の中に作った禁を犯すことができず歪んだ関係でしたカタチを結べない。
結ばない。
鼎さえ望めばもっとフツーのカタチを手に入れることができるかもしれないのに、それを自分に赦せない。
深弦の方は若いせいもあってか、フツーを望むところもあって。
それでも、自分の立場を考えればそれが難しいと知っていて。
自分か組かと問われれば組を取るくらいの矜持は持っていて。
なので、鼎が提示するカタチでの関係を保っていて。
もっとずっとツンデレな感じなのかと思ったら、意外と後半、自分の心情をわりと表に出してたのでちょっと驚きました。
それでも抑えているような部分もあるのですが。
互いに本当の気持ちをわかった上でこれからも関係を結んでいくとはいえ、深弦はしんどいこともあるんじゃないかなぁと思ってみたり。
それでも嫌いにはなれないし好きだからこそ、鼎からも愛情を感じられるからこそ、続けていくしかないんだろうなぁ。

個人的には藤宮があっさりな感じで残念。
もっとちょっかい出したり絡んで欲しかったなー。

5

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